804.NUGEN Audio社のAB Assist 2を使ってみよう♪ ~リファレンス~ 有料プラグイン 

NUGEN Audioが毎年恒例のアンケートに答えると無料でもらえるやつ。
2025年はこいつのようです。

名前からして、Metric AB的なやつだと思われる。

で、あれば、まぁ、きっとMetric ABの方がいいやつだと思われるので、要らないんだけど・・・と思いきや、こいつ独自の機能がすごかった。
ということで、見ていきましょう。

基本情報

ダウンロードはこちら。

インストール方法

インストールファイルでインストール

見た目はこんな感じ。

わからない言葉などが出てきたら、こちらで確認を。

使用方法

このプラグイン、マニュアルを見ていると、使用方法が3種類書かれています。
ただ、3種類のうち、2種類はあまり使えない機能。
まぁ、別のプラグインを使用した方が便利というだけで、使えないという表現は間違いかもしれませんけど・・・

使用方法1~リファレンス音源との比較~

自分の創っている曲のトラックを全部まとめたバストラックをつくる。
リファレンス音源のトラックを作成する。

バストラックとリファレンスのトラックに、それぞれ、AB Assist 2を挿す。
すると、こんな画面になります。

AとBをクリックすれば、それぞれの音が流れる、という仕組みです。
ちなみに、A、Bは、挿した順にA、Bと割り振られます。
鉛筆マークをクリックすると、名前の変更もできます。

下にスピーカーマーク(?)がありますが、これは特に関係ないです。

どちらのトラックを主とするか、ぐらいのことなので、あまり違いはないです。

これでわかるのは、ラウドネスです。
それぞれのLUFSが表示されるというぐらいですね。

ちなみに、Level Matchをクリックすると、自動的に音量を同じぐらいにしてくれます。
音圧ではなく、音量ですね。
だから、音量差もわかると言えば、わかるわけです。

正直、だから何?という程度の話ですけど。

下に、いくつかボタンがあります。

 
これで、モノラルで聴いたり、Lだけ、Rだけ、ミッドだけ、サイドだけという聴き方もできます。
本質じゃないけど、この機能の方が便利かもしれない。

使用方法2~プラグインのDRYとWETの比較~

これがまた、ボクだけ不具合を起こしているのでなければ、ほんと使いにくい機能。
この使用方法の場合は、同じトラック内の比較したいプラグインの前後に、このAB Assist 2を挿します。
サンドイッチですね。

で、こういう設定にする(と、マニュアルには書いているんだけど・・・)

つまり、B(後に挿した方)を聴くのに、Bを選んで、Bの側のスピーカーマークをオンにして、Aの方のAudio Thruをオンにする。
Audio Thruは、オーディオスルーでしょうね。

これで、たしかにBの音(WETの音)を聴くことができるんですけど、じゃあ、Aを押したらどうなるかというと、音が聴こえないんです。
ボクだけの不具合なら、いいんですけど、ボクの場合、A(前に挿した方。DRYの音)を聴こうと思うと、Aを選んで、Aのスピーカーマークをオンにして、BのAudio Thruをオンにする、という逆の設定にしないといけない。

ここまでボタンを押したら、もう、何も便利じゃない。
そもそも、バイパスボタンでいいじゃん、という話。

唯一意味があるとすれば、ラウドネスがわかることと、音量差がわかることでしょうか。
このあたりも、ラウドネスを知りたければ、ラウドネスのプラグインを使えばいいし、音量差も最近はオートゲインが増えてるし・・・

使用方法3~プラグイン・ミックス・マスタリングの比較~

で、ここまでが前振りなわけです。
このプラグインの最大の特徴、唯一無二の機能が、この3つめです。

やることは、使用方法1と同じなんですけどね。
この使い方をする場合、同じ音源が2~4、必要になります。
実は、このプラグイン、4つまで比較可能です。

で、それぞれの音源にプラグインを挿すわけです。

まぁ、1つ、2つのプラグインなら挿せばいいんですけど、大量のプラグインを挿した状態の比較であったり、ミックスの比較やマスタリングの比較であれば、バウンス(オーディオ化)したものを2~4、用意する方が現実的でしょうね。
できなくはないですが、負荷がえげつないことになると思うので。

同じプラグインの設定の比較でも、違うプラグインを挿したときの比較でも、ミックスバランスを変えたものの比較でも、マスタリングを変えたものの比較でもできるんです。
できるんです、って、そりゃ、できるだろうという話なんですが、ここからがすごい。

とりあえず、下準備として、先ほど、説明したLevel Matchで、とりあえず音量差をなくします。

で、「Blind Test」 です。

W、X、Y、Zと表示されます。
これまで通り、Wを押せばWの音が流れるんですけど、A、B、C、Dじゃなくなってるっていうのは、つまり、どれがAか、どれがBか、わからなくなっているわけです。

名前の通り、ブラインドテストですね。
で、それぞれの音を聴いて、これが一番いい、というものを決めたら、「Choose」をクリック。
これを、何度か繰り返します。

で、最後に「Reveal」をクリック。

上の動画では、ひたすら、一番左を選んでみました。
で、「Reveal」をクリックすると、こう表示されます。

つまり、Aが33.3%で、一番多く選択されたということがわかるわけです。
これ、純粋に音を比較することができるわけです!

まとめ

ありますよね、お気に入りのプラグインって。
お気に入りのものが一番いいと思っていたら、実は、全然好きじゃないプラグインの方が音的には好みだったりするわけです。

もちろん、同じプラグインでも、設定でどちらがよいか悩んだ場合にもいいですよね。

比較するときに、「こっちには、あのプラグインを挿してるんだよなぁ」とか、「最初につくったのはこっちなんだよな」とかの、先入観を抜きに、音の比較ができるんです。
こういうの、他にもあるのかもしれませんけど、ボクは初めて出会いました。

かなりすごくないですか???

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