前に、VITALについて紹介した。
紹介したのだけど、VITALについて何も語らないまま、とりあえずプリセットの追加方法などだけを書いて終わった。
・・・が、それはVITALの本質ではない。
VITALはシンセです。
シンセは音を作ってナンボです。
ということで、音作りについてまとめてみようと思います。
オシレーター
音を作るときの基本はここ。
オシレーターと言います。
ほぼ、この部分で音が決まってくるようです。
特に、紫の部分。
intと書いている部分の横の< >をクリックすると、この部分が変わり、音も変わります。
これを元に、あらゆる音を作りだしていきます。
左下に2Dと書いています。
ここをクリックすると3D、SPに変わります。
基本的には表示が変わるだけで、音は変わりません。
基本の音を選んだら、この部分を動かすことで、さらに音が変わります。
UNISON
ここを調整すると、いわゆる倍音が増えていきます。
UNISONの1V~16Vは倍音の数、0%~100%は倍音の周波数の離れ具合です。
16Vにしても0%にすると、同じ周波数に重ねるので、ほとんど変わらないのですが、やや音が強くなります。
PITCH
ピッチですね。
左側の数字は、半音分の調整。1にすると半音上がります。
右側の数字は、半音分をもっと細かくした調整。
他にも色々ありますが、まぁ、基本的にはこのぐらいでよいでしょう。
複数のオシレーターの設定
オシレーターは3つあります。
左側の丸をクリックすると、今まで色がついていなかったところが、明るくなります。
つまり先ほどのように作った音を3種類重ねることができます。
当然、3つ使うと、より複雑な音になります。
先ほど触れなかった、LEVELとPANですが、音を重ねるときに効果的ですね。
ENV(エンベロープ)
DELAY:入力(例えばキーボードを押す等)してから音が出るまでの時間
普通は0。キーボードを押せば鳴る。数値を上げると、キーボードを押してから、忘れたころに音が出る。
ATTACK:入力してから、最大音量になるまでの時間
0だと、ドン!と音が鳴る。数値があげると、ムワーッって感じになる。
HOLD:最大音量を続ける時間
そのまま。
DECAY:音量が小さくなる時間
SUSTAIN:小さくしていく音量
この2つはセット。
入力し続けた時に、音量が一定ではなく、ある程度の時間が経つと、音量がだんだん小さくなっていくような設定をするためのもの。
RELEASE:入力をやめてからの音が鳴らなくなるまでの時間。
0のときは、入力をやめたら、ピタッと音が止まる。数値を上げると、入力をやめても音が鳴り続ける。
音色ではなく、音の出方の調整ですね。
LFO
ボクの大好きなLFO。
時間による変化をつけます。
これを設定部分に割り当てることで、指定された変化が生まれます。
オレンジの部分をクリックして引っ張っていきます、つまみなどに割り当てることができます。
また、青色の部分で、線の形が変えられます。
もちろん、自分で作成することもできます。
下側のMODE、FREQUENCY、SMOOTH、DELAY、STEREOは、LFOの動きの調整用です。
RANDOM
ランダムです。
LFOと同様に、赤丸のところクリックして引っ張っていって、つまみなどに割り当てます。
FILTER
いわゆるフィルター。
2つ使えます。
EFFECTS
エフェクターたち。
Chorus、Compressor、Delay、Distortion、Eq、Filter、Flanger、Phaser、Reverbとお馴染みのエフェクターが入っております。
ということで、まぁ、他にも細かい設定ができるのですが、音を作るということで言えば、こんな感じでしょうか。
本気でシンセサイザーを使いたい方の参考になれば。
そして、ボクはたぶん、本気でシンセサイザーを使いたいわけではないと、改めて思ったわけです。
本気の方は、VITALを使い倒して、それでも不十分だ、となったときに、有料のシンセサイザーを購入すればよいのではないでしょうか。
VITALについて書くのであれば、紹介せざるを得ないのが、LOBOTIXさん。
作曲の勉強にもなるのですが、週刊少年VITALで、音作りの仕方を紹介してくださっています。
さらには、紹介した音のプリセットをダウンロードまでさせてもらえる。
尊敬しかない・・・
シンセサイザーの音創り
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