36.『カウントダウン』

ボクたちの時間は有限だ。
その有限の時間で、ボクたちは何を残していくのだろうか。

ボクの今日の日記も真っ白なままだ。
今日と言う1日でボクは何をしたのだろうか。
何ができたのだろうか。

ただ息を吸って、ただ息を吐いて、
それだけで1日が終わっていく。

それが怖くて、
それが不安で、
だから「ことのは/おといろ」を創り、
だからブログを書く。

誰も聴いてくれなくても
誰も読んでくれなくても
真っ白なままのノートで
ゴミ箱に捨てられるなんて
もったいないから。

いくらすると思うんだ、ノート代。

そう、一日の終わりに考える癖に、
日が明けると、すっかり忘れていて、
なんの価値があるのかわからないような、
無駄を積み重ねていく。

無駄も大事だという「ことのは/おといろ」も創ったが、
無駄にもいろんな無駄があるんだと思ふ。

あまり生きている価値がないボクだから、
どうにか価値を生まないと、
生き続けることができなひ。

ボクの「ことのは/おといろ」で、
誰か一人でも救われるようなことがあれば、
胸を張って生きていけるでしょうか。

『カウントダウン』

Vocals by 初音ミク
ことのは/おといろ:SSS

カウントダウンはもう始まってる
この世に生をうけた瞬間から

今日もまた日が沈み 星が煌めく
何もなさないままの 一日を振り返る
開いた日記に 日付を書き入れる
書き込むこともなく 真っ白なままのノート

息を吸って 息を吐いて
声帯を震わせ 鼓膜が震えていただけ

カウントダウンはもう始まってる
この世に生をうけた瞬間から
カウントダウンはもう始まってる
残りカウントはあとどれだけなのか

カウントダウンはもう始まってる
無為に過ごしたこの時間の価値は
カウントダウンはもう始まってる
真っ白なままのノートを眺める
真っ白なままのノートを眺める

今日もまた月が沈み 光が射す
新しい一日に 期待がふくらむ
自分は普通の人とは違うんだ
根拠もなく ただそれだけを信じて生きる

血を巡らせ 何か食べて
指を動かして 網膜に焼き付けてただけ

カウントダウンはもう始まってる
いつゼロになるかわからないままに
カウントダウンはもう始まってる
何をしていても変わらぬ速度で

この世界に存在する意義
この社会に存在する価値
戸籍に名が残れば満足か
それだけでほんとに満足なのか

カウントダウンはもう始まってる
振り返り後悔してる間も
カウントダウンはもう始まってる
生きた証を残していなくても

カウントダウンはもう始まってる
どうでもいい価値に流されてても
カウントダウンはもう始まってる
カウントゼロをむかえたその時に
やるだけのことは全てやったんだ
そう言えるだけの日々を過ごしたか