528.有料プラグイン Brainworx社のelysia mpressorを使ってみよう♪ ~コンプ~

elysia社のmpressorという実機をプラグイン化したものです。

一言でいえば、斬新なコンプ。

普通のコンプと思って調べてみたら、まぁ、他のコンプでは見たこともないような仕組みになっております。
つまりは、他のコンプではできないような音創りができるというわけですね。

基本情報

ダウンロードはこちら。

見た目はこんな感じ。

わからない言葉などが出てきたら、こちらで確認を。

Active

まぁ、電源ですね。
とりあえず、これがオンになっていないと、話にならない。
逆にいえば、オフにすればバイパス。

Threshold・Ratio

コンプといえば、スレッショルドとレシオ。
まぁ、ここは別に悩むところじゃないですね・・・いや、ちょっと待て。
Ratioがおかしい。
1.2からずっと回って、-0.3?

よく見ると、-4.0まであるじゃないか。
これ、なんだ?
ということで、確認してみると、こんなやつ。

こんなの見たことないぞ。
えっ、コンプの役割って、いったい何だったっけ?と思ってしまうような仕様ですね。

音で聴いてみましょう。

・・・音、消えましたよ。
潰すどころか。

とりあえず、うっすら聴こえるぐらいになってゲインを無理やりあげてみました。
随分と違った感じに聴こえますね。

いや、それがどうなんだって感じですが・・・

で、思いついたので、元の音源をものすごく小さくしてみたらどうなるんだろう、と。

はい、ということで、色々試してみたくなりますよね。
1.一般的な設定のコンプ
2.音が消えない範囲でレシオをマイナスにして、ゲインを上げたやつ。
3.元の音源をものすごく小さくして、レシオをマイナスにして、ゲインを上げたやつ。

の3つを順番に聴いてみましょう。

うん、全然違いますね。
そりゃ違いますよね。

だから何だ?と問われると、何なのでしょうね。
つまり、どう使えばいいかが、いまいちピンとこない(笑)

SC Extern

ちなみに、SC Externというのは、外部サイドチェインです。
外部ですので、どこかの音をトリガーにしないのであれば、関係ないやつです。

・・・と、先ほどの項目のところで、ついでに書いて終わろうとしていて、気づきました。
マイナスレシオの使い方は、これじゃねぇか?

やっぱり、そうですよね。
ダッキングですよね。
それも、かなり強烈なダッキングになりますよね、マイナスレシオ。

まぁ、そのためのものかどうかはわかりませんが。

Attack・Auto Fast

アタックですね。
コンプではおなじみです。

で、Auto Fast。
これ、アタックタイムを自動で設定するのかと思いきや、違うみたいです。

Auto Fastは、設定したアタックタイムに関わらず、速くて大きな信号インパルスと認識したら、自動的にアタックタイムが短くなるそうです。
音源によって、アタックタイムを短くしても、長くしてもうまくいかない場合に、短くするのをAuto Fastに任す、というような使い方のようです。

どういう音源の場合かが、ちょっとわかりづらいのですが・・・

Release・Anti Log

これも、おなじみのリリースです。
Anti Logはオンにすると、リリースカーブがかわるそうです。

リリースカーブが変わると、音も微妙に変わるだろうことは推測できますので、お好みで、という感じでしょうか。

う、うーん、Anti Logはよくわからないなぁ。

EQ GAIN・EQ Freq

EQですね。
EQですが、チルトEQみたいな感じみたいですね。
ローを上げると、ハイが下がる、
ハイを上げると、ローが下がる、
というような感じですね。

だから、EQ GAINはブースト、カットではなく、左がLo、右がHiになっていますね。

EQ Gainの横のOnでEQが機能します。
EQ Freqの×10は、周波数設定が数値の10倍になるということですね。

GR Limit

リミッターがついていますね・・・と思いきや、違いますね、これ。
GR Limit。
ゲインリダクション(GR)リミッターだそうです。

ゲインリダクションにリミッターがかかる。
そんなコンプ、初めて聞いたんですけど。

えーっと、スレッショルドを超えた分を、レシオで設定した分潰して、その潰されているのがゲインリダクションだから・・・
それにリミッター・・・
・・・???

なんだこれ???

えーっと、スレッショルドを超えると、音量をつぶすけど、つぶす量が一定になる・・・
おぉ、なるほど、スレッショルドをこえた中でも、大きい音量と小さい音量の差は残ったままになるということですか。

これは・・・盲点だったかもしれない。
画期的なのではないか。

音を確認してみましょう。

なるほど!

これは・・・これは、便利かもしれない。

Floor・Link・Gain

Floorはアナログ的なノイズが入るようですね。
Linkはオフにすると、左右で別にコンプがかかる。
Gainはゲインですね。

音源が悪かったかな。
あまり、Linkの効果はわからなかったです。
そして、Floorはずっとオンになっていたことに気づかなかったぐらいだから、それほどものすごいノイズではないんでしょうね。

まとめ

これは、かなり画期的なコンプですね。
コンプの進化系と言ってもよいと思います。

それも、変化球的な進化ではなく、王道的な進化というのでしょうか。
今のところ、どこも真似していないのかなぁ。

とりあえず、ボクは、こういう機能は初めて知りました。
かなり素晴らしいのではないかと思うのですが。

価格

【定価】
199ドル

【セール等の価格】※全てのセールを把握しているわけではないので、参考までに・・・
2023年12月 39.99ドル
2024年2月 29.99ドル(Plugin Allianceさん)

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