Studio Oneの付属プラグインを全然紹介していないことに気づいたので、すこしずつUPしているのだが、Dual Panについて分析していたら、知らないことをいっぱい知れた。
有料プラグインに手を出す前に、しっかりとStudio Oneに付属しているプラグインを使いこなすべきだったのかもしれない。
たかがパンのプラグインなのに、思いのほか奥が深かった。
あっさり終わらすつもりだったのに・・・
基本情報
見た目はこんな感じ。
わからない言葉などが出てきたら、こちらで確認を。
基本的な設定
たかが、これだけのプラグインに、実は、やたらと時間をとられている。
それがPan Law。
まぁ、それは後で書きましょう。
とりあえず、このプラグインのためにこんな音源をつくりました。
つまり、左と右で別の音を鳴らしているわけですね。
Input Balanceとあるところで、左と右にパンをふったら、左だけの音、右だけの音が聴こえますね。
で、このプラグインのすごいところは、下の段にあるLeft、Rightと書いているやつ。
これもさっそく聴いてみましょう。
上のInput Balanceのパンと違うことがわかりましたよね。
基本的にパンを左に振ると、音が左にいくのではなく、右の音の音量が小さくなっていくんです。
で、左右同じように音が出ている音源の場合、それでもよいのですが、音源によっては、左と右で微妙に違う音が出ていることがあります。
そうなると、パンを振ることにより、音が左にいくのではなく、左の音だけになってしまう。
で、このDual Pan。
これは、左の音を右に振った場合、左の音が小さくなるのではなく、左の音をそのまま右に移動させます。
そう、これが本当の意味のパンです。
これまで、そんなことも知らず、ミキサーについているパンを普通に動かしていましたよ、ボクは。
Pan Law
さて、上に書いたPan law。
これがわからなくって、色々調べました。
センターにある音は右と左の両方から音が出て、センターの音になるわけです。
左にある音は、左からだけ音が出て、左の音が出るわけです。
となると、センターの音をつくるのに、左だけ、右だけの時と同じ音量で出すと、左だけから出る時より音が大きく感じられるわけです。
だから、センターの音をつくるときは、左だけ、右だけの時の音より音量を小さくすることで、左に振った時も右に振った時もセンターにあるときも、同じ音量に聴こえるという仕組み。
Dual Panでは、-6dB Linear、-3dB Constant Power Sin/Cos、-3dB Constant Power Sqrt、0dB Balance Sin/Cos、0dB Balance Linearの5種類から選べます。
聴いてみましょう。
-6dBのときはセンターにしたときの音が、0dBのときに比べ、小さくなっていますよね。
ちなみに、-3dB、0dBはさらに2種類ありまして、何が違うかと言いますと、わかりません。
結局、わかりませんでした・・・
また、Pan Lawについてはすぐにわかったのですが、何度聴いても音が変わらない。
色々なアナライザーやらなんやらを使い調べても変化がない。
えらく時間をかけてわかったことが、Input Balanceの方は、変わらないということ。
あきらかに上の段にあるのだから、上の段の設定だと思うじゃないですか・・・
Link
さて、さらに下の段のLinkというところをONにすると表示がかわります。
PanとWidthになります。
これ、LeftとRightをリンクさせているとのこと。
LeftとRightを別々で設定するか、一度に設定するか。
非常にわかりづらいので、使わなくてもよいのではないか?と思うのですが、一応確認。
LinkをOFFにすると、LeftとRightの場合だとどういう設定になっているか見れます。
ということで、切り替えながら見ましたが、イマイチわかりにくいんですよね。
あと当然ですが、LinkをONにしても、Pan Lawは効きます。
と思ったんだけど、寝て、起きたら、パンとしてはこっちの設定が普通じゃないか?と気がついた。
左右別の音源を用意したから、よくわからなくなっているだけですね。
ということで、改めて、通常の音源で確認。
まとめ
Panはパン、Widthは広がりですね。
使ってわかったけど、Widthは100%が通常状態のようですね。
パンをセンター、Widthが100%のときは、LとRのパンは動いていません。
パンをセンターのまま、Widthを0%にすると、LとRがセンターに寄っていきます。
LもRもセンターによるから、広がりは少なくなる。
なるほど。
さらにWidthを-100%にすると、Lの音がRに、Rの音がLに動きます。
左右反転するので、マイナスということですね。
Width100%の状態で左に振ると、右の音が最大、センターまで動きます。
つまり、完全に左に振っても、右から音が聴こえなくなることはないです。
広がりがある状態で、完全に左のみにすることはできないわけです。
ここでWidthを100%から0%まで動かすと、右の音はセンターからさらに左にうつっていきます。
だから、Panを完全に左、Widthを0%にしたとき、右から音は全く聴こえなくなります。
これが、ミキサーのパンで左にふった時と同じ状態です。
では、Width-100%の状態で左にふると?
何か、数学の問題みたいになってきましたが・・・
正解は、Lがセンターに、RがLになります。
このあたりから、よくわからなくなります。
Width0%で、パンを左にふると、RもLもLに集まる。
Width0%から100%へと動かしていくと、広がりを持たせるためにRがセンターに寄っていく。
Width0%から-100%へと動かしていくと、広がりを持たせるためにLがセンターに寄っていく。
ということですね。
まぁ、正確に理解しなくても、パンで左右の位置を決める、Widthでどれぐらいの広がりを持たせるかを決める、ということですね。
・・・書いてから気がついたけど、とても当たり前のことでした、はい。
ということで、ミキサーのパンよりも、こちらを使う方がよいのかもしれませんね。
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