コード進行には、強進行と弱進行というのがあるそうです。
簡単に言えば、聴いていて、より良い感じの進み方が強進行、それ以外が弱進行です。
弱進行が悪い感じの進み方ということではないので、強進行を「より」良いという表現にしました。
そもそも、コード進行なんて、自由に創ればよいものだし、違和感がある方が個性になったり、クセになったりすることもあります。
もちろん、気持ち悪いで終わる場合もあるでしょう。
自分で良いと思ったものが、良いんですから。
他人の評価はさておき。
強進行
ディグリーネームで書いていきます。
あと、トニック、サブドミナント、ドミナントも表示しましょう。
わからない人は以前の分を見てくださいね。
2度上
Ⅰ → Ⅱ(T → S)
Ⅱ → Ⅲ(S → T)
Ⅲ → Ⅳ(T → S)
Ⅳ → Ⅴ(S → D)
Ⅴ → Ⅵ(D → T)
Ⅵ → Ⅶ(T → D)
4度上(5度下)
Ⅰ → Ⅳ(T → T)
Ⅱ → Ⅴ(S → D)
Ⅲ → Ⅵ(T → T)
Ⅳ → Ⅶ(S → D)
Ⅴ → Ⅰ(D → T)
Ⅵ → Ⅱ(T → S)
Ⅶ → Ⅲ(D → T)
5度上(4度下)
Ⅰ → Ⅴ(T → D)
Ⅱ → Ⅵ(S → T)
Ⅲ → Ⅶ(T → D)
Ⅳ → Ⅰ(S → T)
Ⅴ → Ⅱ(D → S)×
Ⅵ → Ⅲ(T → T)
Ⅶ → Ⅳ(D → S)×
※「五度上はⅠ→Ⅴ、Ⅳ→Ⅰのみを強進行と呼ぶ」という場合もある
6度上(3度下)
Ⅰ → Ⅵ(T → T)
Ⅱ → Ⅶ(S → D)
Ⅲ → Ⅰ(T → T)
Ⅳ → Ⅱ(S → S)
Ⅴ → Ⅲ(D → T)
Ⅵ → Ⅳ(T → S)
Ⅶ → Ⅴ(D → D)
弱進行
強進行以外が弱進行ということですが、こうやって見てみると、残っているのは2つ(5度上の分を考えると3つ)しかないじゃないか。
3度上(6度下)
Ⅰ → Ⅲ(T → T)
Ⅱ → Ⅳ(S → S)
Ⅲ → Ⅴ(T → D)
Ⅳ → Ⅵ(S → T)
Ⅴ → Ⅶ(D → D)
Ⅵ → Ⅰ(T → T)
Ⅶ → Ⅱ(D → S)×
5度上(4度下)
Ⅱ → Ⅵ(S → T)
Ⅲ → Ⅶ(T → D)
Ⅴ → Ⅱ(D → S)×
Ⅵ → Ⅲ(T → T)
Ⅶ → Ⅳ(D → S)×
※「五度上はⅠ→Ⅴ、Ⅳ→Ⅰのみを強進行と呼ぶ」というのを適応すると、こうなりますね。
7度上(2度下)
Ⅰ → Ⅶ(T → D)
Ⅱ → Ⅰ(S → T)
Ⅲ → Ⅱ(T → S)
Ⅳ → Ⅲ(S → T)
Ⅴ → Ⅳ(D → S)×
Ⅵ → Ⅴ(T → D)
Ⅶ → Ⅵ(D → T)
定番コードと強進行
定番コードと呼ばれるものがあります。
よく使われるコード進行ですね。
定番コードを見てみましょう。
カノン進行
Ⅰ → Ⅴ → Ⅶm → Ⅲm → Ⅳ → Ⅴ → Ⅱm → Ⅴ
5度上、2度上、5度上、2度上、5度上、2度上、4度下(5度上)
基本的に強進行になっておりますね。
5度上問題がありますけど。
王道進行
Ⅳ → Ⅴ → Ⅲm → Ⅵm
2度上、3度下(6度上)、5度上
これまた、強進行。
5度上問題は、こちらにもありますが。
小室進行
Ⅵm → Ⅳ → Ⅴ → Ⅰ
3度下(6度上)、2度上、4度下(5度上)
こちらも、強進行。
たしかに、強進行が多いですね。
まとめ
トニック、サブドミナント、ドミナントの並び方の方で書きましたが、D→Sの流れは良くないと言われています。
改めてこうやって並べてみると、D→Sって、4つしかないんですね。
じゃあ、ほぼ全てOKじゃないか。
まぁ、何度も書きますが、コード進行なんて何でもOKなんです。
とはいえ、参考にはなるんじゃないでしょうか。
強進行は2、4、5、6、と頭の片隅においといても良いのではないでしょうか。
つづきはこちら。
一つ前はこちら。
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