透過ディスプレイのつくり方 ~必要なものはこれ~

タイトルに「つくり方」と書いたが、嘘ですね。

つくり方は、ぶっとばします。

以前、ラズベリーパイ用の小さなモニターを使って、透過ディスプレイを作った。

これは、ほぼほぼ、最小限のパーツでできているので、ちょっと枠を外せば完成するという簡単さ。

で、今回は、中古モニターから、透過ディスプレイを作ってみよう、という話。

◇モニターから、透過ディスプレイをつくった思考錯誤についてはこちら。

まず、中古モニターを購入。
いや、新品でもいいが、どうせ分解するので、もったいないですし。

とりあえず、あまり小さすぎるのはダメなようだ。
19.5インチぐらいより大きい方が、パーツがちゃんとしていたりするようだ。

まぁ、どのメーカーが、どんな中身になっているか知らないから、何とも言えないのだが。

枠が太めの、少し前のモニターの方がやりやすそう。

で、中古モニターから必要なパーツを抽出。

とにかく、ねじがあれば、ねじをはずす、が基本。
が、概ね、ねじどめされていないものが多いんですよね。

枠とかは、結構はめ込み型だったりする。

そこからは、力技です。
マイナスドライバーなどを使って、隙間に差し込んでひねる。

はめ込まれている部分が見つかると、いい感じにパカッとはずれます。
はずれたら、そこを拠点(?)に、ちょっとずつはずしていくわけですね。

力技だが、必要なものが壊れないようにしないといけないので、繊細な技でもあるわけです。

で、最終的に、必要なものが、この2つ。

モニターと基盤ですね。

モニターの方から話を始めます。

とりあえず、モニターが抽出できたと思ったら、たぶん、それではまだ途中段階です。
上の画像を見ていただくとわかるかと思いますが、うっすらと向こうが見えていますよね。

そう、向こうが見えない状態だと、透過ディスプレイにならない。
だいたい、モニターっぽいものを抽出できたと思う段階って、向こうが見えない状態だと思うんです。

それって、何枚かのシートやなんやらが重なって、枠でとめている状態です。
その枠をさらにはずすと、この透明なディスプレイが出てきます。

モニターの種類にもよりますが、透明といっても、黒いです。

で、重要なのが、ここ。

この緑色の基盤とモニターを、何かよくわからないフィルムみたいなのがつないでいます。
実は、この薄っぺらいフィルムみたいなのが、画像を送っています。

だから、こいつをちょっとでも破損すると、モニターが映らなくなるんですよねぇ。

さらに基盤の下の方に、接続部分のようなものがあります。
これ、元々は、もう一つの方の基盤とつながった状態です。

この黄色で囲った部分とくっついているんですね。

つながったままだと作業がしにくいので、分解している途中で、はずした方がラクです。
基盤につながっている方のやつを、左右から押さえると、はずれるようになっています。

別に、はずさないと分解できないわけではないので、ダメならつながったまま、分解してもいいんですけど。

基盤の方も、基盤だけを抽出してもよいんだけど、最終的には、このままの状態で使った方が、便利でした。
邪魔ですけどね。

ちなみに、右の方からビローンと出ているのは、電源や設定ボタンの基盤ですね。
これも、ちぎらないように抽出しないと、電源が入れられない、設定が変えられない・・・つまりは使用できなくなります。

ってなわけで、上の2種類を、壊さないように、うまく抽出できれば、透過ディスプレイの完成です。

さらに言えば、最近のモニターって、非光沢が多いんですよね。
非光沢って、透過ディスプレイに向かないんです。

ということで、モニター用のフィルターを付けるとよいですね。
すりガラスにセロハンテープを貼れば透明になる、あの仕組みですね。

雑な説明でしたが、挑戦してみたい方は挑戦してみてくださいな。

あと1つ注意点があるとすれば、透過ディスプレイの向こう側は、ある程度の光量がないとはっきり見えないですよ。
LEDテープライトなどを使って、とりあえず明るくするのが良いかと。

最初に紹介した小さい透過ディスプレイは、白く光るファンを後ろに置くだけで、結構十分だったんですけど、モニターを使用した透過ディスプレイの場合、画面が大きいから、なかなか大変です。

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