Intel 第13世代CPU 奮闘記 その9~果たして、「その9」で終わるのだろうか~

いよいよ「その9」までなっちゃったIntel 第13世代CPU 奮闘記。
もう、多くの方が知っていると思われるIntelのCPU不具合問題。

13世代、14世代のi9、i7が劣化する問題。
結論から言えば、爆熱問題ではなく、爆電圧問題だっということだった。

結局のところ、そもそもCPUに問題があったということ。
なんだったんだよ、これまでの「その1」から「その8」までの、ボクの努力は・・・
まぁ、爆熱CPUをものすごく小さな空冷のCPUクーラーで動かそうとしたのは、そもそも問題ありなわけで。

で、このCPUの爆電圧問題については、マザーボードのせいだと言っていたIntelさん。
簡単に言えば、マザーボードが、CPUに無茶をさせる設定にしているから、ということ。

ということで、

Intelが推奨するBIOS設定で使え。そうすれば、大丈夫だぜ

とのこと。
ここまでは前回も書いた通り。

結局、性能を落として、安定性を確保しろ、ということ・・・かと思いきや、そうでもないんですね。

どうも、Intelが推奨するBIOS設定ってのは、瞬間的に流す電圧をセーブする設定っぽいです。
まぁ、瞬間的に流す電圧を下げるということは、性能を下げるといえば下げるんだろうけど、通常状態については関係ないらしい。

ちなみに、Intelが推奨するBIOS設定ってのは、2024年4月は「Intel Baseline Profile」だったのが、2024年5月には「Intel Default Settings」となった。

この2202がIntel Baseline Profile、2301がIntel Default Settings。
ちなみに、これはボクの使っているマザーボードのBIOSなので、各自、自分のマザーボードのBIOSのアップデートを確認しないといけません。

実際、Intel Default Settingsで、かなり安定はした。
温度も、これを書いている今の時点で、53℃。
未だに空冷を使っているにも関わらず。

しかも、概ね5GHz前後で動いているので、性能的にも、それほど問題がない。
素晴らしき。

が、それでも、やはり不安定な部分は残っていて、これについては、他の方も同様だったらしい。

そこで、やっぱりダメじゃないかということで、調べてみると、

やっぱりCPUにも問題があったみたい

なんてIntelさんは言い出したわけです。
どうも、CPUが「もっと電気をよこせぇ」と、マザーボードにたかっているらしい。
不良ですね。
怖いですね。

で、Intelが行ったのが、CPU側の設定を変えるためのマイクロコードパッチの提供。

こいつですね。
2402の0×125、2503の0×129ってやつ。

4月、5月、7月、8月にBIOSのアップデートって、えげつないですね。

ということで、ボクはそのたびに、BIOSのアップデートをしていったわけですよ。

ちなみに、ボクは、ROG HYPER M.2カードというのを使っているんです。

これ、ROG HYPER M.2カードを使用するよ、っていう設定がデフォルトじゃないんですよね。
で、BIOSをアップデートすると、ROG HYPER M.2カードを使うよって設定になっていないから、M.2SSDを読み込まなくって、Windowsが立ち上がらないんですよ。
それをすぐに忘れてしまうので、BIOSをアップデートするたびに、Windowsが立ち上がらなくって、泣きそうになるという経験を繰り返したわけです。

まぁ、そんなこんなで、パッチも当てて、これで解決かというと、まぁ、そうではないんですよね。

一番の問題は、爆電圧問題の結果、CPUが壊れるということなんですね。
Intel Default Settingsも、マイクロコードパッチも、

CPUが壊れないようにする設定

なわけで、既に壊れているものを直してくれるわけじゃないです。
物理的に壊れているんだから、設定でどうこうなるわけないんですよね。

もちろん、全てのCPUが必ず壊れるというわけではないので、壊れているかどうか、確認しないとわからないわけです。

確認方法が、

NVIDIAのグラフィックドライバ(Geforce Experienceのオプションは外す)インストールを10回行って、その間にエラーが出ると壊れている可能性が大

とのこと。

ボクのCPUはというと・・・
1回目からエラー。

ダメじゃん。

ということで、カスタマーサポートへ連絡。

メールで、いくつか質問に答えるというのをやりとりして、結果、交換してくれるらしい。

ただ、

また、現在在庫の消化が激しく、同様な問い合わせが殺到しております。
場合によって、発送に時間がかかる場合もありますので、
予めご了承いただきますようお願いします。

なんて書いているから、果たして、いつになるのか、そもそも、ちゃんと交換してくれるのか、怪しいところです。

まぁ、急にWindowsが再起動したり、Studio Oneが落ちたりするぐらい(いや、十分、重症じゃないか)だから、とりあえずは、待ってみることにしましょうか。
交換をしてもらえたら、改めて更新することにしようと思います。

どのCPUを使っているかわかりませんが、とりあえずはBIOSのアップデートをしておく方がよいかとは思います。

このシリーズも「その9」で終わってくれることを願いながら。

その10へ続く

その8はこちら

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