メーターって色々ありますよね。
正直、あり過ぎて、何を見ればよいかわからなひ。
ということで、とりあえず、まとめてみよう。
ピークメーター
こんなやつ。
一番よく見るやつですね。
これはStudio Oneのマスターです。
0dBを超えると、いちいち注意されるやつです。
なぜ注意されるかというと、デジタル機器では0dBを超えると音が割れてしまうからです。
このピークメーターで使用するdBというのは、正確にはdBFSというらしいです。
FSはフルスケールのこと。
ある意味、音量を一番正確に表示するメーター。
正確に表示するなら、他のメーターはいらないじゃないか、ということなんですが、そうもいかない理由があるわけです。
VUメーター
こんなやつ。
アナログのメーター。
そもそもメーターというのは、これでした。
こちらのメーターの単位は同じdBですが、正確にはdBuという単位らしいです。
そして、何dBuが何dBFSと同じなのかというと、これがわからないんです。
というのも、VUメーターというのは、0dBをどれぐらいにするかを自分で設定するものだからです。
つまり、dBFSは絶対的な数値であるのに対して、dBuは相対的な数値になっています。
しかも、瞬間的な音量には反応せずに、平均音量を表示します。
だから、一瞬大きな音が出ても、メーターには表示されない場合もあります。
ピークメーターに比べ、非常に不正確なメーターです。
非常に不正確なメーターですが、今でも使用されている方もおられるようです。
なぜかというと、その不正確さが人間の聴覚に近い感じらしいのです。
だから、正確さはないけど、音量のバランスをとるのには便利なんだそうです。
VUはVolume Unitの略だそうです。
RMSメーター
こんなやつ。
ピークメーターじゃん、と思われるかもしれませんが、ピークメーターです。
Studio Oneの場合、ピークメーターの表示に、白い線があります。
この白い線がRMSメーターの表示です。
詳しいことはさておき、このRMSというのは、Root Mean Squareで、二乗平方根のことらしいです。
二乗平方根というのがなにかよくわかりませんが、それを用いて計算したもので、平均値を使っていて、人の聴覚に近い数値らしいです。
VUメーターと似ていますが、こちらの単位はdBFSで絶対値です。
だから、ピークメーターと同じ画面で表示できるわけですね。
ただ、それならいっそVUメーターの方が見やすい気もしますね。
K-System
こんなやつ。
ピークメーターじゃん、と思われるかもしれませんが、ピークメーターです。
Studio Oneの場合、ピークメーターを右クリックすることで、表示を変えることができます。
K-20、K-14、K-12というのがありますが、これがK-Systemのメーターです。
赤、黄色、緑で表示されます。
K-Systemというのは、基本的にはRMSの別の表示方法と考えればよいようです。
ピークメーターの表示に比べ、音量の大きい側の余白が大きめに表示されています。
音量を最大限にすることばかりを意識せずに、もっとダイナミクスを大切にしようぜ、ということで提案された表示らしいです。
発想としてはVUメーターと同じなんじゃないかなと思います。
K-20は映画など、K-14はいわゆる普通の音楽、K-12は放送用に使用するとよいということです。
ラウドネスメーター
こんなやつ。
これはStudio Oneに付属のLevel Meterです。
ピークメーターのところで、
ある意味、音量を一番正確に表示するメーター。
正確に表示するなら、他のメーターはいらないじゃないか、ということなんですが、そうもいかない理由があるわけです。
と書きました。
なぜ、正確ではダメなのか。
VUなどでも少し出てきましたが、人間の耳というのは、ピークメーターのように音量を正確にとらえることができないわけです。
例えば、人間の耳では実際の音量よりも、高音は大きく、低音は小さく感じるらしいのです。
つまり、キックをどんどん鳴らした音とピアノを弾いている音を、正確に同じ音量にしたら、ピアノの方が大きく聴こえるということになります。
そのような人間の耳の特徴を踏まえて計算した値を使っているのがラウドネスメーターというものです。
単位はLUFS(LKFSとも言う)というものが使われます。
ラウドネスメーターの表示によくあるのが3つ。
Momentary・・・400ms単位のラウドネス値
Short Term・・・3s単位のラウドネス値
Long Term・・・音源全体のラウドネス値
Range・・・ラウドネス値の最大、最小の差
ラウドネスノーマライゼーション
ラウドネスメーターが重視されている理由が、ラウドネスノーマライゼーション。
元々は放送関係から始まったそうですが、放送において、音量が上がったり、下がったりしたら聴きにくいだろうから、だいたい揃えましょうというもの。
これが、youtubeやニコニコ動画、その他色々な音楽配信サービスでも適用されるようになりました。
そのため、ある一定の音量を超えたものは、自動的に下げられるようになっています。
その一定の音量の基準にしているのが、dBFSも関係していますが、特に重視されているのがLUFSの方なのです。
ということで、最近はやたらとラウドネスメーターというのが出ています。
また、それぞれの音楽配信サービスで、基準としているLUFS値が異なります。
だから、ラウドネスメーターには、各配信サービスだと、これでちょうどですよ、などの表記がされるやつも多いです。
スペクトラムメーター
こんなやつ。
これまでは、全体の音量を確認するメーターでしたが、こちらは、周波数ごとの音量を見ることができるメーター。
ステレオメーター・フェーズメーター
こんなやつ。
こちらは左右と位相を確認するためのメーター。
位相についてはこちら。
音の広がりを確認するためのメーターですね。
見た目は違いますが、全ての同じものを表示しています。
基本的にはパンを一番左、一番右にふった場合は斜め45度に表示されます。
じゃぁ、そこから水平方向はなんだと言えば、位相のずれによる左右の広がり。
位相がずれると、音が広がるという不思議な現象。
オシロスコープ
こんなやつ。
これは、波形を見るメーター。
使ったことがないなぁ。
概ね、メーターの種類はこんなものでしょうか。
必要に応じて、使い分けないといけませんね。
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