338.有料プラグイン BRAINWORX社のbx_console Focusrite SCを使ってみよう♪ ~チャンネルストリップ~

もう、手元にあるチャンネルストリップ、まとめて終わらせてやろう。
と、思ったのだが、もしかしたら、現時点で持っているやつはこれで終わりのような気がする。
気がする、というのも、なぜか入っているやつって、結構ありませんか?

これも、買った記憶がないから、無料配布でもらったんだろうなぁ、きっと。
定価349ドルだって(笑)

ちなみに、Plugin Allianceって、頻繁にセールをやっているので、定価で買わない方がよいですよ。
今、パッと見たら、bx_console SSL 4000Eってやつも、定価同じだけど、現在、39.99ドルらしいし。

そうそう、Plugin Allianceといえば、サブスクがよいらしいですよ。
というのも、Plugin Allianceのサブスクは、月々払った額と同じ額のバウチャー(商品券)をもらえるらしいし。
プラグインを自由に使えて、最終的には気に入ったものを購入できる、というすばらしいもの。

・・・と思って、今、見ていたら、システムが変わったようですね。
月々の支払いを行って、1年で3個~10個(プランによって違う)のプラグインがもらえるようです。
手に入るのは、3~10個ではあるが、サブスクだから、プラグインの使用自体はいくらでも可能なんだから、得といえば得。

まぁ、ボクはサブスクが嫌いだから、やっていないんだけどね。

前置きが長い。
いや、チャンネルストリップって、エフェクターの塊だから、正直、面倒くさいんだよ、まとめるのが。
その面倒くささが、前置きの長さになっております。

SSL Native Channel Strip2はSSL 360を使える、SSL EV2はプリセットが膨大、という特徴がありました。
bx_console Focusrite SCの特徴はなんだといえば、やっぱりTMTでしょうか。

チャンネルストリップって、でっかいミキサーの1つを取り出したものです。
で、実機は当然、いろいろな部品の集合体なわけで、どうやったって、それぞれのチャンネルで微妙に違いが生まれるんだとか。
それを、プラグインでも再現したそうです。
これにより、音に深みというか、奥行きがでるんだそうで。

まぁ、そのあたりも後で見ていきましょうか。

基本情報

ダウンロードはこちら。

見た目はこんな感じ。

わからない言葉などが出てきたら、こちらで確認を。

コンプ

Threshold、Ratio、Release、Attack、Gainあたりはコンプの通常のつまみですね。
Mixがついているので、パラレルコンプです。
上のComp Inがバイパスのスイッチです。

Linkをオフにすると、左右でそれぞれにコンプがかかります。
左右で音量差大きい場合は、コンプのかかり方が変わってきます。

逆に、オンにすると、左右で同じようにコンプがかかるようになります。
この場合は、左右の音の大きい方の音量を基準にして、左右両方にコンプをかけるみたいです。

マニュアルには書いていないけど、動きを見ている限り、そんな感じです。

ゲート・エキスパンダー


こちらも、おおむねコンプと同じつまみです。

Link、Gate Inもコンプと同じですね。

Thresholdで、音量を小さくする基準を決める。
Rangeでどれだけ小さくするか。
Holdはスレッショルドを下回ってから、ゲートを閉じるまでの時間。
Holdの時間を過ぎたら、Releaseで設定した速度で閉じていきます。

Fast Attackは50msになるようです。
Attackはないので、デフォルトでは自動のようですね。

Expandはエキスパンダーへの切り替え。

Ext Keyは外部サイドチェーンへの切り替え。

Key Listenは、外部サイドチェーンの設定をしているときに、外部サイドチェーンの音だけを確認するために使用します。

毎回書くけど、ゲートはこういう使い方ではない。 

ディエッサー・エキサイター

このチャンネルストリップはディエッサー・エキサイターもついていますね。
Sensitivityのつまみを左に回すとディエッサー、右に回すとエキサイターとなります。
Freqで周波数を設定。

De-Essがディエッサー/エキサイターのバイパス。

小さいボタンかLEDかわからんようなListenで、設定する周波数の音を確認できるようです。

ダイナミクスフィルター

内部サイドチェーンっぽいです。
ローパス、ピーク、ハイパスと並んでいます。
赤いボタンを押す回数で、設定が変わります。

1回・・・コンプのサイドチェーン
2回・・・ゲートのサイドチェーン
3回・・・コンプとゲートのサイドチェーン
4回・・・通常のローパス、ピーク、ハイパス
5回・・・オフ

4回押したときは、通常のローパス、ハイパスになりますが、EQセクションの方のローパス、ハイパスを使うと、カットが大きくなります。
EQ側が無効になるとかではないようです。

×10のボタンは、ピークの周波数を10倍にするということですね。
60のところが600に、600が6000になるようです。

フィルター

こちらは通常のフィルターですね。
LPF、HPFと書かれた上にあるボタンがバイパス。

/3、×3は、ダイナミクスフィルターの方の×10と同じ仕組みですね。

EQ

LF、LMF、HMF、HFですね。
Band Inがバイパス。
右下のAll EQが4つすべてのバイパスです。

あとは、見たままですね。
HF、LFはハイシェルフとローシェルフで、ピークとの切り替えはないようです。

EQ Postがオンのときは、ダイナミクス → フィルター → EQとなっているようです。
オフにすると、フィルター → EQ → ダイナミクス。

マスターセクション

In Gainはインプットゲインですね。
V Gainは、アナログ回路に存在するノイズをシミュレートしているのだとか。

さらに、つまみとは思えないTHDと書かれているやつがスレッショルド。
サチュレーションのつまみのようです。

Phaseは位相の反転。
Muteはミュートですね。

TMT

最初に書いておいて、やっと出てきました、TMT。
最初のところでもちょっと書きましたが、ミキサーって、こんな感じなわけです。

これは、前に紹介したSSL 360の画像なので、実機ではないですが。

で、この1つ1つ、同じ部品を使っているのですが、やはり、実体のあるものというのは、微妙な差異が出てくるそうです。
例えば、上のSSL 360はプラグインなので、同じ設定にすれば、まったく同じ効果となります。

それを実機のように、微妙な差異を生み出すのがTMT。
LとRに1、2と書いています。
EQをいじってみると、こんな感じ。

微妙にずれていますよね。

LとRでEQの設定に微妙なずれがある。
これ、3と4、13と14では、また微妙なずれがある。
最大72チャンネルまであるそうです。

こんな感じです。

つまり、36トラックに全部挿したら、それぞれのLとRの72の微妙な差異を含むようになる。
これが、深みを生む・・・らしいです。

ちなみに、左右でずらしたくない場合は、Analogというボタンを押すと、Digitalと表示され、左右のずれはなくなります。
もちろん、チャンネルごとのずれはあります。

うーん、どうなんでしょう。

数字は直接入力するか、赤い矢印を押すかで変更できますが、Random ChannelのOneを押すと、適当に決めてくれます。
隣にあるALLというのは、このチャンネルストリップを複数挿している場合に、全部のチャンネルストリップをランダムに設定しくれます。
すごいですね。

チャンネルストリップ・・・、大変です。

価格

【定価】
349ドル

【セール等の価格】※全てのセールを把握しているわけではないので、参考までに・・・
2022年4月 無料配布
2022年11月 5400円
2022年11月 29.99ドル
2023年3月 39.99ドル
2023年4月 24.99ドル
2023年5月 19.99ドル(クーポン使用時)
2023年6月 24.99ドル
2023年8月 29.99ドル(2つ買うと2つ無料)
2023年11月 49.99ドル(Plugin Allianceさん)
2024年2月 29.99ドル(Plugin Allianceさん)

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