74.購入したプラグインがいつまで経っても届きません。詐欺ですか?~プラグインの購入・インストール・アクティベート~

ボクのブログでは、個々のプラグインのインストール方法を書く気がない。
正直、そんな面倒なこと・・・と思ってます。
プラグインによって、バラバラですから。

が、プラグインのインストール方法は、ある程度、パターンがあります。
ということで、個々のインストールは面倒だけど、基本的なパターンぐらいはまとめてみようかと思います。
あくまで、Studio Oneの場合ですけど。

前提の確認

そもそも、自分の使っているDAWは、サードパーティ(Studio Oneの場合、PreSonus以外のメーカー)製のプラグインを入れることができるのか、確認が必要です。
Studio Oneの場合、無料のPrimeを使っている人もいるかもしれませんが、Primeはサードパーティ製のプラグインを入れることはできません。
ちなみに、Primeの場合は、PreSonus製でも、入れるものと、入れられないものがあります。

ですので、Primeを使っている人は、ネットなどで、どれだけ良さそうなプラグインを見かけても、購入してはいけません。
保有はできても、何の役にも立たないだけですから。
万が一、買ってしまった場合は、サードパーティ製のプラグインを入れられるDAWに変更するまで、忘れずに持っておくしかありません。

プラグインの購入

メーカーと販売店

基本的にプラグインの購入はメーカーから購入するか、販売店で購入するか、のどちらかです。
どちらが良いかというと、どちらでも良いとは思うんですけど。

ただ、ポイントがつく販売店も多いので、基本的には1つの販売店で買い続ける方が得をするということもあります。
メーカーの場合、ポイントがついても、そのメーカーのプラグインしか買えないですからね。

とは言え、その販売店では扱っていないプラグインがあったり、メーカーだけセールしていたり、別の販売店だけがセールしていたりするので、結局、色々なところから購入することになります。

データと実物

さて、メーカーなり、販売店で、プラグインを購入しました。
タイトルにも書いたけど、じゃあ、いつ届くんですか?ということですが、これも2パターンあります。

基本的には、データで販売されていることが多いですね。
その場合は、ダウンロードすれば終わり。
ですから、待てど暮らせど、何も届きませんから。

で、実物を購入する場合もあります。
実物というのはハード(ハードというのは、実機)というわけではなく、データが入ったUSBメモリなどが届きます。

結局データなんですけど、ネットを経由してダウンロードするか、データの入ったモノを受け取るか、の違いですね。

データのダウンロード場所

メーカーで購入した場合は、メーカーのページからダウンロードします。
基本的には、アカウントを作成して、ログインして、プラグインを購入します。
購入したら、自分のアカウントでログインしたら、そこに、自分の購入したプラグインの一覧が出てきて、そこからダウンロードできます。

販売店でデータを購入した場合は2パターンあります。

販売店でも、アカウントを作成して、ログインすると、自分の購入したプラグインの一覧がでてきます。
そこから、そのままダウンロードすることができる場合が1つ。

もう1つのパターンが、販売店から直接ダウンロードできない場合です。
その場合は、自分の購入したプラグイン一覧に、シリアルナンバーなどが表示されていたりします。

で、メーカーのページに行って、アカウントを作成して、メーカーのページで購入を行います。
そのまま購入したら、お金が2倍かかってしまいますので、気をつけてください。
メーカーのページで購入する際に、販売店でもらったシリアルナンバーを入力することにより、無料になります。
つまり、販売店で引換券をもらう感じですね。

ということで、データを自分のパソコンに保存できたら、終了です。

プラグインのインストール

データを手に入れたら、いよいよインストールです。
インストールは大きくわけて3パターンあります。

インストーラーを使ってインストールする

これが一番わかりやすいかと思います。

購入して手に入れたデータのフォルダを開くと、「○○○.exe」というのが入っています。
その場合は、それを開くと、自動的にインストールしてくれます。

途中で「どのフォルダに入れるんだ?」「どのタイプ(vst2、vst3、AUとか)を入れるんだ?」とか聞いてきますが、わからない場合は、そのまま「次へ」を押し続けたらインストールしてくれます。

ポータルを使ってインストールする

大きめのメーカーの場合は、自分のところのメーカーのプラグインをインストールするためのアプリを経由して、インストールさせる場合あります。
だいたいポータルと呼ばれることがあります。

この場合は、そのポータルを先にインストールする必要があります。
たとえば、WAVESやiZotope、IK Multimedia、Native Instruments、UVIなどはそうです。

また、NexusやAvengerもそうで、こちらはプラグインもそうですが、それよりも、追加音源のインストールをここで行う感じです。

インストールしない

インストールしないというのもヘンな話ですが・・・このタイプが一番よくわからないやつだと思います。

個人が作ったフリープラグインであったり、非常にシンプルなプラグインの場合、たまにあります。

例えば、ボクが初期の頃に出会って感動したM’z TapeStopというプラグインがあります。

これなんか、ダウンロードして、フォルダを開いてみると、「Mz_TapeStop_x64.dll」「Mz_TapeStop_x86.dll」という2つのファイルしか入っていません。
ダブルクリックしても無反応。
このプラグインって使えないのか?と思ったものです。

この手のプラグインは、この「○○.dll」というファイルを、c>Program Files>VstPluginsというフォルダに移動、あるいは、コピーすれば、それで終了です。
Studio Oneの場合、このフォルダに入っているプラグインを読み込むことがデフォルトになっています。
ちなみに、「○○.dll」というファイル以外にも、色々とファイルが必要な場合があり、その場合は、色々入ったフォルダごと、つっこんでしまいましょう。

別の場所に保存しても良いですが、その場合は、Studio Oneのオプション>ロケーション>vstプラグインというところのロケーションで、フォルダを追加しないと読み込んでくれません。

ちなみに、「○○.vst3」というファイルは、c>Program Files>Common Files>vst3というフォルダに入れないと認識してくれません。
こちらは、別の場所には移動できないようです。

プラグインマネージャーでプラグインリストを更新

上の3つの方法でインストールした後は、Studio Oneのプラグインマネージャーで、「プラグインリストを更新」しないといけません。

ただ、これは、何もいじっていなければ、Studio Oneを立ち上げたら、自動で行ってくれますので、敢えて行うこともありません。

ちなみに、先ほどの、Studio Oneのオプション>ロケーション>vstプラグインのところに、「起動時にスキャン」というのがあり、そこのチェックマークを外すと、Studio Oneを立ち上げた時に、スキャンを行わなくなります。

新しいプラグインを入れていない場合は、スキャンしなくても、プラグインは使えます。

プラグインを大量に入れている場合は、このスキャンに意外と時間をとられるので、「起動時にスキャン」をやめることで、Studio Oneを立ち上げる時間が短くなります。

ただし、新しいプラグインを入れた時に、手動でスキャンすることを忘れないようにしないといけません。

アクティベートとディアクティベート

インストールが無事終了して、さぁ、楽しもうと思っていると、たまに挙動のおかしいプラグインがあったりします。

何やらわからない表示(だいたい英語が表示されるから、よくわからない)がされて、使えない。

使えるけれども、定期的にノイズが入ったり、音が消えたりする。
あるいは、しばらくすると使えなくなる。

プラグイン自体が壊れている場合もあるのですが、インストールしたばっかりでそうなる場合は、体験版を使っている可能性があります。

体験版は、定期的にノイズが入ったり、何日か経てば使えなくなったりします。

購入したのに、体験版ってどういうこと?と思うかもしれませんが、たまにあります。

アクティベートとは

これまた、プラグインによるのですが、アクティベート(アクティベーションとも言われます)が必要な場合があります。
つまり、ちゃんと購入したものですよ、使用権がありますよ、というのをメーカーに認めてもらう必要があるわけです。
アクティベートしないと使えない、あるいは、アクティベートをするまでは体験版を使っている状態、となるわけです。

プラグインによっては、アクティベートしなくても使えるものもあります。

アクティベートの方法も色々あります。

ポータルを使用したアクティベート

インストールをポータルで行うメーカーがあると書きましたが、その場合は、アクティベートもこのポータルで行えます。

プラグインからアクティベート

プラグインを立ち上げた時に、最初から画面に出る場合と、どこかのボタンを押さないと出てこない場合があります。

だいたい、メーカーのアカウントを作成するときに登録した、メールアドレスやID、パスワード、あるいは、シリアルナンバーを入力したらアクティベートできるというのが多いです。

メーカーのアカウントからアクティベート

たまに、メーカーのページで、自分のアカウントでログインし、そこでアクティベートする場合もあります。

iLokを使用したアクティベート

これもたまにあるのですが、iLokというアプリを使用したアクティベートするものもあります。

ここで、iLok License Managerというアプリをダウンロードして、このアプリ経由でアクティベートします。

ドングルを使用したアクティベート

以前はこれが主流だったようです。
ドングルというUSBメモリみたいなものを使用してアクティベートするらしいです。
ボクは持っていませんし、やったことがないです。

ごくまれに、今でも、ドングルがないと使用できませんというプラグインを見かけます。
よほど欲しいプラグインじゃない限り、ボクは避けて通っていますけど。

ディアクティベートとは

なぜ、アクティベートが必要なのか。

端的に言えば、プラグインって、使える個数が決まっている場合が多いです。
色々な場所にパソコンがあって、色々な場所で音楽を創る人も、まれにいるかと思います。
色々な場所とまではいかなくても、デスクトップとノートパソコン両方で、という人はいてもおかしくないかと。

で、プラグインを購入したら、どこでも、どのパソコンでも使用できるかというと、できるプラグインもあれば、できないプラグインもあるわけです。
メーカー側からすれば、数の制限をするためのアクティベートです。

データですので、インストールはいくらでもできるわけです。
そうなると、ボクが購入したプラグインを色々な人のパソコンに入れてあげることも可能なわけです。
そうできないように、インストールはできても使えない状態になっているわけです。

プラグインによっては、1台しか使えないというものもあります。
そうなると、デスクトップとノートパソコンの両方で使おうと思えば、2つ購入する必要がでてきます。
もちろん、それでも良いのですが、お金がかかりますよね。

となると、面倒ではありますが、ディアクティベートという方法があります。
ディアクティベートというのは、アクティベートをやめるということですね。
ディアクティベートすると、使用していない状態になります。

デスクトップでプラグインを使用する。
ディアクティベートする。
ノートパソコンで、アクティベートする。
ノートパソコンでプラグインを使用する。

ということが可能なわけです。
あまり現実的ではないですけど。

まぁ、基本的に2台まで使えますとかもありますし、使用頻度や金額によっては2つ買ってしまうというのもありでしょう。

あるいは、先ほど出てきたドングルというやつ。
ドングルの便利なところは、複数台で使用できるということですね。
ドングルは使っていないから、あまり正確なことは言えませんが。

ディアクティベートを必ずしないといけない場合

さて、このディアクティベートに関して大切なことがあります。
基本的にアクティベートは特定のパソコンに対して行われます。

それが、PCを買い替える時や、Windowsを再インストール(リフレッシュの場合も含む)する時、マザーボードやCPUを変える時です。

買い替える時は、まだ大丈夫です。
なぜなら、古いパソコンがあるので、新しいパソコンで使用するときに、「あっ、古いパソコンでアクティベートしたままだった。ディアクティベートしないと」ですむからです。

問題はパソコンが不具合を起こしている時や、マザーボードやCPUを変える時です。
基本的に、Windowsを再インストールしたり、マザーボードを変えたり、CPUを変えたりすると、違うパソコンと認識されます。
ということは、アクティベートしているパソコンではない、と言われるということです。

調子悪いなぁ、これは、Windowsを再インストールするしかないな。
パソコンをバージョンアップするぞぉ、新しいマザーボードとCPUに交換だ。

この時です!

それを終えた瞬間に、アクティベートされていない別のパソコンになります。

そして、これが最悪です。
なぜなら、パソコンを買い替えた時と違い、元のパソコンがないのです。
アクティベートされたパソコンが、もうこの世にはないのです。

複数台使えるプラグインであれば、1台分を諦めるという手もあります。
しかし、1台しか使えないプラグインは、もう使えなくなります。

ただ、安心してください。
お金を出して購入したものだから、使えないわけじゃありません。

でも、面倒くさいんですよ。
たくさんのプラグインのメーカーに連絡して、事情を説明して、メーカーにディアクティベートをしてもらうという手続きが必要になります。
それも、日本語が通じるかどうかもわからない人相手に・・・
持っているプラグインのメーカーの数によっては、大変なことです。

ということで、パソコンをいじるときや、不具合を起こしているときは、

何よりも先に、ディアクティベート

です。

ちなみに、電源を変える、メモリを交換する、ファンをつける、グラフィックボードを追加する、ぐらいであれば大丈夫だと思います。
ストレージの換装も大丈夫なはずです。
けど、保証はしませんよ、自己責任でお願いします。

ということで、プラグインの購入、インストール、アクティベート・ディアクティベートについての一般的なお話でした。

まぁ、プラグインやメーカーによって、それぞれですから、漏れがあるものもあるかもしれませんけど・・・

Studio Oneの使い方はこちら。

エフェクターの役割と基本の設定についてはこちら。

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