Studio One Pro 7になって、Open AIR 2になりました。
リバーブ3つめ。
コンボリューションリバーブ。
リバーブの歴史は色々とあるようで、機械的な方法だったり、録音方法だったり、様々な方法で残響音をつくってきたようです。
で、前回紹介したRoom Reverbなどは、ざっくりと言うと、こういう状況だと、こういう残響音になるというのを計算して、残響音をつけているわけですね。
で、コンボリューションリバーブってのは何かというと、実際にその場所に行って、音を出して、その残響音をとって、それを元に残響音をつくるというタイプのようです。
もちろん、いろんな楽器の音を出して録音するのではなくて、特定の音で録音して、後は計算するんでしょうけど。
よりリアルな感じに仕上げられるようです。
その分、CPUを喰うらしいですが、Open Airはそれほど喰わない。
基本情報
見た目はこんな感じ。
わからない言葉などが出てきたら、こちらで確認を。
基本的な設定
さて、つまみを色々と動かしてみたのですが、全く何も変わらない。
初めて使った時は、何も変わらないから、なんだこれ?で終わったのですが、このプラグインは上に書いたように、実際の残響音を元につくるものなので、プリセット(800近くあります)から選ぶのが前提です。
前提というか、基本的にはプリセットを選べば、それで終わりなんです。
あとは、そこから好みで調整するのでしょうけど、せっかく実際の残響音を元にしているのに、それを調整する意味ってなんだろう?と思うんですけど・・・
ちなみに、実際の場所に行って元のデータをとるのですが、そのデータをIR(インパルスレスポンス)と呼ぶらしいです。
で、Studio Oneには、このIRを自分でつくることができるらしいです。
プリセットは800近く合って、次のように分類されています。
Effects
Halls(Large Halls、Medium Halls、Small Halls)
Plates(Large Plate、Medium Plate、Small Plate)
Post
Rooms(Chamber、Drum Rooms、Large Rooms、Medium Rooms、Small Rooms、Vocal Rooms)
800は無理だが、まずはプリセットで聴いてみましょう。
難点は、プリセットがありすぎることでしょうか。
調整
で、必要かどうかわからない、調整。
Predelayは初期反射の開始時間。
Lengthはリバーブの長さ。
Log.timeは初期反射の表示・非表示。
Log.Levelは全体を表示するか、一部を表示するか。
Drag or click here to load IR!と表示されているところは、プリセットを選んだときに、プリセットの名前が表示されます。
Prev、Nextはプリセットを1つ前、1つ後ろにするんだけど、反応がにぶい(ボクのPCだけか?)
ER/LRは、初期反射と後期反響音の音量のバランス。
Gainは音量。
MixはDryとWetの割合。
リバーブについて理解すれば、それほどややこしいことはない。
Envelope
Fade-in、Fade-Outはいわゆる、フェードインとフェードアウト。
ER/LR-Xoverは、本来の初期反射、後期反響音の境目を調整できる。
それって、調整するものか?と思うのだが、ここで設定した値を基準に、上のER/LRの音量バランスをつくるので、初期と後期の境目というよりは、音量のバランスをとる基準と考えた方がよいのかも。
Shorten with Streachは、Lengthを本来より短くすると後ろがカットされるのだけど、これをONにすると後ろをカットするのではなくて、短くなった分、後期反響音を圧縮して時間の調整をする。
この場合、初期反射の分は圧縮しない。
Streach with Pitchは、Shorten with StreachがONのときに、後期反響音だけでなく、初期反射の分も圧縮して時間の調整をする。
Processing
左側がよくわからないのだよねぇ。
説明書を引用。
Cross-Feed:左と右のIRチャンネルに供給される、ディレイされた「他の」チャンネルのアマウントを0から100%の範囲で調整します。
Cross-Delay:ステレオ距離として機能するクロスフィードされたチャンネルのディレイを0から25msの範囲で調整します。
Asymmetry:ディレイとクロスフィードのミックスを完全左から完全右の間で調整し、非対称の録音設定をシュミレートします。
海外のものだからなのか、説明書を読んでも、イマイチ伝わらないんだよなぁ。
それか、ボクの知識がなさすぎるのか。
わかる人にはわかるのかなぁ。
右側はEQですね。
左から、Low Shelf、Low-Mid、Mid-High、Hi Shelfと表示されますが、まぁ、見た通りですね。
うーん・・・
というか、基本的にはプリセットを選ぶだけで、十分機能するし、非常によい感じになるプラグインだと思います。
Studio Oneのプラグインを紹介しなければ、このプラグインの機能を全く知らないまま終わるところだった。
もったいない。
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