19.素人の素人による素人のための音の重ね方(コード編)

ボクが曲を創り始めた頃、自分の創る曲は、何か音がちゃっちいなぁ、なんて思ってました。
音のちゃっちさの原因は色々あると思うんだけど、とりあえず、音を重ねてみよう♪
なんて思いました。

上手な人の曲はトラック数がすごいなんていふ話も聞くし。
けど、そんないろんな音を創れないし、何?いろんなメロディをつくればいいの?
そんなたくさんのメロディが重なって綺麗になるの?
不協和音になるだけじゃないの?
と、途方に暮れたわけです。

けど、90%(100%とは言い切れなひ・・・)違和感なく重ねる方法があるのです。
それは、同じコードをひたすら重ねていくという方法。
同じコードなんだから、違和感なんかあるわけない。

さっそく重ねていきましょう♪

使うコードは、お馴染みのカノン進行。
C G Am Em F C F G

まず、元のコード。
ピアノ音源(そんな良い音源は持ってませんので、ご了承ください)で。

さあ、同じコードを重ねてみるわけだが、全く同じトラックをもう一つコピーしてみるとこうなる

はい、音量が大きくなりました。
そうじゃない。
そんなんじゃないんです。
音量を大きくするだけなら、音量をいじればいい。

ということで、2つのうちの1つだけ、1オクターブあげてみましょう。
ここからは、できるだけ同じ音量になるようにがむばります(できなかったらゴメン)。

ちょっと雰囲気違うね。

1つだけ、1オクターブ下げてみる。

これもまた雰囲気が違う。

じゃぁ、調子にのって、1オクターブ上、元、1オクターブ下の3つでいってみよう。

もっと調子にのって、2オクターブ上、1オクターブ上、元、1オクターブ下、2オクターブ下の5つでどうだ。

うーん、こうなってくると、どうなんだろうって感じになりますね。

さて、同じ音も飽きたので、キーは2つとも同じままで、1つはピアノのままで、もう1つはpadにしてみる。

これは、ちょっときれいな感じ。

このきれいな感じのまま、パンを変えてみる。ピアノを完全に左、padを完全に右に振ってみる。

こうやって、パンを変えるだけで、全然違うように聴こえる。
完全に左と右に振ったので、左からはピアノだけ、右からはpadだけが聴こえる。

ピアノを左に75(DAWによって表示は違うのかなぁ?Studio Oneでは完全に左にふったときが100になってる)、padを右に75ぐらいにすると、こうなる。

こうすると、左からピアノ強め、pad弱め、右からpad強め、ピアノ弱めが聴こえる。
2つ上の、どちらも真ん中の場合と、ちょっとだけ違うかな。
ほぼ同じに聴こえるボクはあまり良いモノは創れないんだろうなぁ。

では、ピアノのバッキングを変えてみる。

これもまた、雰囲気が変わる。

アルペジエーターを投入。
DAWに付属しているものがあれば、それを使ってみよう。
このアルペジエーターってのが、とてもすごいものでして、作曲支援してくれる。
そのまま使ってもいいし、設定を自分でいじったり。
と、言葉で説明してもわからないので、実際に使ったものを聴いてみよう。
ついでにpadも1オクターブ上げてみる。

驚きですよね。
もちろん、同じように自分で打ち込めば、当然同じように鳴るのだが、これを自動でやってくれる。
こういうバッキングを自分ですぐできる人はいいけど、できない人は利用するのもありかな。
また、これを聴きながら、それを自分で再現するのも、勉強の方法になるかもしれません。

ついでに、ピアノを左にしてるので、右でギターを鳴らしてみる。
ピアノのバッキングとギターのバッキングは違うパターンにする。
今まであったpadを真ん中にしてみる。
左ピアノ、真ん中pad、右ギター。


なんか、豪華ですよね。

今度はピアノをアルペジオにしてみる。
アルペジオってのは、Cのコードだったら、ド・ミ・ソを一度に鳴らさずに、
バラバラに鳴らすというもの。
まぁ、これも聴いてみましょう。

ピアノをCの場合はド・ミ・ソ・ド、Dならレ・ファ・ラ・レという感じで並べただけ。

さぁ、先ほど出したアルペジエーター。
「アルペジエーター」という名前だけあって、アルペジオも勝手に作ってくれる。
ピアノのアルペジオを作ってもらう。
さっきのように、ド・ミ・ソ・・・みたいなパターンじゃなくって、ランダムにしてみる。
そして、さっきのアルペジオは1オクターブの中でおさめていたけど、
同じ「ド・ミ・ソ」でも1オクターブ上の「ド・ミ・ソ」、2オクターブ上の「ド・ミ・ソ」も使ってみる。
つまり、ドが3つ、ミが3つ、ソが3つの9つの音からランダムに並べてもらう。
すると、こうなる。


ぬおぉ。

最後に、盛り込みまくってみましょう♪

とまぁ、普通、ここまで同じコードを使って重ねることはないでしょう。
ただ、好みかどうかはさておき、5つの音を重ねても、それほど違和感はない。

ということで、音を重ねる時に、同じコードを使って、
オクターブ上げてみる
オクターブ下げてみる
違う音色で鳴らしてみる
パンをふってみる
バッキングを変えてみる
アルペジオで鳴らしてみる
などの方法がある、ということです。

もちろん、基礎の基礎の基礎の基礎ですが、
ここから発展させていくとよいでしょうね。

誰かの音作りの役に立ったらいいな♪

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