どうも自分の創る「おといろ」が他の人の曲に比べ、
貧弱な感じがしていた。
ということで、どうすれば、音が大きくなるかを研究した。
その研究結果を公表しよう。
ちなみに、イメージしやすいように説明するので、正確さは無視することとする。
そもそも大前提として、許容されている音量というのがある。
それを超えてしまうと、音が割れてしまう。
クリップというらしい。
ボクはStudio oneを使っていて、他のソフトがどうなのか知りませんが、
Studio oneの場合、クリップインジケーターというのが赤く点灯します。
それを超えていても、録音できるんだけど、音が割れてしまう。
まぁ、ちょっとなら気にならないぐらいかもしれないけど・・・
ということは、出せる音量というのは限度があるわけです。
となると、簡単に言えば、1つの楽器でクリップするぎりぎりの音を出してたら、
さらに楽器を足すと、すぐクリップするわけだ。
となると、クリップしないぎりぎりの音量を、楽器の数で分けていくわけだ。
たとえばぎりぎりが10とすると、
10(ミク・3、ドラム・2、ギター・3、ベース・2)
みたいな。
ただ、これが、それほど単純じゃない。
単純ならわかりやすいんだけどね。
簡単に言うと、いろいろとテクニックがあるんだな。
逃げ道というか。
逃げ道として、パン・EQ・コンプの3種類を紹介しよう。
1.パン
パンってのは、音を右から出すか、左から出すか、というやつ。
ステレオの場合、右と左と別で音を出せる。
最初の設定は、センター(C)になっているから、
右も左も同じように出る。
ここで、例えばギターを一番右(R)まで振ってみると、
左からはギターの音が出ないで、右からだけ音が出る。
一番左(L)まで振ると、その逆。
センターか、右か、左か、という3択ではなく、
やや右とかにすると、右の方が大きめに出る、というわけだ。
さて、クリップの基準も右と左と別になっている。
音量のメーターも右と左の2つあるはずだ。
ここで、ミク3、ギター3だったとしよう。
すると、右も左もミク3、ギター3の音が出るので、
右も左も6の音が出ることになる(実際にはこんな単純な足し算ではないけど)
でも、ミク3を一番右に振って、ギター3を一番左に振ったら、
右も左も3の音しかでないのだ(これも正確ではない)。
となると、もっと大きくすることができるわけだ。
ただ、曲の雰囲気とかがあるから、音量のためだけに左右にふるわけにもいかないので、
補助的なものかな。
2.EQ
EQはテトリス。
EQはエフェクターってやつの1つ。
これを楽器ごとにくっつけることができる。
このEQは何をするか。
そもそも音というのは、低い音から高い音まである。
それぞれの高さ(Hzで表される)に音を分散させると、音量は上がりにくい。
例えば、低い方から1、2、3のブロックにわけるとすると、
1のブロックに3の音量、2のブロックに3の音量、3のブロックに3の音量を出したら、
トータル9にはならずに、3になる。
でも、1のブロックに3種類の楽器を、全部3の音量で鳴らすと9になる、ということだ(嘘だ)。
で、バスドラムは低い音だ。
けど、低い音だからといって、高い音が出ていないかというと、そうでもない。
バスドラムを3の音量で出したら、1のブロックに3、2のブロックに2、3のブロックに1の音量が出る。
ざっくり言えば、バスドラムは低音だけでいいわけで、2・3のブロックの音を小さくすれば、
2・3のブロックに他の音を入れることができるようになるわけだ。
それをするのがEQというもの。
低い音・高い音のどの部分を大きく出すか、どの部分を小さく出すかを調整できる。
楽器それぞれに、特徴的な音の高さというのがあるので、その部分を強く押し出す、
あるいはそれ以外を弱くすることで、その楽器らしさを残したまま音を埋める隙間を
作れるというわけだ。
そう、テトリスのイメージだ。
凸凹をうまく合わせて、埋められるだけ埋めようというものだ。
もちろん、ピンポイントでそこだけを大きくして、あとは音が出ないようにしたら、
それはそれで貧弱な音になるので、どこをどれだけ大きくして、どこをどれだけ小さくするかを
見極めないといけない。
3.コンプ
コンプはコンプレッサーのことで、音を圧縮(小さく)するという意味です。
圧縮するのに、なぜ音圧が上がるのか。
まずは、坂道をイメージしてみよう。
バスドラムをドンと鳴らすと、ドンと一瞬なって、一瞬で消えるわけではない。
ドンの「ド」で坂道のてっぺんまで音が出る。
そこから「ン」までの間、坂を下るように、徐々に小さくなっていく。
当然、音は「ド」のてっぺんのところの大きさを認識する。
コンプは、この「ド」の部分をつぶして平らにするイメージ。
「ド」を圧縮して平地にして、その後下り坂にする。
そうすると、「ド」の部分は小さくなるが、下り坂の部分の音は、坂のままの時よりも相対的に大きく感じる。
で、最初の「ド」の部分は、圧縮して小さくなったので、音量を上げることができる。
すると、「ド」を元の音量と同じになるが、「ド」から「ン」までの音が大きくなり、
「ドン」全体は、音量は同じでも、最初に比べ大きく感じられる。
ってな感じらしい。
で、そこまでやった上で、ミックスダウンする。
これが不思議なところなんだが、Studio oneでミックスダウンすると、
すんごい音が小さいの。
いや、これ、みんなどれぐらいの音量でUPしているのかが、そもそもわかんないから、
何とも言えないんだけど・・・
だからボクは、動画にする際(ボクはAviUtlというソフトを使ってる)に、さらに音量をUPしている。
ちなみに、貧弱な音は、音量をUPしても貧弱なまま、音が大きくなる。
そう、音圧と音量は別らしい。
ちなみに、mp3は、MP3Gainというソフトで音量を上げてる。
これがボクの研究成果だ。
そして、それらを使って、今回作ったのがこれだ。
さぁ、どうだ。
どうなんだ?
どうなんだろう?
いや、どうなんですかねぇ。
ちょっと自分ではよくわかんないんです。
なんじゃそりゃ、ですね。
ということで、まだ現在も研究中です。
(追記)
最終的にはマキシマイザーを挿せば、音圧なんて上がっちゃうんだ、ということを後に知ることとなる。
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