77.あのサンプリングレートにビビッときたんだ ~ビットクラッシャーの役割~

ビットクラッシャーって何かというと、音を悪くするエフェクターですね。
正直、必要な人と必要じゃない人に分かれるのではないでしょうか。

以前、紹介したKrushというプラグインの動画をもう一度。

LITBITはこんな感じ。

Studio One付属のBitcrusherがこんな感じ。

ということで、だいたい、こんな感じの音になるわけです。

さて、ビットクラッシャーは音を悪くすると書きましたが、どういう理屈で音を悪くするのか、ですね。
プラグインによって、別のエフェクトが追加されていたりするのですが、基本的には2つの方法で音を悪化させます。

それが

ビット数(ビット深度)とサンプリングレート

の2つ。

DTMをやっていると、ビット数とかサンプリングレートという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

ビット数の方は、16bitとか24bitとか。
サンプリングレートの方は、44.1kHzとか48kHzとか。

この数値を下げることによって、音を劣化させる。

ところで、このビット数とか、サンプリングレートとかって、数値を上げると音質が良くなるイメージはあるんだけど、実際、よくわかんないのですよね。

図で表すとこんな感じ。

波線みたいなのが、曲ですね。
縦軸が音量、横軸が時間経過です。

で、上の図にあるように、ビット数は縦軸と関係していて、サンプリングレートは横軸と関係しています。

今、線で区切りましたが、デジタルである以上、元の音を完全に再現することが難しいんです。
ということで、上の図のように、それぞれ分割していくんですね。

結果、次のようになります。

滑らかな曲線が、ギザギザになりましたよね。
当然、大雑把に分割していくとギザギザが大きくなりますし、細かく分割すればするほど、滑らかな曲線に近づきますね。
だから、基本は数値を上げる方向で設定するわけですが、上げれば上げるほど、データ量は大きくなります。

ちなみにCDは44.1kHz、ビット数が16bitらしいです。

ビットクラッシャーは、当然、ギザギザが大きくなる方に設定していくわけですね。

ということで、ビットクラッシャーの基本的なつまみとしては

Bit(Bit Rate、Bit Depthなど)

Samplerate(Downsampleなど)

になります。

ビットクラッシャーは音を悪化、劣化させる系なので、サチュレーターやオーバードライブ、クリッパーが一緒についていたりします。
後は、高音や低音が嫌な感じになるので、フィルターがついていたり、モジュレーションで動きを加えたりできるものがあったりします。

ちなみに、同じように音が劣化するのですが、よりノイズが増えるのはビット数の方です。
S/N(Signal/Noise Ratio)比というのが関係しているらしいです。
まぁ、気になる人は調べてみてください。

エフェクターの役割と基本の一覧はこちら

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