660.有料プラグイン Vengeance Sound社のAvenger2使ってみよう♪ ~シンセサイザー~

AVENGERが2になってから、随分と経ってしまったんだ・・・
とにかくこれさえあれば、もういいんじゃないか、というようなモンスターシンセ。

何でもできるので、むしろ何もせずに、プリセットを使うのが正しいのではないか、と思われる。
音創りをするためにシンセが欲しい、という人にはお勧めしない。

お勧めしないというよりも、何でもできすぎるので、難しすぎるんですね。
上級者向けです。

初心者には、VITALが無料なので、そちらがおすすめ。
VITALやSerumなどで音創りをして、こんな程度では物足りない、となれば、Avenger2に挑戦してもいいかもしれませんけど。

が、いつも書いているように、全てではないにせよ、基本的にどこで何を設定しているのかを理解しておかないと、プリセットをいじりたいとなったときに困ってしまうので、一応紹介していく。
一応ですよ、一応。
そして、全てのつまみを説明するのは無理なので、最終的にはマニュアルを見るしかないかと・・・

何でもできるので、面倒くさくて、手を出さずに、今になってしまったんですけどね・・・
しかも、概ねAvenger1(本来1なんて書かないんだけど、2と区別するために1書くことにする)と同じなんですけどね・・・

基本情報

ダウンロードはこちら。

インストール方法

インストールファイルでインストール

見た目はこんな感じ。

わからない言葉などが出てきたら、こちらで確認を。

プリセット

ここに、プリセットが表示されています。
Avenger2を購入したら、Factory2が入っています。
Factoryも入っているのかな?
FactoryはAvenger1のときのプリセットですね。

で、別途購入したエキスパンションもここに表示されます。
ボクはエキスパンションを持っているので、Factory以外も表示されています。

どれかを選ぶと、こんな画面になります。

ここに、プリセットが表示されます。
アルペジオ、ベース、リードなど、種類ごとにまとめられています。

虫眼鏡マークをクリックすると、全てのプリセットが表示されます。
自分の持っている音源全てから選びたいなら、こちらの方が便利です。

そして、FAVをクリックすると、星マークが出てきます。
自分のお気に入りのプリセットに星マークをつけておいて、下のFAVOURITES ONLYをクリックすると、お気に入りのプリセットだけを表示してくれます。

さらに、Avenger2になってから、プリセットをクリックすると、音が鳴るようになりました。
Avenger1のときは、プリセットを選んで、キーボードを押さないと、音が確認できなかったんで、便利になりました。
ただ、Factory2と、Avenger2用のエキスパンションだけなので、Avenger1用のときのプリセットは音が鳴らないのが残念なところ。

上のBPMがオンになっていると、DAWで設定しているBPMに合わせて音がなってくれます。
その隣の音符マークをオフにすると、確認用の音が鳴らないようになります。
Avenger1用のプリセットは音が出ないので、いっそ、ならないようにしておくのもありかもしれません。

下の部分で、絞り込みもできます。
左から、STYLE、TYPE、TIMBREで、曲のジャンル、楽器等の種類、音の雰囲気、みたいな感じでしょうか。

とりあえず、Factory2のプリセットを聴いてみましょう。

基本的には、ここが使えると十分なのではないかと思われる。

MACRO

マクロつまみが3つとマクロボタンが2つ。
順番的にはもっと後から説明するものなのだが、先に紹介。

というのも、基本、プリセットを選んで使うぜ、という方にとって、ここをいじるだけで楽しいですよというつまみとボタンなので。

このマクロってやつは、1対1対応ではなく、1つのつまみで、複数のつまみを同時に動かせるようになるものなんですね。
しかも、各プリセットには、プリセットを創った人が、「このプリセットの音を変えるとしたら、ここでしょ」っていう一押しの変化のさせかたが、マクロに設定されているわけです。

だから、ここのつまみを動かしたり、ボタンをオン、オフして、音を決めると、プリセットの数が増えると言っても過言ではないわけです。
また、曲中で動かすというのもありなわけです。

自分で音創りをするときにも、もちろんマクロの設定ができます。

Macro1などと書かれているところをクリックして、割り当てたいつまみまでひっぱっていけばOK。

見えにくいですが、割り当てられると、つまみの左上に赤い三角マークが出てくるので、これをクリックして動かすと、つまみの外側に赤い線が表示されます。
これで、マクロつまみを動かしたときに、割り当てられたつまみがどれだけ動くかを設定します。
つまり、マクロつまみの左端と右端が、割り当てられたつまみのどこにあたるか、の設定になります。

マクロボタンも設定の仕方は同じですが、マクロボタンの場合は、オン、オフしたときに、割り当てられたつまみの赤い線の端と端に切り替わるように設定されます。
つまみのように、途中経過がないんですね。

ちなみに、「マクロつまみが3つとマクロボタンが2つ」と書きましたが、MACRO1と表示されていて、隣に+マークがあるということは、当然増やせるわけです。
MACRO4までは増やせるので、実際には、マクロつまみが12とマクロボタンが8です。
そんなに使うかどうかは不明ですが・・・

た、楽しすぎる。
動画をとっていることをすっかり忘れていた。

オシレーター

このあたりが、オシレーター関係かと。
上のOSC1の横に+マークがあるので、わかるかと思いますが、Avenger2はオシレーターが8つまで使えます。
8つですよ、8つ。
Serumが2つ、VITALが3つなんだから、モンスターすぎですね。

波形の選択

オシレーターのSAWと表示されているところをクリックすると、下に、たくさんの波形が出てきます。
Basic ShapesとFactoryと書いているやつが、元々入っているやつですね。

波形と書きましたが、ループも入っていたりします。

たしか、SpectralとSingle LoopsがAvenger2になってから追加されていますね。
GranularとSpectralは、Single Loopsの音をいじくって音を創るようになっているみたいですね。

正直、何をどういじっているのかも、よくわかりませんけど。

波形の設定

ここで、波形の設定がいろいろとできます。
LEVELとかTRANSPOSEとか、だいたいわかるやつから、全くなんのことかよくわからないものまでいろいろ。

波形の加工

ここで、波形を加工できます。
なんなら、波形を自分で書くこともできます。

このあたりも正確にはわかりません。
プリセットもあります。

設定の方はまだしも、波形なんて、どんな波形がどんな音になるかイメージできていないと、あまりいじれませんよね。

V-Saw

ここは、波形ではなく、その音をどんな風に出すか、って感じですね。

VCSでボイスの数を設定できます。
ちなみにボイスが7まで増やせるので、オシレーター8にボイスが7だと一度に56の音が出るってことじゃないですか??

OCTSはそれぞれのボイスをオクターブ単位でずらします。

DETUNEで各ボイスのピッチを変化させます。
真ん中が一番良いと思いますけどね。

MIXは、増やしたボイスをどこまで適用するか、PANはそれぞれのパンの設定ですね。

下にあるやつは、ビブラートの設定みたいですね。

Voicing/CHORDER

4つの音を重ねることができる。
V-Sawと違い、半音単位で設定できるので、コードとかもつくれる。
ピッチやパン、ボリュームを変えて重ねられます。

SUB OSCで低音を追加することができます。

Voicing/HARMONIZER

これがよくわからんのですよね。
CHORDERとの違いが・・・

どうも、CHORDERで、オンにしている音源をさらに操作しているっぽいんだけど、よくわからない。

Quantize

ここは、鍵盤の設定をしておいたら、その音しかでないようにすることができます。
例えば、白鍵のみにしたら、黒鍵を弾いても、近い白鍵の音が出るようになります。

これもあまり、使う必要性が見いだせない。

DRUMS

AVENGERが他のシンセと大きく異なるのが、このDRUMS。
ドラムが鳴らせる。

ボクは、もう、このドラムが好きすぎて、Avengerはドラム音源と言ってもいいのではないかと思うぐらい。

ドラムキットも大量にあるんですよね。

ドラムキットも大量にあるし、キックだけを変えるとか、サンプルの音そのものを加工するとか、結構なんでもできちゃう。
そういえば、Avenger2になって、ループも入れることができるようになったんだっけ?

ROUTE

ルーティング、音の流れですね。
Avengerって、何でもできるんですが、このルーティングの順番を変えるのだけはできないんですよね。
オン、オフの切り替えだけ。

ちなみに、右クリックをすると、それの設定がどこにあるのか教えてくれるので、便利ですよ。

ARP

アルペジエーターですね。
これまた、色々と設定ができる。

プリセットもあります。

STEP SQ

ステップシーケンサーですね。
こちらも色々できますが、プリセットを使用するのが早いかと。

DRUM SQ

ドラム用のシーケンサーです。
ドラム用のプリセットは、右上のドラムキットの横にシーケンスがあります。

間にある緑の南京錠をオフにすると、ドラムキットをそのままにシーケンスを変更することができます。

AMP

アンプですね。
ボリュームや、ADSR、パンなどの設定ができます。

基本的には複数のオシレーターの音が集まってくるところですね。
ちなみに、このAMPも5つまで追加できます。

FILTER

フィルターです。
フィルターも5つまで追加できます。

ここに、MST.FILTERもあります。
マスターフィルターですね。

最後の最後の最後にかかるフィルターですね。

SHAPER

シェイパーですね。
どんどん説明が簡素になってきていますね。

LFO

LFOですね。
LFOの割り当ては、マクロと同じです。

FX

Master FXとSend Rackの2種類があります。
エフェクトもかなり多くあります。

エフェクターありすぎ。
全部を確認することはできないですね。

たぶん、プリセットでも、いっぱいエフェクターを使われているんだと思います。
まぁ、だからこそ、これだけイカツイ音が出るんでしょうね。

Master FXとSend Rackはエフェクターは同じみたいですね。
Sendの方では使えないエフェクターがあるというぐらいで。

まとめ

やっぱり、基本的にプリセットを使うのがよいかと。
あとは、使えそうなところだけ説明しましたが、もしかしたら、説明しなかったところに、ものすごく便利機能があるかもしれません。

最初にも書きましたが、音創りには(初心者には)向かないシンセサイザーですね。
シンセサイザーについて、理解が深い人にとっては、ものすごくやりがいがあるシンセサイザーなんでしょうけど。

そして、とりあえず、Avenger2は買っとけ。
騙されたと思って、買っとけ(笑)

価格

【定価】
本体
225ユーロ

EXPANSIONS(拡張音源)
69ユーロ

Avenger Expansion Bundle Pick 5(好きな拡張音源5つのセット)
275ユーロ

【セール等の価格】※全てのセールを把握しているわけではないので、参考までに・・・
本体
2024年3月 150.75ユーロ(本家さま)
2024年7月 157.5ユーロ(本家さま)

EXPANSIONS
2024年3月 46.23ユーロ(本家さま)
2024年7月 48.3ユーロ(本家さま)

Avenger Expansion Bundle Pick 5
2024年3月 184.25ユーロ(本家さま)
2024年7月 192.5ユーロ(本家さま)

AVENGERについてはこちら

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