位相って、何度か聞いたことがあるんですよね。
で、プラグインのことをまとめているときに、また位相の設定のボタンなんかが出てきて思い出したので、改めて調べてみた。
とりあえず、キックの音を流すので、聴いてみてください。
次はベースを追加。
さて、気づかれたでしょうか。
ベースが追加されて、キックの音が微妙に変わっています。
これが位相問題です。
音というのは、波でできています。
改めて言われなくても、知ってるわ、と思われますよね。
これが先ほどのベースの音をStudio Oneで拡大表示したものです。
もう一つ、同じベースの音を拡大表示したもの。
2つを見比べてみてください。
違いがわかりますよね。
同じ波形をしているのですが、上下が反転しています。
これは、Ozone9やNeutron3についていたRelayというプラグインで、位相を反転させました。
気になったので調べてみたら、Studio Oneの場合は、MixtoolというStudio One付属のプラグインで反転できるようです。
Mixtoolは、ステレオ音源だと、Left、Rightのそれぞれで反転できるようです。
ちなみに、そのまま、両方反転、左だけ反転、右だけ反転でどうかわるか、試してみました。
音が波ということは、単体では影響はないが、複数の音が重なると、波が干渉しあって、音に影響が出てくる、ということです。
もう一つ確かめてみましょう。
曲の音源を用意して、そのままのものが上の青、位相を反転したものが下の赤です。
何となくわかるかと思いますが、聴いてみましょう。
青だけを流した場合、赤だけを流した場合は、問題ないです。
はっきり言って、何の違いもわかりません。
が、青、赤の両方を流した場合、全く音が聞こえなくなります。
つまり、上下反転した波が、お互いの音を打ち消してしまうわけです。
音が出ていないわけではないので、音量のメーターは動いていますね。
何となくわかっていましたが、実際にやってみると、ちょっと感動しますね。
ちなみに、パンを右と左にふると、また聴こえてきます。
ということで、音が重なっている場合、位相を反転することで、音が元より、よく聴こえるようになる場合もあったりするのです。
状況によっては、位相が合わなくって、違和感や気持ち悪い感じになる場合もあるのだとか。
ボクは素人で、どうすれば良い曲が創れるのかってことで悩んでいる状態なので、こんな細かいことまで気にできないのですが、突き詰めると、きっと非常に重要な問題なのだと思います。
いつか、位相のこととか気にできるぐらいになりたいものだなぁ。
この位相を自動で調整してくれるプラグインもあります。
試してみるのも良いのでは。
そして、別のプラグインについて調べていて知ったのだが、位相のずれを利用することで音の広がりが出たりするようです。
ステレオイメージャーや、フェイザーなども、位相のずれを利用しているとか。
・・・位相、奥が深い。
【追記】
NUGEN Audio社のAlignerというプラグインを手に入れたので、試しに位相をずらしたらどうなるか、確認してみよう。
モノラルの全く同じキック音源を2つ用意する。
それぞれをLとRに振る。
で、片側のキック音源の位相をずらしていく。
たしかに、位相がずれることで、音が広がっていく感じがします。
面白いものですね。
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