話題になっている、画期的なEQ。
何が画期的かというと、トーンとトランジェントを別で調整できるEQです。
トランジェントってのは、音の輪郭らしく、スネアのスティックが当たった時のバチッという音や、エレキギターのピックのあたったカツッという音のことのようです。
アタック音みたいな感じでしょうか。
アタックというと、ADSRのアタックを思い浮かべる方もおられるかと思いますが、あれは音量の問題なので、別物です。
ちなみに、このプラグインでは、トランジェント以外の音をトーンとしているみたいです。
まぁ、さっさと進みましょう。
基本情報
ダウンロードはこちら。
見た目はこんな感じ。
わからない言葉などが出てきたら、こちらで確認を。
基本的な設定
EQの基本的なところを先に書いておきます。
6バンドでLow Shelf、Peak、Notch、High Shelf、Tilt Shelf、Bandpassから選べます。
あとは、ローカットとハイカット。
FREQが周波数、Gainがブースト、カットの量、Qがカーブの広がりですね。
まぁ、ここまではEQの基本と同じです。
トランジェント
ということで、トランジェント。
まずは、トランジェントって何かを、耳で確認しましょう。
右上にヘッドフォンのマークがあります。
ここで、TRANSIENTだけ、TONALだけの音を確認できます。
ついでに、このプラグインがどうやって、トランジェントとトーンを区別しているのかわかりませんが、下のSourceのところで、音の種類を選んだ方が、より正確に区別できるとのことです。
これが、トランジェントらしいですね。
普通のEQで、ブーストすると、当然、このトランジェントもトーンも同時にブーストされます。
ただ、今の音を聴いたらわかるように、トランジェント部分をブーストすると、音がきつくなるわけです。
で、使い方。
一般的なEQと同じで、この丸でブーストやカットの周波数、量を決められるのですが、上下に丸が表示されていますね。
真ん中の数字の書いている丸を動かせば通常のEQと同じように操作できます。
上の青丸をつかめばTONALだけ、下の緑をつかめば、TRANSIENTだけの操作ができます。
下の数字の部分も、カーソルを持っていけば、TRANSIENT用とTONAL用の数字が表示されるので、そちらでも操作できます。
GAIN、Qはトランジェントとトーンで別の調整ができますが、周波数だけは別の調整ができません。
こんな感じですね。
たしかに、一般的なEQのようにブーストする場合と、別々でブーストする場合では、随分異なりますね。
そして、Qも別で調整できるのは、ちょっと驚きですね。
ローカット、ハイカットについても、トランジェントとトーンを別で調整できますが、こちらについては、周波数を別で調整できます。
カーブは6dB/oct~96dB/octから選択できます。
各周波数の調整だけでなく、全体の調整もできます。
OUTPUTが全体の音量。
PANがパン。
EQ SCALEは各周波数でブースト、カットした量を倍にしたり、反転したりできる。
それも、これらがトランジェント、トーン、別に調整できる。
BYPASSはバイパスですが、Globalがいわゆるバイパスです。
EQと書いている方は、各周波数ごとの設定だけのバイパスです。
全体の音量などの設定はそのまま、ということですね。
ANALYZERは画面の表示の調整です。
PAN・MidSide
さて、このプラグインのすごいところがもう一つ。
左下のPANをクリックすると、こんな画面に変わります。
マークが2種類ありますが、PAN(左右)とMidSide(広がり)も周波数ごとに、しかもトランジェントとトーンを別々に調整できます。
微調整
あとは、細かな調整ですね。
トランジェントとトーンの分かれ方が気に入らないとか、ですね。
というように、通常のEQではできない音づくりが可能なわけです。
難点は、案の定、CPUの負荷が高めというところですかね。
今回、EZ DRUMMER2で、確認していたのですが、EZ DRUMMER2が2に対して、Split EQが10ですから、音源の5倍ですよ。
使う時は、保存をしてからの方がいいかも。
価格
【定価】
179ドル
【セール等の価格】※全てのセールを把握しているわけではないので、参考までに・・・
2021年11月 99ドル
2022年3月 141.9ドル
2022年3月 129ドル
2022年6月 99ドル
2022年10月 108.9ドル
2022年12月 108.9ドル
2023年5月 99ドル
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