サイドチェーンってのがある。
エフェクターに、挿しているトラックと違うトラックの音を取り込むやつ。
これ、エフェクターによって、たまに使用します。
サイドチェーンを使用するので一番有名なのは、ダッキングってやつ。
ボクもそうでしたが、ダッキングのことをサイドチェーンと呼ぶと思っていたぐらい、サイドチェーンといえば、ダッキング。
どんなのかというと、こんなの。
これ、何をしているかというと、今、Serumにコンプ(Studio One付属のFat Channel。今回はコンプのみを使用)を挿して、そのFat Channelへドラム(今回はキックのみ)の音をサイドチェーンで入れている。
普通は、Serumの音量に対して、コンプがかかるものです。
が、この場合、サイドチェーンでキックの音が入ってきて、そのキックの音量をトリガーにして、コンプをかけている。
そうすることによって、キックがドンとなると、そのときにSerumの音が圧縮される。
すると、上の動画のように、ずーっと一定でなっているSerumの音が、ゥーワ、ゥーワってなる(笑)
で、このサイドチェーンですが、Studio Oneのいつの段階からか、設定画面が変わった・・・と思う。
まず、サイドチェーンをオンにするのは、ここ。
オンにすると、上の画像のように青くなります。
が、これだけでは、何も設定されていません。
今回の場合、Addictive Drums2のキックの音を、このコンプに入れたいわけです。
ということで、Addictive Drums2の音を、ここに送ってこいという設定が必要なわけです。
そのために、サイドチェーンの横にある、矢印マークをクリックすると、上のような画面になります。
ここに、Addictive Drums 2と表示されていますね。
ここにチェックを入れたらいいんですが、チェックを入れられるところが2つありますね。
たぶん、以前は1つしかなかったと思うんですよね。
これ、なんだろ?となったので確認してみたわけです。
いや、もう随分、長い間、気になっていたのに、ほってたんですよねぇ。
まず、送信と出力にチェックを入れるとどう違うか確認しましょう。
わかりますね。
送信の方にチェックを入れると聴こえていたキックの音が、出力の方にチェックを入れると聴こえなくなります。
音の流れを図で表すと、送信はこんな感じ。
キックの音がフェーダーを通って、メインに流れる。
そのキックの音を分岐して、Fat Channelにも、流しているんですね。
で、出力の方は、こんな感じ。
つまり、キックの音は分岐せずに、直接、Fat Channelに送られて、メインの方には流れていないわけです。
だから、キックの音が消えるんですね。
さて、実は、送信には2種類あります。
こいつ。
こいつをクリックすると、こうなる。
オレンジ色になりました。
これで、何が変わるのか。
こんな感じです。
白のときは、ドラムのフェーダーを下げていくと、ダッキングされなくなっていきました。
オレンジのときは、ドラムのフェーダーを下げていっても、ダッキングはされたままです。
オレンジの方を図で表すとこんな感じ。
送信なので、キックの音はメインに流れています。
が、分岐している場所が違うんですね。
白のときは、キックの音がフェーダーを通ったあと、Fat Channelに送られていました。
オレンジのときは、キックの音がフェーダーを通るまえに、Fat Channelに送られるんですね。
だから、オレンジのときは、ドラムのフェーダーに影響されず、ずっとダッキングされつづけるわけです。
ちなみに、白はポストフェーダー、オレンジはプリフェーダーと呼ぶようです。
フェーダーの後、フェーダーの前ですね。
ということで、まとめると、
送信は元の音も出る。
出力は元の音が出ない。
となる。
さらに、送信は2種類あって、
ポストフェーダーはフェーダーで調整した音量の音が送られる。
プリフェーダーはフェーダーで調整しても、送られる音量は同じ。
となる。
ということで、これらの違いを理解して、サイドチェーンの設定をしていきましょう♪
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