「自作PC やめとけ?」を書いたが、もう少しPCについて書きたくなった。
が、このブログで、結構、ぐだぐだと書いてるしなぁ、今更書くこともないかなぁ、と考えてたときに、ふと思いついた。
自作にせよ、自作じゃないにせよ、スペックで悩む人もいるのでは?と。
ボクは、基本、高性能なものを買っておけばいいと思ってるんだけど、高性能にも色々あるし、いくらでもお金を出せるわけでもない。
ということで、各パーツをDTM変換したら、何にお金をかけるかを考えるヒントになるのでは、と考えたわけだ。
ではでは、各パーツをDTM変換していきましょう♪
CPU
CPUはよく頭脳と言われる。
ボクが使ってるStudio Oneの場合、
Intel Core i3またはAMD® A10プロセッサーまたはSnapdragon Xプロセッサー以上
となってる。
ボクは、Intelしか使ってないからAMDはわからない。
とは言え、絶対i3は無茶だろうと思う。
最低でも、i5は欲しいところ。
しかし、第何世代かによって、性能が全く違うんだが、そこについては書かれてないなぁ。
昔のものならi5でもしんどいのかもなぁ。
世代はi5-14***とか、後ろに書いてる数字でわかるようになってます。
14***は14世代。9***は9世代。
14の後は、Ultraになっちゃって、よくわからなくなってきたが。
まぁ、それはともかく、DTM変換すると、CPUは
どれだけDAWを快適に操作できるか?
です。
逆に言えば、CPUの性能が低いと、固まる、落ちる、ってことです。
また、CPU負荷の高いプラグインとかがあります。
内部で、ものすごく大量に計算をしてるんでしょう。
下手すると、そういうの(だいたい高価)が、せっかく買ったのに、使うことすらできなく可能性もある。
PCの頭脳ですから、やはり重要パーツですね。
メモリ
メモリは、机の大きさで例えられることが多いですね。
机が小さいと、同時にできる作業は少なくなるよね、って。
Studio Oneの場合
8GB RAM(16GB以上推奨)
らしい。
これも8GBはないだろ、と思う。
Studio Oneを鑑賞用に使う想定なのか?
一般的には、同時にいくつの作業ができるか、って説明されるんだけど、DTMの場合、
同時にいくつのプラグインを使えるか
ということになります。
CPU負荷が低くても、複数のプラグインを挿していくと、CPUより前にメモリが限界にきます。
じゃあ、どういうメモリがいいかというと、とにかく何GBか?ってところ。
16GB推奨となってますが、32GB、64GB、128GBと数字が大きくなる方がよりたくさんのプラグインを同時に使えるってこと。
メモリにも速度とかありますが、多分、DTMにはそれほど関係ない気がします。
ストレージ
ストレージは本棚に例えられます。
データの保存場所ですね。
Studio Oneの場合、
40 GBハードドライブ・スペース
らしい。
これは、Studio One関係のデータの量ではなかろうか。
OSとか想定されてるのか?
まぁ、これもDTM変換すると、
インストールできるプラグインの数
作成した曲の保存できる数
です。
音源が豊富なことで有名なNative Instrumentsのバンドルの中で最高峰であるKomplete 15 Collectors Editionの場合、
完全インストールの場合は1100 GB
らしいです。
1.1TBですね。
もし、がんばってこれを手に入れた場合、必要のない音源を入れないこともできますが、それをどう感じるか、ですね。
持ってるのにインストールできないって・・・
また、当然、プラグインというのはたくさんあるわけです。
そして、自分が創った大切な曲のデータも保存しないといけない。
そのあたりを考えて、容量を考えないといけない。
ちなみに、ストレージにはHDD、SSD、m2.SSDというのがあり、m2.SSDが一番速い。
本棚で言えば、あの本がいるなぁ、と思って手元に置くまでの時間が速いか、遅いか、という感じ。
そりゃ、速いに越したことはないが、当然、値段も高い。
ここで大事なことがあって、ストレージに関しては、CドライブとDドライブというものがある。
OSやDAW、プラグインなどは基本的にCドライブを使う。
このCドライブにデータ、つまり、自分が創った大切な曲のデータを保存することもできる。
が、これはやめた方がいい。
これをすると、PCが不具合を起こした時、不具合を直す際に、全部消えてしまうからです。
ということで、OSやDAWを動かすためのストレージと、別のストレージにデータを保存した方が安全なわけです。
それをDドライブと言います。
いや、正確にはDでもEでもいい(基本的に名前は自由につけられる)んだが。
で、速さに関しては、Cドライブは値段が高くても速い方がサクサク動くので良い。
が、データに関しては遅くてもいいので、安いHDDもありです。
ちなみに、プラグインをDドライブに保存する(できないプラグインもある)という方もおられるのですが、その場合は、Dドライブも速い方がいいかと。
ただ、それならCドライブの容量を増やす方が良いのでは、と思いますけど。
あと、Raidという、2つのストレージを1つのものとする方法もあります。
1TBのストレージと1TBのストレージを合わせて、2TBのストレージにするという技です(技なのか?)。
これ、容量が大きくなるだけじゃなくて、速度が単体よりも、さらに速くなるので、オススメなんですが、2つのうちの、どちらかのストレージが壊れたら、PCが壊れるので、リスクも2倍になります。
そうそう壊れないし、壊れても、クリーンにすれば大丈夫かもしれないし、最悪買い直して、OSをクリーンインストールすればいいじゃろ、ぐらいに考えられる人は、Raidにすればいいかと。
ということで、おすすめは
Cドライブをm2.SSDをRaid構成
DドライブはHDDかSSD
DドライブのバックアップとしてEドライブをHDDかSSDで同期させる
って感じ。
Dドライブのバックアップは必須。
創った曲を一度でも失ったことがある人は共感できるかと。
・・・随分、話がずれてしまったか?
グラフィックボード
グラフィックボードは、端的に言えば、グラフィック(簡単に言えば、モニターと考えればよい)をきれいにするためのものですね。
ゲームとかで、「ぬるぬる動く」とか言われるやつと関係するやつ。
ということで、グラフィックボードは、DTMに必須かと言われると、必須ではない。
が、一応、DTM変換すると、
CPUをフル活用するためのもの
モニターを増やすためのもの
です。
CPUをフル活用するというのは、そもそも、モニターの挿し口って、グラフィックボードがなくても、基本的にPCにあるものです。
ただ、グラフィックボードがない場合は、グラフィックボードの機能を、CPUが賄っているわけです。
となると、CPUの一部がグラフィックボードの役割を持っているというわけで、CPUをフル活用できないということになるわけです。
だから、グラフィック関係はグラフィックボードにさせた方が良い、ということですね。
あと、PCによりますが、モニターの挿し口が1つしかなければ、当然、モニターも1つしか使えないわけです。
デュアルモニターとかしたければ、グラフィックボードは必要になります。
ボクは、4面ですけど・・・
モニターが増えれば、使える画面が増えるんで、やっぱり効率はいい。
Studio Oneでも、メイン画面とMIDIの打ち込み画面とミキサー画面を分けられるなら、やっぱり便利だし。
が、ここにスピーカーの配置問題があったりするらしく(ボクはスピーカーを持っていない)、1枚がいいという場合は、まぁ、無くてもいい。
ちなみに、グラフィックボードは、高価なものは、ものすごく高価なんです。
10万とか、普通にある。
でも、DTM関係でいえば、モニターの挿し口の数で選んでも良いのではないか?
あと、挿し口の形ですね。
HDMIとかDISPLAY PORTとか、いろいろあるんだけど、モニター側が対応していなかったら、挿せないし・・・
性能は、DTMの場合、モニターさえ映れば、それほど重要ではないと思います。
電源ユニット
電源ユニットにも容量というのがある。
850Wとか1000Wとかあります。
これは、基本的にパソコンを動かすための電気に必要な容量ってわけです。
こいつも、むりやりDTM変換してみると、
バスパワーのガジェットの数
でしょうか。
最近、バスパワーのものが増えてますよね。
オーディオインターフェースとか、パソコンから電気をとるようになっていたり。
DTMと関係ないけど、スマホの充電もパソコンからやっていたり。
左手デバイスもフェーダーもMIDIキーボードもPCから電気をとっていたり。
これ、当たり前ですが、PCから電気をとってくるということは、PCの電源から電気をとってくるわけです。
電源をコンセントとかに挿すタイプのものばかりであれば、心配ないのですが、PCからとってくるのであれば、挿しすぎると電源の容量が足りなくなります。
そもそもPC自体にも電気をとられてるので、そのあたりも考える必要があります。
まとめ
自作するにせよ、BTOにせよ、メーカー製にせよ、スペックを考える時の参考になるかな、と。
具体的に、どれぐらいがいいかと聞かれそうだが、それは何度も言うように、性能がいいに越したことはないってことで。
ただ、メモリの容量を上げるのと、ストレージの容量を上げるのが同じ値段で、どっちかの分しか出せないって時には、役に立つのではなかろうか。
あと、あくまでDTMを前提に書いてるので、同じPCでゲームをするならグラフィックボードの性能が大事になるだろうし、写真が趣味で、ものすごく画質の良い写真をいっぱい保存しないといけない、とかなら、ストレージの容量を増やす必要があるでしょう。
ということで、結局は、自分が何を重視するかと、使えるお金がどれだけかって話になってしまいますね。
そうやって悩むのも楽しみの一つだと思うのですが、そう思えない人は、「DTM向け」ってやつを選んでください。
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