IK MULTIMEDIA社にT-RackSというプラグインがある。
プラグインというか、プラグインの総称ですかね。
RackSという名前にあるように、つまりはラックですね。
そのうちの1つがONE。
T-RackS ONEと呼んだ方がわかりやすいんでしょうけど、メーカーのページにはONEと書いていました。
ちなみに、これ99ユーロと書いていましたが、ONEを含めた38種類のエフェクターが入ったT-RackS 5 MAXが2022年12月現在99.99ユーロになっているので、単体で買う必要はないかと思いますけど。
さて、ONEは名前のとおり、これ1つでいい感じに音創りができちゃうわけです。
便利ですね。
マスタリングプロセッサーと書いていますが、トラックに挿しても、十分使えると思います。
基本情報
ダウンロードはこちら。
インストール方法
IK Multimedia Product Managerというソフトからインストール
見た目はこんな感じ。
わからない言葉などが出てきたら、こちらで確認を。
デフォルトの設定
とりあえず、挿してみると、挿しただけで音が変わります。
それもそのはず、挿した段階でPUSH・VOLUME・ANALOG・BASS PUNCHが0ではないんです。
ということで、改めて全部を0にしてみても、微妙に音が変わるんですね。
こういうときはPLUGIN DOCTORの出番です。
はい、そういうことですね。
低音、高音がカットされていますね。
超低音と超高音だから、ほぼ関係ないと言えばないし、あると言えばある。
明らかにハードウェア感を出しているプラグインですので、当然のように、やや倍音が付加されています。
ということで、挿すだけで音が良くなる(と思う人は思う)、なんの設定もしなくても挿すだけでも良い(と言う人は言う)、アナログのエフェクターですね。
PUSH
PUSHとVOLUMEの大きなつまみがあるので、このプラグインのメインのつまみなんでしょう。
マニュアルによるとコンプ関係のつまみらしいんですけど、コンプとしては非常にゆるやかな感じです。
ただ、同時に低音が強調されるようです。
VOLUME
VOLUMEは単なるゲインかと思ったんだけど、これ、リミッターです。
それも、かなりきつめの。
そして、やっぱり、このつまみも低音強調仕様のようです。
フェーダーが0dBの場合は、ぴったり0dBで止まります。
ただし、上げすぎると、さすがに破綻してしまいますね。
PUSH&VOLUME
つまみの大きさ的に考えると、この2つを調整すれば、基本的には良いという設計なんでしょう。
両方を動かしてみましょう。
PUSHはいくら上げても問題ない感じですが、VOLUMEは上げすぎると割れますね。
ただ、VOLUMEの方もぴったり止めてくれるので、爆音がなる心配をせずに、つまみをいじることができますね。
AIR・FOCUS・BODY
簡単に言えばEQセクションですね。
AIRが高音、FOCUSが中音、BODYが低音です。
EQセクションと書きましたが、単純にブースト、カットするわけではなく、高音を上げる場合は、中音ぐらいを下げるなどの調整をするように設計されているみたいです。
TRANSIENTS・ANALOG・BASS PUNCH・WIDTH
TRANSIENTSはトランジェントで、ざっくりというとアタック感。
ANALOGは倍音を増やすサチュレーターですね。
BASS PUNCHは低音を強調。
WIDTHは音の広がり。
BODYもBASS PUNCHも低音ですが、BASS PUNCHの方が、低音のブーストはきれいにできる感じです。
カット方向はBODYにしかないですけど。
まとめ
極端な設定にすると、やはり厳しい感じはありますが、そもそも、マスタリングプロセッサーなので、それほど極端に設定するものではないんでしょうね。
そして、ONEという名の通り、とりあえず、これを挿しておいたら、最終調整は概ね大丈夫と言える、便利なやつですね。
T-RackS5のプラグインはこちら
価格
【定価】
99.99ユーロ
【セール等の価格】※全てのセールを把握しているわけではないので、参考までに・・・
2023年6月 79.99ドル
2023年10月 79.99ドル
2024年9月 29.67ユーロ(PLUGIN BOUTIQUEさん)
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