569.有料プラグイン Brainworx社のPurple Audio MC 77を使ってみよう♪ ~コンプ~

Purple Audio社のMC 77をプラグインにしたものです。
77という名前がついていますが、いわゆる1176系コンプと呼ばれるやつです。

実機のモデリングですが、Brainworxがモデリングすると、機能が増えますね(笑)

基本情報

ダウンロードはこちら。

見た目はこんな感じ。

わからない言葉などが出てきたら、こちらで確認を。

SC-LINK・PARAMETER LINK

わかりやすくLとRに分かれて2段になっているコンプです。
ですが、当然、LとRを分けずにかけたい場合も多いと思います。

LとRで同じようにコンプをかけたい場合は、SC-LINKをオンにします。

また、つまみの同期は、PARAMETER LINKで設定します。

OFFにすると、上下で個別でつまみを設定できます。
STANDARDは、上下で個別の設定がされた状態であっても、どちらかのつまみを触ると、それに同期するようになります。
PROPORTIONALは、上下で個別の設定がされた状態であれば、どちらかのつまみを触ったときに、その関係を保ったまま連動して動きます。

(音なし)

とりあえず、使い方を確認するのは、同期させた状態で見ていきます。

INPUT・OUTPUT・リンク

1176系のコンプですので、スレッショルドがないです。
スレッショルド固定ですので、INPUTを上げていって、スレッショルドを超えるように向けていくんですね。

ただし、INPUTを上げるから、音量も上がる。
だから、OUTPUTで下げる。

基本的にはそういう使い方なんですが、間にあるリンクのボタンを押すと、INPUTを上げるとOUTPUTが下がるようになります。
それで便利と感じるか、大きなお世話と感じるか、というところですね。

ATTACK・RELEASE

1176系の不思議なところですが、ATTACK、RELEASEともに、数字が大きい方が「速い」んですね。
ということで、右に回す方が、速くなります。

また、1176系の特徴がもう一つあって、とにかく、アタックが速い。
最速で20マイクロ秒、遅くても800マイクロ秒です。

LA-2Aのアタックが10ミリ秒です。
1176の方をミリ秒で表すと、0.02ミリ秒~0.8ミリ秒ですから、遅くしても、LA-2Aよりも随分速いですよね。

リリースの方は、50ミリ秒~1.1秒だそうです。

上の画像で、アタックが3、リリースが5にありますが、これがデフォルトのようです。
というのも、1176コンプでは、この設定が結構有名な設定なんだそうですね。

RATIO

1176系はレシオも独特で、4、8、12、20があるんですけど、実機では同時押しということができます。
これは仕様ではなく、物理的にできちゃった、っていうもの、というか、設計ミスだと思うんですけど。
しかも、同時に押せるというだけではなく、それにより設定も変わるというのが、おもしろいミスですね。

それをプラグインで実現したのが、HOLDというボタン。
HOLDを押していると、他のボタンを選んでも切り替わらずに同時押しの形になります。

2つ同時とか、3つ同時とかもできるのですが、いわゆる全部押しっていうが、有名ですね。

L/S・M/S

最初に書いたとおり、SC-LINKをオフにすると、上段がL、下段がRの設定になります。
下にある、M/Sをクリックすると、上段がM(Mid)、下段がS(Side)になります。

とくに、上下で設定を変えなくても、L/R、M/Sに切り替えるだけで、当然ですが音が変わりますね。

TMT・HEADROOM・HP-SC FILTER・MONOMAKER・STEREO WIDTH・PARALLEL MIX

BrainworxといえばTMTとMONOMAKER。
TMTとMONOMAKERについては、こちら。

  
HEADROOMは音量が変わりますが、音量だけではなく、コンプのかかり具合にも影響し、右に回すとリダクションが減り、左に回すとリダクションが増えます。

HP-SC FILTERは、ここで設定した周波数より下の周波数にはコンプがかからないようになります。

STEREO WIDTHは音の広がり、PARALLEL MIXはDRYとWETの割合ですね。

まとめ

76系コンプというのは、各種メーカーからたくさん出ております。
好きなものを使えばよいのですが、MC77は、L/R、M/Sが使用できるのが特徴といえるでしょうか。

そして、TMTやHP-SC FILTER、MONOMAKERと、まぁ、Brainworx印の76ですね、端的に言えば。

76が好きで、Brainworxが好きなら、MC77を選ぶというのもありなんじゃないでしょうか。

価格

【定価】
249ドル

【セール等の価格】※全てのセールを把握しているわけではないので、参考までに・・・
2023年11月 39.99ドル(Plugin Allianceさん)
2024年4月 29.99ドル(Plugin Allianceさん)

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