ボクは最近ずっとBPM200で「ことのは/おといろ(※1)」を創っている。
プロはBPMにとっても拘るものだと言われた。
なるほど、深い言葉だと思った。
でも、ボクはBPM200を極めるのだ。
プロじゃない(※2)から。
初めて読んだ人のために念のため。
ボクは自分の曲は「ことのは/おといろ」と書いている。
ボクの曲の本質を表しているから。
プロの定義による。
基本的にプロはそれでお金を稼ぐ人という定義でいいと思ふ。
そういう意味ではボクはプロじゃない。
けど、何かを突き詰める人という定義で言えば、
ボクは足の小指の爪の先ぐらいはプロかもしれない。
なぜBPM200なのか。
ボクの中で、ミクさんの歌える最速だから。
ちなみに、BPM200で16分音符を基本にしてる(※3)、という前提で。
ボクは音楽に触れてこなかった人間なので、
BPM100で36分音符を使用するのと、
BPM400で8分音符を使用するのと、
どう違うのかわからない。
そもそもBPM400がBPM200の倍の速度かどうかも知らなひ。
もちろん、どれほど速くてもミクさんは歌ってくれる。
でも、そうなると、全く聴きとれない。
ハイスピードな「ことのは/おといろ」が好きだから、
色々と試してみた結果、BPM200が限界だなぁ、と。
そもそもハイスピードが好きなのはそうなのだが、
ミクさんは人間じゃない(※4)。
人間が歌える「ことのは/おといろ」は人間が歌えばいい。
ミクさんにはミクさんにしか歌えない歌を歌ってほしい、と思ふ。
ボクはたぶん人間です。
少しの誤差はあるかもしれませんが。
純度99%ぐらい。
残りの1%が何かはわかりません。
ひらめきかもしれません。
ただ、ずっとBPM200で「ことのは/おといろ」を創り、
他の誰よりも自分の「ことのは/おといろ」を聴いてるボクは、
もしかしたら、もっと速くても聴きとれるようになってるかもしれない。
そして、シンセが好き。
シンセって人間くさくて(※5)好き。
シンセが人間くさいなんて書くと、頭がおかしいのかと思われるかもしれない。
何かを叩くと音が出る。
何かをはじくと音が出る。
そこから楽器が生まれる。
それでいいじゃないか。
そこにある音を楽しめば、それで十分音楽じゃないか。
それなのに、不自然な、人工的な音を創ろうとする。
しかも、それでいて心地よい音を創ろうとする。
その反自然的な、それでいて自然を求める、それがとてつもなく人間くさい。
そもそも、ボクはDTMerであって、楽器は全く弾けない。
ギターが弾けるならギターを弾いているだろう。
ピアノが弾けるならピアノを弾いているだろう。
どんな楽器も弾けない。
弾けない楽器をパソコンで鳴らしてどうするんだ(※6)、と思ふ。
弾けないからこそ、パソコンで鳴らすというのも真である。
人間が歌えない歌をミクさんに歌わせていることと大きな矛盾があるね(笑)
歌えない歌をパソコンで歌わせてどうするんだ、とは思わない。
まぁ、ドラムとかは入ってるし、気が向いたらギターも入れるかもしれない。
けど、ミクさんにしても、DAWにしても、人工的なものだから。
人工的なもので創って、生音にこだわるってヘンじゃない?
それならいっそのこと、人工にこだわればイイ。
まぁ、理屈ではなく、シンセの音が好きってことなんだけど。
そして、詞先。
ボクの場合は「おといろ」を創りながら「ことのは」を考えるから、
純粋な意味で「詞先」とは言えないかも(※7)しれない。
「かも」ではないな。
たぶん本来の詞先は、歌詞が全て出来上がってるもんだもんね。
ボクは、歌詞の一部が決まったら創り始めるからなぁ。
けど、メロだけ先に決めるということはあり得ないから、
やっぱり詞先「かも」。
でも、よくある、意味がよくわからない「ことのは」を綴る気にはならない。
ボクが好きで聴く曲の中には、意味がよくわからないものはたくさんある。
だから、歌詞の意味がわからないことを否定する気はない。
音楽なんだから、心地よい音楽であれば、それでいいと思ふ。
ただ、ボクが創りたいものじゃないということだけ。
ボクはどこまでいっても「ことのは」を届けたいんだ。
「ことのは」を届けるために、「おといろ」もがんばってる。
音楽である以上、「おといろ」が全くいらないとは思わない。
それなら詩を書けばいい。
どこまでいっても、「ことのは」と「おといろ」の融合が
ボクの目指すべき場所なんだ。
BPM200で、シンセたっぷりで、詞先で、ボクは創り続ける。
何年後かに、この頃からこんなことを書いてたんだ、と思えるボクでありたい。
この頃はこんなわけのわからないことを書いていたのかと、思うようなボクになってないといいな。
コメント
良いですね!
自分の好きというか、こだわりがあるって大事だなぁと思います
ある程度我を込めるからこそ良い作品が出来る気がするんですよね
こだわりというか、好みというか。
やっぱりプロじゃない強みですよね。
アマチュアだからこそ、好きにできる。
求められるものじゃなくて、求めるものを創れる。
もちろん、すっごい才能があれば、それも超越するんだろうけど