64.今日も倍音日和ですねぇ~サチュレーター・エンハンサー・エキサイター・クリッパーの役割~

倍音

さて、4つもまとめてやってしまおうかと。
というのも、クリッパーはさておき、サチュレーター・エンハンサー・エキサイターは、同じものです。
どれだけ調べても、違いがわかりません。

なんか、色々と違いが書いていたりするのですが、もう、ほぼニュアンスの違いです。
倍音を付加する周波数が違うとか、違わないとか、書いているのですが、ボクの持っている範囲では、プラグインによる違いじゃね?って感じです。
そして、エキサイターは商品名がエフェクト名として一般化されたとも書いてあったり。
まぁ、同じですよ、同じ。

さて、何が同じかというと、元の音に倍音を足すプラグインです。

倍音を足すことによって、弱弱しい音が、強くなります。
はっきりします。
暖かみが出ます。
主張します。
存在感が出ます。

倍音とは、元の音の周波数の2倍、3倍した周波数の音です。
例えば、ピアノでドを鳴らします。

このように、実際には鳴らしたド以外の音も出ています。
しかも、よく見たらわかるのですが、ミやソも含まれています。

これが倍音。

だから、色々な楽器に埋もれてしまうなら、音量を上げるのではなく、倍音を加えて、はっきりわからせてあげよう、というプラグインです。

それだけです。

元の音がこれ。

挿すと、こうなる。

プラグインによって、色々です。

サチュレーター・エンハンサー・エキサイターの基本的な設定

 

Sturation、Driveなど・・・倍音を追加する量

困ったことに、このあたりのプラグインは、あまりつまみの名前に統一感がないんですよね。
今、4つのプラグインで確認しましたが、そのうちの2つは、名前すらついていませんでしたから。

まぁ、基本、メインのつまみが、倍音を追加する量のつまみだと思います。

実際の音はこんな感じ。

クリッパーの基本的な設定

このクリッパーというのが、また、やっかいで。
ざっくりというと、リミッターです。
で、リミッターをなんでこのグループに入れているかというと、

リミッターはこれ以上は音量を上げないというプラグインで、クリッパーも同じく、これ以上は音量を上げないというプラグインなのですが、設定した音量を超えると、倍音が発生するプラグインです。

ということで、
クリッパーの基本の設定

・倍音を付加するつまみ
・最大音量

これまた、困ったことに、つまみの名前に統一感がないんです。

さて、さらっと書きましたが、何ゆえにリミッターに倍音が追加されるのだ?という話です。

色々と調べた結果わかったんですが、全てはアナログ機器からスタートしているんです。
アナログ機器ってのは、入力が大きくなると、音が歪んだそうです。

このやや歪んだものを再現しているのが、クリッパー。
歪まないようにしているのが、リミッター。

倍音の話はどこにいった?となりますよね。
これがですねぇ、歪みって、倍音が追加されることのようなんです。

つまりサチュレーターもエンハンサーもエキサイターもクリッパーも歪み系のプラグインなんです。
ディストーションなどと同じ。

少しの歪みはアナログ感が出るとか、暖かみが出るとか、らしいです。
これが、もっときつめになってくると、ディストーションとかオーバードライブとかになるみたいですけど、基本的には同じみたいです。
不思議なものですね。

だから、逆に、サチュレーターたちも、つまみを振り切ると、きつい歪みになります。
もちろん、そうならないようにしているプラグインもあるのかもしれませんけど。
そして、いわゆる歪み系のプラグインも、少しだけかけるのであれば、暖かみが出るみたいです。

歪みの良き感じ系がサチュレーターとかエンハンサーとか言われて、歪みのきつい感じ(人によっては悪い感じだし、人によってはそれが良い感じなのでしょうけど)がディストーションとかオーバードライブと呼ばれているっぽいです。

間違っていたらすみません。

そうそう、偶数倍の倍音は良い感じで、奇数倍の倍音は汚いとかも書いていたりもしますが、それは間違っているとも書いていたりします。
いずれにせよ、歪み系は極端にかけると、全てきつくなります。
たとえサチュレーターだとしても。

そして、どこまでが可で、どこからが不快かは、結局のところ、人によるんだと思います。

本当は歪み系をすべてまとめようかと思ったんですが、そうなると、あまりにもごちゃごちゃするかな、と。
ということで、今回の分は「歪み系プラグインその1」だったのです。
次回、「歪み系プラグインその2」を書きます。

エフェクターの役割と基本の一覧はこちら

コメント