以前、Black Box Analog Design HG2を紹介しました。
その、LR、MSを別でエフェクトをかけられるようになった、HG-2 MS。
プラス、ちょっとだけ機能が増えていますね。
そして、こいつはやっぱりすごいやつだった。
ちなみに、名前にbxがついていないので、これも実機のモデリングですね。
BLACK BOX ANALOG DESIGN社のHG-2という実機らしいですね。
基本情報
ダウンロードはこちら。
見た目はこんな感じ。
わからない言葉などが出てきたら、こちらで確認を。
音の流れ
このプラグインには、4種類の倍音付加の機能があります。
それぞれ、SATURATION、ALT TUBE、PENTODE、TRIODEで調整します。
SATURATIONは12AX7真空管らしく、それが2種類ある(ALT TUBEのON、OFFで切り替え)。
そして、SATURATIONの方は、フィルターで倍音を付加する周波数を設定できる。
PENTODE、TRIODEは6U8A真空管らしく、PENTODEが五極管、TRIODEが三極管を調整する。
PENTODEとTRIODEは直列でつながっているので、PENTODEを上げると、TRIODEのエフェクトも強くなる。
真空管についてはよくわからないのですが、そういうことらしい。
間違っているかもしれませんけど。
以前、HG-2を紹介したときには勘違いしていた部分があるみたいです。
マニュアルにパラレルサチュレーションと書いていたので、てっきり、下のようになっていると思っていました。
→SATURATION
入力 → → 出力
→PENTODE →TRIODE
とにかく、PENTODEとTRIODEが直列というのはわかっていたので、パラレルってことは、こういうことでしょう、と。
でも、実際は、こうでした。
→SATURATION
入力 → →PENTODE →TRIODE → 出力
→ALT TUBE
ALT TUBEはつまみはなく、SATURATIONがALT TUBEとALT TUBEじゃないものの2種類あるという感じです。
どれを使うかの選択
では、これらのうちのどれを使って、どれを使わないかの選択がこちら。
IN
入力 → SATURATION → PENTODE → TRIODE → 出力IN + ALT TUBE
入力 → SATURATION(ALT TUBE) → PENTODE → TRIODE → 出力IN + SOLO
入力 → SATURATION → 出力IN + SOLO + ALT TUBE
入力 → SATURATION(ALT TUBE) → 出力OUT(IN/OUTをオフ)
入力 → PENTODE → TRIODE → 出力
つまり、
SATURATIONとSATURATION(ALT TUBE)は同時に使用できない。
PENTODEとTRIODEは片方だけを使用することはできない。
ということになります。
前置きが長くなりました。
気になったから、調べたり、いじったりしながら、確認していってわかったことですが、そもそも真空管をよく知らないので、あっているかどうかもわからない。
そして、結局、音を聴かないと、実際のところどうなのかは全くわからない、という、意味があったのか、なかったのか、わからない時間となりました。
SATURATION
SATURATIONのつまみを回せば、倍音が付加される。
隣のフィルターは、真ん中だとフィルターがかかっていない、つまりバイパス。
線の形の通りですね。
これは、サチュレーションをかける部分を決めるためのフィルターですので、元の音をカットするとかブーストするとかではないです。
ただし、SOLOにすると、SATURATIONしか通らないので、元の音もカット、ブーストされます。
ALT TUBEをONにすると、ALT TUBEに変わる。
PENTODE・TRIODE
こちらは、ただ、つまみを回すだけです。
最初の方に書いた通り、PENTODEのあとで、TRIODEの方だから、PENTODEを大きくすればするほど、TRIODEのエフェクトのかかり具合は強くなります。
AIR AMOUNT
高音域をブーストする感じでしょうか。
ちょっと明るくなります。
PARAMETER LINK・M/S
PARAMETER LINKをOFFにすると、LとRで別の設定が可能になります。
M/SをONにすると、LRがMSに切り替わり、MidとSideで別の設定が可能になります。
た、たのしい。
TMT・DENSITY・CALIBRATION・MONO MAKER・STEREO WIDTH・PARALLEL MIX・OUTPUT
ここは、実機にないBRAINWORX仕様ですね。
いつものやつです。
TMTは通るミキサーによる微妙な差異をモデリングしたもの。
DENSITYは、ラウドネスを維持しながら、入力ゲインを上げていく。
CALIBRATIONは高音域を調整してくれるらしいが、本当に微妙な差。
MONO MAKERは、設定した周波数以下をモノラルにしてくれる。
STEREO WIDTHは音の広がり。
PARALLEL MIXは、いわゆるミックス。
OUTPUTはアウトプット。
TMTやCALIBRATIONは意識して聴くと、確かにそうかな・・・ぐらいの差異ですね。
まとめ
BLACK BOXという名前の通り、結局何が行われているのかよくわからんけど、音が太くなります。
本当によくできていますね。
マニュアルによると、これを購入すると、HG-2も手に入ると書いているんですが、ボクは、HG-2をすでに手に入れていたので、ホントかどうかわかりません。
どうなんでしょうね。
価格
【定価】
329ドル
【セール等の価格】※全てのセールを把握しているわけではないので、参考までに・・・
2022年12月 5400円
2023年3月 49.99ドル
2023年4月 29.99ドル
2023年5月 29.99ドル
2023年6月 49.99ドル
2023年6月 29.99ドル
2023年8月 29.99ドル(Plugin Allianceさん)
2023年11月 49.99ドル(Plugin Allianceさん)
2023年12月 33.55ドル(PLUGINBOUTIQUEさん)
2024年2月 29.99ドル(Plugin Allianceさん)
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