音階の表し方はいろいろとある。
ドレミファソラシドというのが、分かりやすいですね。
これをアルファベットを使って表すことがあります。
CDEFGABCですね。
実は、ドレミファソラシドとCDEFGABCは違うものだったりします。
音名と階名
音名と階名、どちらも聞いたことがあるでしょうか。
階名は聞いたことがある、という方もおられるでしょうか。
階名って、小学校とかで教わるので、聞いたことがあるかもしれません。
とは言え、Cってドじゃないの?って思いますよね。
まぁ、ボクは、今もそう思ってますけど(笑)
ドレミファソラシドは階名、CDEFGABCは音名です。
音名は絶対的な音の高さです。
ピアノの一番左を鳴らすと、Cの音が鳴ります。
「だから、そこがドでしょ」と思われた方、正しいです。
小学校で、そう習ったはずです。
ただ、小学校では、正確に教えてくれないんです。
まだ小さいから、理解できないだろう、ということで。
小学校で教えてくれるのは、ハ長調、いわゆるキーがCメジャースケールの場合です。
もう、ピンときたかもしれませんが、
階名はキーによって変わる
ということです。
キーがCのときはCがドです。
キーがDのときはDがドになります。
キーがEのときはEがドになります。
さて、キーがCのときのドレミファソラシドを聴いてみましょう。
で、キーがGのときは、Gがドになります。
Gがドとなると、あとは順番に、
G=ド、A=レ、B=ミ、C=ファ、D=ソ、E=ラ、F=シ、G=ド
ということで、聴いてみましょう。
たしかに、ドレミファソラシドに聴こえます・・・聴こえます?
なんかおかしいですね。
Gがドはよいのですが、その後、ただ白鍵を順番にならせばよいというわけではありません。
ドレミファソラシドの並びは、
全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音
と並んでいます。
全音は、半音が2つ分。
ピアノの鍵盤は、白鍵、黒鍵が半音ずつの間隔で並んでいます。
半音は隣に1つ、全音は隣に2つ、と考えればよいでしょう。
つまり、鍵盤の数で言えば、隣に2、2、1、2、2、2、1と隣に進んでいきます。
だから、キーがCの時は、左からドの隣は全音なので、半音2つ分。
ドから黒鍵(1)、白鍵(2)で、ドの隣の白鍵がレになります。
レからミも、全音なので、半音2つ分。
レから黒鍵(1)、白鍵(2)で、レの隣の白鍵がミになります。
ミからファは、半音なので、半音1つ分。
ミの隣に黒鍵はないので、ミの隣の白鍵がファ。
そう、キーがCのときは、ドレミファソラシドが全部、白鍵になるように並んでいます。
で、キーがGのときは、
G、A、B、C、D、E、F#、G
がドレミファソラシドになります。
はい、ドレミファソラシド、と聴こえますね。
つまり、
どこから始めても、鍵盤を2、2、1、2、2、2、1と進めたら、ドレミファソラシドと聴こえる
のです。
この、「聴こえる」というのが、ドレミファソラシドのことです。
音名・・・CDEFGABC
階名・・・ドレミファソラシド
日本の音名
ちなみに、日本にも音名があります。
今では、日本でもCDEFGABが使われることが多いですが、本来は違う表記でした。
それが、
「ハニホヘトイロハ」というやつですね。
日本の音名・・・ハニホヘトイロハ
これが「ハ長調」とか「ト長調」とかで使われる「ハ(C)」「ト(G)」ですね。
外国の階名
じゃあ、逆に、外国には階名がないのか、というと、当然ですが、ちゃんとあるわけです。
それこそが、
ディグリーネーム
です。
やっと本題に辿り着きました。
外国における階名がディグリーネームです。
ドレミファソラシドをディグリーネームでは、
ⅠⅡⅢⅣⅤⅥⅦⅠと表記します。
日本と外国の音名・階名のまとめ
ということでまとめるとこんな感じです。
日本 | 外国 | |
音名 | ハ ニ ホ ヘ ト イ ロ ハ | C D E F G A B |
階名 | ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド | Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ Ⅶ Ⅰ |
ちなみに、外国とざっくり書きましたが、この外国というのが、どの国のことなのか知りません。
世界共通なのか、特定の国のことなのか・・・
結局、ディグリーネームはなぜ必要なのか。
コードというと、CとかCmとかFとかって書きますよね。
つまり、音名で書くことが多いんです。
演奏するときは、音名の方が便利なんです。
階名だと、キーが変わるたびに、同じ音の表記が変わるので、いちいち考えないといけないじゃないです。
けど、音名で表記していれば、キーが何であれ、Cって言われたらCを鳴らせばよいわけです。
じゃあ、階名の方は要らないんじゃない?と思ってしまいます。
しかし、音名は「演奏するとき」に便利だと書いたように、階名の方が良い場合があるわけです。
それが、コード進行を考える時なんです。
つまり、
演奏するときは音名(CやGなど)、コード進行を考える時は階名(ⅠやⅤなど)の方が便利
ということですね。
階名と音名の一覧
ディグリーネーム | ||||||||
Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵ | Ⅶ | ||
キー
|
C | C | D | E | F | G | A | B |
C♯
D♭ |
C♯
D♭ |
D♯
E♭ |
F | F♯
G♭ |
G♯
A♭ |
A♯
B♭ |
C | |
D | D | E | F♯
G♭ |
G | A | B | C♯
D♭ |
|
D♯
E♭ |
D♯
E♭ |
F | G | G♯
A♭ |
A♯
B♭ |
C | D | |
E | E | F♯
G♭ |
G♯
A♭ |
A | B | C♯
D♭ |
D♯
E♭ |
|
F | F | G | A | A♯
B♭ |
C | D | E | |
F#
G♭ |
F♯
G♭ |
G♯
A♭ |
A♯
B♭ |
B | C♯
D♭ |
D♯
E♭ |
F | |
G | G | A | B | C | D | E | F♯
G♭ |
|
G♯
A♭ |
G♯
A♭ |
A♯
B♭ |
C | C♯
D♭ |
D♯
E♭ |
F | G | |
A | A | B | C♯
D♭ |
D | E | F♯
G♭ |
G♯
A♭ |
|
A♯
B♭ |
A♯
B♭ |
C | D | D♯
E♭ |
F | G | A | |
B | B | C♯
D♭ |
D♯
E♭ |
E | F♯
G♭ |
G♯
A♭ |
A♯
B♭ |
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