78.DTMerのためのコード入門 その1 ~音程と度数~

コードってよくわからないんですよね。
というか、色々学んだ結果、もういいや、耳で聴いて決めちゃえ、ということで、理屈抜きで決めることにしました。

とは言え、改めて、勉強してみようかな、と。
ということで、1回目は、度数の話。

コードの話になぜ度数が必要なのか。

度数というのは、音と音がどれだけ離れているか、というのを表すらしいです。

なぜコードの話なのに、度数の話がいるのか?ということですが、そもそもコードを表すのに、度数を使って表すからなんですね。
例えばメジャーコードは「ルート+長3度+完全5度」でできているそうです。

この「長3度」とか「完全5度」とかが度数のことです。

Cメジャーは、ド(ルート)、ミ(ドに対して長3度)、ソ(ドに対して完全5度)です。

度数について

音楽に触れてこなかったボクは、五線譜が苦手なので、見慣れたMIDIノートを使います。
そして、こちらの方がわかりやすいと思います。
ただし、正確に理解するには五線譜じゃないと駄目なんですけど・・・

先ほど、「長」とか「完全」とか書きましたが、まずは、「度」の部分だけについて。

「度」は、2つの音がどれだけ離れているかを表します。
この場合は♯や♭は無視してしまいます。

レ♭とかファ#は、それぞれレ、ファと考えます。

で、上の図にあるように、ドを基準にすると、

ドと同じ高さのドを1度と考えます。

ドとレは2度、ドとミは3度、1オクターブで8度

になります。

これは、ドを基準にしているときの話ですので、レとレは1度、ミとミは1度です。
つまり、レが2度なのではなく、ドとレが2度の関係です。

完全・長・短・増・減・重増・重減

さて、先ほど、♯や♭を無視すると書きましたが、そうは言っても、無視していたら、正確に表現できませんね。
ということで、♯や♭も含めて表現するために、「長」、「短」、「増」、「減」という言葉がつきます。

完全

♯や♭のついていない音同士の1度、4度、5度、8度には「完全」がつきます。
完全1度、完全4度、完全5度、完全8度と言います。
※実は正確ではないので、後で書きます。

長・短

完全じゃない度数、2度、3度、6度、7度には、「長」、「短」がつきます。

元の音(上の図ではド)と半音1つ離れている2度(上の図ではレ♭。Studio Oneの場合は、全部♯で表記されるので、C#【ド♯】になっています)が短2度。
元の音(ド)と半音2つ離れている2度(レ)が長2度。

元の音(ド)と半音3つ離れている3度(ミ♭)が短3度。
元の音(ド)と半音4つ離れている3度(ミ)が長3度。

元の音(ド)と半音8つ離れている6度(ラ♭)が短6度。
元の音(ド)と半音9つ離れている6度(ラ)が長6度。

元の音(ド)と半音10こ離れている7度(シ♭)が短7度。
元の音(ド)と半音11こ離れている7度(シ)が長7度。

つまり、2度、3度、6度、7度の中で、元の音に近い方が短、遠い方が長になります。

増・減

完全の方の度数、1度、4度、5度から半音ずれた場合は、「増」「減」がつきます。

完全4度から半音1つ下に離れたら、減4度。
完全4度から半音1つ上に離れたら、増4度。

完全5度から半音1つ下に離れたら、減5度。
完全5度から半音1つ上に離れたら、増5度。

完全1度だけちょっと変わっています。

完全1度から半音1つ上に離れたら、増1度。

完全1度から半音1つ下に離れるというのは、考えないそうです。
基本的には、完全1度から上方向だけみたいです。

でも実際には半音1つ下(ドとド♭)もあるじゃないか、ということなのですが、この場合、ド♭とドの関係で増1度になるそうです。

完全1度から半音1つ下に離れたら、増1度。
完全1度から半音1つ上に離れたら、増1度。

つまり、上の図ではドを元の音と書きましたが、正確には、

2つの音の関係性

ということですね。
ド「に対する」ド♭ではなく、ド「と」ド♭の離れ具合(ド♭「と」ドの離れ具合)が増1度、となります。

ややこしいですね。

♯や♭がついているときだけ名前を変えればいいんじゃないの?

さて、頭の悪いボクなんかは、♯や♭がついている方だけに名前をつければよいのに、なんてことを考えてしまいます。
ドとレは2度で、ドとレ♭のときだけ短2度でいいんじゃないの?なんて。

これが、そう単純な話ではないみたいです。

例えば、こんな場合。

左はドとレ、右はミとファ。
ドとレも、ミとファも2度の関係です。
そして、♯も♭もついていません。

でも、

ドとレは半音2つ離れているので長2度、
ミとファは半音1つ離れているので短2度、

になります。
♯や♭がついていないときは「長」というわけではないんですね。

そう、全ての元凶は、ドレミファソラシドがきれいに2半音ずつ並んでいるわけじゃないからですね。

改めて増・減

一番上の図では、E♭は短3度と書いています。
でもE♭はD#とも言えますよね。
MIDIノートにもD#って表示されていますよね。

C(ド)とD(レ)だったら3度じゃなくて、2度じゃないの?という話ですよね。

最初の方で、

音楽に触れてこなかったボクは、五線譜が苦手なので、見慣れたMIDIノートを使います。
そして、こちらの方がわかりやすいと思います。
ただし、正確に理解するには五線譜じゃないと駄目なんですけど・・・

と書きました。

その理由が、これです。

D#とE♭は同じ音です。
同じ音ですが、五線譜にD#と書いていたらD#ですし、E♭と書いていたらE♭です。
そして、CとDならば2度、CとEなら3度です。

CとD#の場合、2度ですが、半音3つ離れています。
半音1つ離れている2度は短2度。
半音2つ離れている2度は長2度。
半音3つ離れている場合は?

長から半音1つ上に離れると増2度になります。

完全度数から、半音上に離れると「増」になりました。
完全度数から、半音下に離れると「減」になりました。

「長」から半音上に離れると「増」、「短」から半音下に離れると「減」になります。

減 ← 完全 → 増
減 ← 短 ↔ 長 → 増

改めて完全4度・完全5度

4度を並べてみると、こんな感じです。

完全4度は半音で5つ離れています。
ただし、FとBに関しては、半音6つ離れています。

だから、同じ4度でもFとBの関係だけは、完全4度ではなく、増4度になるそうです。
つまり、FとB♭が完全4度になります。

5度を並べてみると、こんな感じです。

完全5度は半音で7つ離れています。
ただし、BとFだけは、半音6つしか離れていません。

だから、同じ5度でもBとFの関係だけは、完全5度ではなく、減5度になるそうです。
つまり、BとF♯が完全5度になります。

重増・重減

これは、FとCなので5度です。

ただし、これが同じ音でも、FとB#の場合は、変わってきます。
FとBなので、4度です。

それも、FとBなので、完全4度ではなく、増4度です。

しかも、B#ですので、増4度より、さらに半音離れています。

増からさらに半音離れると、重増4度になるそうです。

ということで、、最終的には、

重減 ← 減 ← 完全 → 増 → 重増
重減 ← 減 ← 短 ↔ 長 → 増 → 重増

となるそうです。

結論:曲をつくるには度数はあまり必要なかった

さて、まとめてみましたが、正直、曲をつくるのに、度数は必要ない気がします。
こんなことを知らなくても、曲は問題なく創れます。
だって、ボクが創ってるんだから。

ただ、最初にも書いたけど、真剣にコードについて理解しようと思えば、きっと必要になるのだろうなぁ、と。

コードだって、ただ使うだけなら、度数は必要ないと思います。
覚えてしまえばよいわけですし。

ということで、どうしても必要になった場合に、確認する程度でよいかも・・・

つづきはこちら。

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