Brainworx社のプラグインの特有の機能について

Brainworx社のプラグインには、Brainworx特有の機能がついているものが多いです。

で、出てくるたびに説明するのが面倒なので、まとめておきます。
後々、ラクしたいので。

と言っても、3つだけ紹介します。
あとは、見たらわかるようなものなので。

TMT

Brainworxと言えばTMT。

TMTって、特許を取っているらしいです。
Tolerance Modeling Technologyの略です。

ボクなんかは、パソコンに向かって曲を創っているわけですが、昔は・・・というか、今もですけど、実際につまみをいじったり、フェーダーを動かしたりしているわけですね。
で、ミキサーってのがあります。

こんなやつ。

これは、以前紹介したSSL 360というプラグインの画像なので、実機ではないので、イメージ画像みたいなもんです。
まぁ、見たことありますよね。

で、この縦の1つ1つに、色々な音が入ってくるわけです。

全て、同じ部品を使っているのですが、やはり、実体のあるものというのは、微妙な差異が出てくるそうです。
例えば、上のSSL 360はプラグインなので、同じ設定にすれば、まったく同じ効果となります。

でも、実際には、一番左のチャンネルを通した音と、左から二番目のチャンネルを通した音では、微妙に音が違う、ということですね。

それをプラグインでも実現したわけですね。
チャンネルごとに、微妙な差異を生み出すのがTMT。

bx_console Focusrite SCというプラグインはこんな感じです。

上の方にあるLとRに1、2と書いています。
EQをいじってみると、こんな感じ。

微妙にずれていますよね。

LとRでEQの設定に微妙なずれがある。
これ、3と4、13と14では、また微妙なずれがある。
最大72チャンネルまであるそうです。

こんな感じです。

つまり、36トラックに全部挿したら、それぞれのLとRの72の微妙な差異を含むようになる。
で、それぞれの微妙な違いをつけることにより、音に深みを出る・・・らしいです。

ちなみに、左右でずらしたくない場合は、Analogというボタンを押すと、Digitalと表示され、左右のずれはなくなります。
もちろん、チャンネルごとのずれはあります。

だいたい、矢印かつまみかで、チャンネルを選択することができます。
あと、ランダムボタンがついていることも多くて、ランダムボタンをクリックすると、適当に選んでくれたりします。
もちろん、ものすごく微妙な違いですので、正直、どれだけ影響があるのか、あまりわからないのですけど・・・

Mono Maker

Mono Makerは一瞬で説明が終わってしまうんで、とりあげなくてもよいのですが、この機能、他のメーカーも付けたら良いのにと思う素晴らしい機能です。

どんなものかというと、周波数を設定したら、その周波数より下の音をモノラルにするというもの。

つまりは、低音がモノラルになるというものですね。

WAVES社のPS22 Stereo Makerが同じ機能を持っていますね。

PS22 Stereo Makerはもっと色々な設定(逆に低音を広げたりもできます)ができます。

あえてそういう音づくりをするためならPS22 Stereo Makerを使ってもよいでしょうが、概ね低音は広げたくないというのが、一般的なのではないでしょうか。
それを、何かのついでに行えるんだから便利ですよね。

Auto Solo・Auto Listen

これ、便利・・・なのかどうか、よくわからないんですけど。
EQ系についていることが多い機能です。

何かというと、例えば、EQでブーストをするとしましょう。
すると、つまみを動かしている間、そのブーストしようとしている周波数の音のみが再生されるというものです。

つまみを離すと、全体の音が聴こえてくる。

Auto SoloはMidを操作するとMidの音のみ、Lを操作するとLの音のみ、再生される。
Auto Listenは、さわっているつまみの影響している部分のみ、再生される。

とは言え、2つともあるものもあれば、Auto Listenだけの場合もあります。

最初は便利だなぁ、と思っていたんですが、意識しないでつまみを触ったときに急に音が変わるので、ちょっと気持ち悪いんですよね。
デフォルトはオフにしておいてほしいんですよねぇ。

慣れれば、気にならないのかもしれませんが。

まとめ

Brainworx社のプラグインって、基本的に性能が良いものが多いと思うんですよね。

ちなみに、未だによくわかっていないんですが、Brainworxのプラグインって、Plugin Allianceで販売しているんですよ。

Brainworxって、独自のプラグインも作っていて、それらは名前の最初に「bx_」がついているんです。
で、上にも書いたけど、他の会社がつくった実機のモデリングをBrainworxがつくっている場合も多いんです。
こちらについては、「bx_」がついていません。

そして、Plugin Allianceで販売しているものは全てBrainworx製なのかと思ったら、そうでもないみたいなんですね。

Plugin Allianceって、販売業者なんですね。
で、Brainworx社のプラグインも扱っている、ということだと思うんです。

ただ、この認識が合っているのかどうか、よくわからないんですよね(笑)

例えば、AMEK EQ 200はAMEK社のプラグインかと思いきや、Brainworxって書いているんですよね。
これ、実機はAMEK社で、プラグイン化したのがBrainworxなんです・・・たぶん。

けど、Plugin Allianceでは、AMEKと紹介されているんですよね。

ということで、ボクのブログでは、AMEK EQ 200はBrainworx社のプラグインとして扱っている。
けど、実機がAMEKということは、やっぱりAMEK社のプラグインとして扱うべきなのかなぁ。

Brainworx社の他のプラグインはこちら

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