フィルターとは
フィルターです。
フィルターは、ほぼEQと同じです。
EQがある程度のピンポイントなのに対して、フィルターはもっと、広い範囲でかけるEQとでも考えたらよいかと思います。
EQはこんな感じ。
EQは、特定の周波数をブーストしたり、カットしたりします。
それに対して、フィルターはこういうやつ。
バッサリといくんですね。
ちなみに、フィルターというのは、音を通すフィルターと考えたらよいかと。
この範囲は通すけど、そこ以外は通さないよ、と。
シンセや音源自体についていることもあって、その場合は音創りのためですね。
どんな音を創りたいか。
また、トラックに挿すときは、音創りの意味合いもありますが、他の楽器との音の重なりを避けるために使ったりします。
また後で説明しますが、特殊な表現方法としての使い方もあります。
先にフィルターの設定の説明をします。
当然ですが、EQと似ています。
フィルターの基本の設定
Frequency(Freq)・Cut Offなど・・・フィルターをかける周波数の位置
Q・・・別で説明
Gain・・・ブースト、カットする音量。
Slope・・・カーブの角度。○dB/octなどで表示される。1オクターブで○dB下がる、上がる。
Slopeはこんな感じ。
Qは、EQの場合、山(谷)が急か、なだらか、の設定でした。
今回、Qを別で説明と書いたのは、フィルターの形によって、意味合いがちょっと変わってくるからです。
ということで、フィルターの形を紹介。
フィルターの形
[su_heading size=”18″ align=”left”]Low Pass Filter(High Cut Filter)[/su_heading]
ロー(低音)をパス(通す)から、ローパス。
低音を通すということは、高音(ハイ)をカットするので、ハイカットとも言う。
レゾナンスフィルターと言って、カットする周辺をブーストできることも多い。
この場合、Qが持ち上げる量の設定になります。
あるいは、Resonanceと表示される場合もあります。
High Pass Filter(Low Cut Filter)
ハイ(高音)をパス(通す)から、ハイパス。
高音を通すということは、低音(ロー)をカットするので、ローカットとも言う。
これも、レゾナンスの設定があれば、Qで設定。
Band Pass Filter
ローパスとハイパスの両方を組み合わせたもの。
低音と高音をバッサリとカットする。
レゾナンスの設定をしていなければ、上は平らな状態。
Qはレゾナンスの設定。
Notch Filter
ローパスとハイパスをひっくり返したような形。
つまり、高音と低音のみを通して、真ん中をカット。
レゾナンスの設定をしていなければ、崖の周辺は平らな状態。
プラグインによって、Qがレゾナンスの設定だったり、Slopeの設定だったりする。
High Shelf Filter
高音部が丘のようになった形。
Gainで丘の高さを設定。
レゾナンスの設定があれば、このような形になる。
Qはレゾナンスの設定。
Low Shelf Filter
低音部が丘のようになった形。
ハイシェルフの反対。
Peak Filter
EQでお馴染み。
Comb Filter
特殊なフィルター。
これはカットするとか、そういうものではなく、完全に音創りのための特殊な役割ですよね。
combとは櫛のことだそうです。
フィルタ―を使った特殊な表現方法
今回のフィルターの画像はUVIのSHADEのものです。
SHADEもそうなのですが、純粋にフィルターとして使用するプラグインもあれば、モジュレーションがついているものもあるんです。
モジュレーションについてはこちら。
フィルターとモジュレーションが組み合わさると、非常に面白いことになります。
SHADEの紹介をしたときのものですが、つまりはこういうことです。
ボクは、この音が好きなんですよねぇ。
ということで、フィルターについてでした。
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