22.『大きな機械の小さな歯車』

あの小さな腕時計の中に、いくつかの歯車が入っている。
スケルトンの腕時計などは、ムーブメントが見えて、
ちょっとテンションがあがる。
あの中にある歯車が一つ無くなったら、
時を刻むことはできなくなる。

ボクたちは、この世界の歯車だ。
一つ無くなることで機能しなくなる。
どれだけ小さくても、
どれだけ大きくても、
中心にあっても、
末端にあっても、
一つ欠けると、機能しない。

まぁ、それだけの「ことのは」だよね。

ただ、逆のこともあって、
そうは言っても、歯車の交換はいくらでもできるんだよね。
もちろん、歯車が一つ欠けるだけで、
腕時計は時を刻むことはできない。
できないんだけど、しばらくの時間があれば、
交換してもらえる。
交換すれば、また、時を刻み始める。

過労死や自殺などをする人の中には、
自分がいなくなったら、って考えてる人もいるんだろうと思ふ。
そんなことは絶対にない。
もちろん、別の歯車を見つけるまでには、
どこかに無理がきたり、どこかに負担がきたりする。
でも、キミがいなくなっても、問題はない。

ただ、キミという歯車は、1つの機械だけに入っているわけじゃない。
キミという歯車の替えがきかない場所がある。

替えのきかない場所だけは、手放しちゃだめだ。
それ以外の場所なんて、キミが命をかけないといけない場所じゃない。

キミがいないと、ボクはダメなんだ。

『大きな機械の小さな歯車』

Vocals by 初音ミク
ことのは/おといろ:SSS

この大きな機械の中で
キミはどの歯車となる

言われたことを黙々と行う自分はまるで歯車
そんな自分に疑問を感じることもあるだろう

でもどんな小さな歯車だって
なくなれば全て停止してしまうんだ
どんな小さな歯車だって
誇りを持って存在するんだ

霧のかかったような未来
何も積み重ねていない過去
今だからこそ
夢というこの方位磁針を信じて前に進め

回す側の歯車なのか
回される側の歯車なのか
この大きな機械の中で
キミはどの歯車となる

世界に存在するものは全て
どこかに組み込まれた歯車
誰かが何かに影響を与え
何かが誰かに影響している

歯車であることを恥じるな
必要のないものは一つもないんだ
例えどの歯車になっても
必要のないものは一つもないんだ

眠りの中では見えてる未来
目覚めたときに見える現実
目が覚めている今だからこそ
夢見て前に進め

中心となる歯車なのか
末端にある歯車なのか
どの歯車となるにしても
誇りを持って回り続けろ

この大きな機械の中で
キミはどの歯車となる
この大きな社会の中で
夢を持って走り続けろ

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