さて、前回分で、楽器などに全く触れたことがない人でも曲を創れるようになったと思います。
「いや、あんなん作曲って言わねぇよ」と言われる方もおられるかもしれません。
いいえ、あれは十分作曲です。
あなたは、もう作曲ができるようになったと、胸を張って言っていいです。
とは言え、たぶん、「あんなん作曲と言わない」とおっしゃられる方の思い描く曲とは、あんなやつではないのでしょう。
たしかに、普段耳にする曲というのは、もっと長いし、もっと複雑です。
けど、普段耳にする曲も、簡単に言えば、あんなやつの集合体なわけです。
だから、あれを、ただひたすら楽しんでいたら、その先に普段耳にする曲と同じようなものが出来上がるのです。
本当は、ここから先は、みなさんがどれだけ、楽しめるか、という話なので、特に書く事はないのですが、一応、発展のさせ方を書いてみます。
正直、あまり気が進まないのです。
なぜなら、
音楽って、自由なもの
だからです。
前回分から、どう発展させていくかってのが、その人自身の音楽であり、個性であるのです。
変に発展させていく方法を書くと、どうしたって、刷り込まれてしまうからです。
とは言え、発展させられないで、「作曲って楽しくない」となるのも残念なので、ある程度のガイドがほしいという人のために、続きを書いていきます。
長くしてみる
前回創ったものは4小節分しかないので、さらに長くしてみましょう。
上の画面の青い枠をクリックして、キーボードの「d」を押すと、同じものが2つになります。
これで2倍の長さになりますね。
長さが変わったら、上のループする範囲も変えましょう。
これでもう少し長い曲になります。
同じ方法でいくらでも長い曲が作れます。
ちなみにメロディは完全に変えても良いですが、繰り返すという方法もあります。
よく耳にする曲というのは結構、繰り返しが多いものです。
もちろん、ただ繰り返したら、長くした意味がないのでちょっとだけ変えてみると良いですね。
こんな感じです。
今回はMIDIノートの色を単色にしています。
重なっているので、わかりづらくなってきたので。
1回目のとき、「ノート色」をピッチに変えてもらいましたが、「パート」に変えると淡色になります。
常に新しいメロディが流れるというのも良いのですが、ある程度、繰り返しがある方が、印象に残りやすいですね。
どれぐらい変化させるのか、変化させないのか、
どれぐらいの長さを繰り返すのか、
何度繰り返すのか、一度も繰り返さないのか、
色々試してみましょう。
テンポを変えてみる
テンポを変えてみましょう。
下のテンポと書いているところの数字を変えると速度が変わります。
ここの数字をBPMと言って、BPM120などと表現します。
BPMが変わると、曲の雰囲気が変わります。
これも色々と試してみましょう。
コードにリズムを加えてみる
最初につくった3本線をコードと言います。
今、長い棒になっていますが、短くしてみます。
これでも雰囲気がかわりますね。
上の動画にあるように、鳴らさないときがあってもいいし、途中でリズムが変わっても問題はないです。
これも、とにかく試してみるのみです。
メロディにガイド以外の音を使ってみる(白鍵)
今までメロディをつくるときに、薄い色がついているところだけに制限していました。
これは、コードに使ってる音をメロディで使うためでした。
なぜかと言うと、それが一番違和感がないからです。
けど、別に、それ以外を使ってはいけないということではありません。
それ以外の音を使っても、必ずしも違和感があるということではありません。
特に白鍵、ピアノの白い鍵盤であれば、違和感がある場合もあれば、それほどでもない場合もあります。
次の動画は2小節目の最後、3小節目の真ん中、4小節目の最初に、コード以外の白鍵をおいてみました。
私の感覚では、最初の2つは大丈夫だけど、4小節の最初の音は違和感があります。
逆に、全部、コードの音から外してみましょう。
いかがでしょうか。
前半はかなり違和感のある感じですが、後半はそこまででもないような気がします。
まぁ、このあたりの感覚は、人それぞれかもしれません。
どれぐらいの割合で外れた音を混ぜるのか、音を聴きながら、色々試してみましょう。
メロディにガイド以外の音を使う(黒鍵)
先程と同じことですが、さらに黒鍵を使ってみましょう。
これも使ってはいけないということではないですが、白健に比べると違和感が大きくなります。
とは言え、違和感と感じるか、おしゃれと感じるかは人それぞれですので、黒鍵にも挑戦してみましょう。
どうでしょうか。
2小節目、3小節目はそれほど気にならないですが、最後の違和感はすごいですよね。
全部、黒鍵にしてみましょう。
どうですか?
違和感がすごいですか?
これはこれでありですか?
コードを変えてみる
これまでずっと同じコードを使ってきましたが、コード進行というのは無数にあります。
例えば、こんなコード進行。
カノン進行と呼ばれ、とても有名なものです。
前回使っていたのは、王道進行と呼ばれる、これまたよく使われるものです。
コード進行は、ネットで調べるだけで、色々見つけることができます。
自分でつくっても良いです。
自分でつくってみる場合は、こちらを参考にしてください。
コードを変えることで、メロディで使う音も変わってきます。
こんな遊びをひたすら楽しむことが、作曲の基礎になります。
次回は、さらに発展させてみましょう。
その3はこちら
その1はこちら
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