Solid State Logic社のSSL Native Channel Strip2を紹介したので、WAVES社のSSL EV2もついでに紹介しておこうか。
SSL Native Channel Strip2がSSL 9000Kをモデリングしているのに対して、SSL EV2はSSL 4000Eをモデリングしているとか。
しかも、Solid State Logic社の公認を受けているとか。
SSL Native Channel Strip2と比べて、何が違うか。
はっきりわかるのが、プリセット数。
ものすごいプリセットがある。
プリセット使う人にとっては、非常に便利なプラグイン。
ただ、設定する部分が多すぎて、よくわからんのですよねぇ。
基本情報
ダウンロードはこちら。
インストール方法
SSL DOWNLOAD MANAGERというソフトからインストール
見た目はこんな感じ。
わからない言葉などが出てきたら、こちらで確認を。
ルーティング
そもそも、どこが何の設定か。
黄色がダイナミクス(コンプ・エキスパンダー/ゲート)。
青色がフィルター。
赤がEQ。
デフォルトでは、
ダイナミクス → フィルター → EQ
になっています。
先にダイナミクスが来るんですね。
ダイナミクスのCH.OUTをオンにすると、ダイナミクスが一番後ろに来ます。
フィルター → EQ → ダイナミクス。
FILTERSにある、SPLITをオンにすると、フィルターが前に来ます。
フィルター → ダイナミクス → EQ
フィルターを一番後ろにすることはできないようです。
音の確認はあとでやりましょう。
入力
ANALOGをオンにしていると、高周波ひずみが生まれます。
入力ゲインを上げなければそれほど気にならないですが、音量を上げていけば、かなりのものになります。
入力の音量にLINEとMICの2つあります。
LINEは-20~+20、MICは0~+50(!)。
-20dBのボタンは音量を20dB下げます。
ひずみの仕方が終わるか確認しましたが、音量が同じであれば、どれも同じのようです。
LINEの20もMICの20も-20dBボタン+LINE20+MIC20も、ひずみ方は同じのようです。
ANALOGをオフにすると、ひずみはなくなります。
φは位相の反転ですね。
音で確認していきますが、GainMatchというすばらしいプラグインを見つけたので、それを使って、入力、出力を同じになるようにしていきます。
すぐには反応しないので、ちょっとずつ動かしていきます。
コンプ
RATIO・THRESHOLD・RELEASEと基本的な設定だけです。
レシオは∞にすると、リミッターになります。
アタックは自動制御のようです。
F.ATK(たぶん、Fast Attackのようです)をオンにすると、1msになります。
エキスパンダー・ゲート
GATEをオンにするとゲート、オフにするとエキスパンダーです。
THRESHOLDがスレッショルド。
RANGEはレンジ、スレッショルドを下回った音をどれぐらい小さくするか、ですね。
RELEASEはリリース。
アタックはコンプと同様、自動で、F.ATKをオンにすると、1ms。
EQ TYPE・フィルター・EQ(ロー)
フィルターとEQのローセクション。
なぜ、この2つを取り上げるのかというと、上にあるEQ TYPEのボタンと関係します。
この、黒と茶のボタンによって、下のフィルターと、EQのローセクションのカーブが変わります。
フィルターセクションの違いがこれ。
黒が薄いピンク、茶が濃いピンクです。
周波数の設定を同じにしても、これぐらい変わります。
ローシェルフ。
ベル。
BELLをオンにすることにより、シェルフからベルに変わります。
EQ TYPEは黒の方が極端、茶の方がなだらかな感じですね。
EQセクション
上からハイシェルフ(BELLをオンにしてベルと切り替え)、ハイミッド、ローミッド。
この3つについては、EQ TYPEの影響は受けないようです。
いや、受けないわけではないが、非常に微妙な差です。
上にあるスピーカーのようなマークをオンにすると、調整している部分の音のみを確認することができます。
改めてルーティング
音の確認だけしてみましょう。
フィルターを前に出すのは微妙な変化ですが、ダイナミクスとEQの入れ替えはやはり、ずいぶん変わりますね。
マスターセクション
OUTPUTは出力音量ですね。
下のSTANRD・MONO・REVと書いているつまみは、一番左が通常のステレオ、MONOがモノラル、右に回していくと、左右が反転したステレオになります。
EXTRA WIDEは位相を調整することにより、さらに音を広げます。
FILTERは低音を広げないようにするためのもののようです。
ここも随分変わりますね。
サイドチェーン
DYN S.Cをオンにすると、フィルターとEQセクションをサイドチェーンとして、ダイナミクスに送られます。
DYN S.CとSPLITをオンにすると、フィルターが先にかかって、EQセクションのみがサイドチェーンとして、ダイナミクスに送られます。
左上のSCをオンにすると、外部音源をサイドチェーンとする設定になります。
やっぱり、サイドチェーンは外部音源を使う方がよいと思うんですよねぇ。
プリセット
これが大量にあるプリセットだ。
音なしの動画。
この動画に需要あるのか?
プリセットを全部見せるだけで5分の動画って(笑)
まとめ
多いんだよ、設定する部分が・・・
チャンネルストリップなので、細かい設定はできませんが、ざっくりとした音作りは、十分これで可能だと思われます。
そして、最初にも書きましたが、設定する部分も多いが、プリセットも多い。
ごちゃごちゃ考えずに、プリセットを使用するというのも、EV2の使い方としてはありだと思います。
そして、もっと、しっかりと音を確認していかないと、わかりにくいですね。
価格
【定価】
249ドル
【セール等の価格】※全てのセールを把握しているわけではないので、参考までに・・・
2021年11月 29.99ドル
2022年10月 38.99ドル
2023年8月 39.99ドル(本家さま)
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