865.MASTERING THE MIX社のFUSERを使ってみよう♪ ~アンマスキング~ 有料プラグイン

音のかぶりを調整するプラグインですね。

iZotopeのNutron5 Unmaskとか、SonnoxのClaroとか、WavesFactoryのTrackspacerと似た系統ですね。

で、このFUSERさんは、位相の調整もしてくれる。
位相って難しいですよね。
とはいえ、複数の音が重なるときに、位相の組み合わせが悪いと音が変わってしまいます。

位相を調整するプラグインは、それはそれでありますが、FUSERさんをつかうと、アンマスク+位相調整ができるので、まぁ、便利っちゃぁ、便利です。

基本情報

ダウンロードはこちら。

インストール方法

Mastering The Mix Installerというソフトからインストール

見た目はこんな感じ。

わからない言葉などが出てきたら、こちらで確認を。

サイドチェーン設定

このプラグインは、2つの音の調整をサイドチェーンを使って行います。

サイドチェーンの設定は、Studio Oneの場合、下の記事を参考。

Claroとか、両方の音源に挿せば、自動で認識してくれるので便利だけど、プラグインを2つ挿すのでCPU負荷は高くなります。
このあたりは、どの便利さをとるかってところですね。

で、FUSERの場合、抑える方にFUSERを挿して、目立たせたい方がサイドチェーンです。
例えば、キックとベースで、キックを目立たせたいなら、ベースにFUSERを挿して、キックの音をサイドチェーンで入れる。
ベースを目立たせたいなら、キックにFUSERを挿して、ベースの音をサイドチェーンに入れる。

まぁ、普通、キックがサイドチェーンかな。

位相の調整

とりあえず、位相の調整を先に見ましょう。
サイドチェーンで設定がちゃんとできると、上のような表示になります。

今回はベースにFUSERを挿して、キックの音をサイドチェーンで流し込んでいます。

で、上の画面の白い線がキックの音です。
グレーの色付きのやつがベースの音です。

で、赤い線が縦に入っていますが、これが音がかぶっている周波数ですね。
ちなみに、黄色い線も表示されるようで、赤はMID、黄色はSIDEのかぶりを表しているそうです。

ということで、この赤い線のところを下げていきたいところですが、先に位相(笑)
メインを後にしましょう。

ROTATEと書いているつまみが位相の調整。
まぁ、ここを動かしたらベースの位相が調整されます。

つまみを動かして、音が良くなるところを探せばいいんですが、まぁ、難しいですね。
ということで、つまみの左上のやつをクリックすると、自動で設定してくれます。

もう一つ、上のモニターというんでしょうか、そこの下に、明らかにハイパス、ローパスフィルターを表しているであろうマークがあります。
これを動かしていくとどうなるかというと、位相の調整をどの周波数の部分を元に設定するかを決められます。

つまり、ベースの音の低音から高音まで全てと、キックの音を比較して位相を調整するか、ベースの低音の部分だけに着目して、キックの音と位相を調整するか、みたいなことができるわけです。

位相って、結構重要なので、ここで位相を調整するだけでも、音が変わったりします。

RESOLVE CONFLICTS

とりあえず、RESOLVE CONFLICTSをクリックします。
すると、自動で抑えた方がよいであろうところを設定してくれます。

わからなければ、これだけでもいいわけですね。

Solo・On/Off・Delete・Δ・BYPASS

Mと書かれた丸にカーソルを合わせると、上のような表示になります。
SはSoloで、オンにすると、設定部分の音を確認できます。
下の電源マークが、On/Off。
×マークで削除。

右上のΔも、設定部分の音の確認ですが、こちらは、プラグイン全体の音ですね。
今回は、ノードが1つしかないので、Soloと同じですが、ノードが複数になった場合は、全体を聴くのがこちら。

スピーカーに×マークがバイパスで、説明もなしに、動画でやってましたね・・・

ノードの設定

ノードは当然、動かして調整することができます。
自由に動かすこともできますが、周波数を変えずに抑える量を多くしたければCtrlを押しながら動かすと、抑える量だけを調整できます。
Shiftを押しながら動かすと、周波数のみを変更できます。

抑える量を増やすと、音もやや変質しますが、キックが聴こえやすくなりますね。
このあたりのバランスを考えないといけないのでしょうね。

M/S・Q・ATTACK・RELEASE

M/Sは、Midを抑えるか、Sideを抑えるか、全体を抑えるか、の調整ですね。
QはそのままQ。
アタック、リリースも、そのままですね。

INPUT・OUTPUT

INPUTとOUTPUTはそのまま。

で、INPUTのつまみに下向き三角がありますね。
これ、上の画像だとなんとなく0を表しているように見えますが、これ動くんですね。

どうも、サイドチェーンの音を合わせる目印をつけてくれるようです。
素直にこれを信じてINPUTを調整するのもありでしょう。

GAIN STAGE FIX・ノードの追加

これ、先に紹介しないといけないやつだった。
このプラグイン、DAW側のフェーダーは認識できないようです。
で、前提として、フェーダーは0だという認識らしいです。

が、このフェーダーの影響がある、というんですね。
どうあるのかは、ボクにはよくわからないんだけど、一応、メーカーはそう言ってる。

ということで、フェーダーが0じゃないのであれば、ここで設定しなさい、とのこと。
FUSER channel faderがFUSERを挿している方のフェーダー。
SIDE CHAIN channel faderがサイドチェーン側のフェーダー。
・・・まぁ、そりゃそうか。

あと、もう一つ忘れたので、ついでに、ノードの追加について。
まぁ、すぐわかると思いますが、ダブルクリックすれば、ノードは追加されます。

まとめ

便利でいいですね。
とりあえず、そのまま使うかどうかはさておき、自動で調整してくれるってのは、結構便利なものです。
相変わらず、いい仕事してますよね、Mastering The Mixさんは。

価格

【定価】
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【セール等の価格】※全てのセールを把握しているわけではないので、参考までに・・・
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