198.有料プラグイン iZotope社のR4を使ってみよう♪ ~リバーブ~

前回、NIMBUSを紹介した。

R4は、NIMBUSの上位版というイメージでよいかと。
つまり、PhoenixVerb<Nimbus<R4。
公式でそう言っているわけではないので、正確には違うのでしょうけど。

基本情報

ダウンロードはこちら。
※正規販売終了

インストール方法

インストールファイルでインストール

見た目はこんな感じ。

わからない言葉などが出てきたら、こちらで確認を。

Nimbusとの比較

で、Nimbusがこれ。

Nimbusに比べ、つまみが少し増えています。
ただ、Nimbusにあって、R4にはないものもあって、Attack部分のReverb Typeが、NimbusはPlate1、Plate2、Chamber、Hallだったのが、R4がPlate、Chamber、Hall1、Hall2になっていることかなぁ。
あとは、Early部分のEarly Patternが、NimbusがPhoenixVerb、Nimbus1~4、Vintageで、R4がR2、R4Ⅰ~Ⅳ、Vintageになっていることですね。

これを見ると、NimbusがPhoenixVerbの上位、R4がR2の上位ってことなのでしょうかね。
ということは、NimbusとR4は別系統ということでしょうか。
残念ながら、ボクはR2を持っていないので、これ以上は詳しくわかりません。

さて、Nimbusとほぼつまみが同じということで、どんどんコピペしていきますよぉ。

これまた、大量のプリセットがありますので、とりあえず、プリセットで確認しましょうか。

291のプリセットがあるので、もう、プリセットから選べばそれで使える。
で、今の動画は、Wet100%ですので、リバーブとしてはかかりすぎなのかもしれませんが、まぁ、わかりやすいかな、と。

さて、ちょっと気になったので、NimbusとR4は別系統だということなので、同じ設定にして聴き比べてみようかと。
どうしても、同じにできない設定があったので、完全に一致しているわけではないですが。

うーん、どうなんでしょう。
聴き比べよりも、バイパスの切り替え時のプチッという音が気になる・・・
耳が良い方には、違いがわかるのかもしれません。

基本の設定

Early Levelが初期反射の音量。

Reverb Lebelが後部残響の音量。

Predelay Timeが初期反射までの時間。

Reverb Timeが残響音の持続時間。

MIXが、元の音とリバーブの割合。

Trimはリバーブの音量。

MIXはインサートに挿すときに調整、センドの場合は100%のままでよいですね。

フィルター

フィルターが3つあります。

左から、入力音自体のフィルター、初期反射音のフィルター、後部残響音のフィルターです。
初期反射音のフィルターと、後部残響音のフィルターには、モジュレーションを割り当てる量を決めることができます。

フィルターの種類は、見たままですね。
低音にはリバーブをかけたくないな、という時は、入力音にフィルターをかけるとよいですね。
初期反射音、後部残響音どちらかの、この部分だけ邪魔だな、というときは、入力音にはフィルターをかけずに、右の2つで調整。
そして、Nimbusにはなかった、モジュレーション。

モジュレーションの割り当てる量は調整できるけど、モジュレーション自体は調整できないのかと思ったら、Chorusの中にありました。

調整できるのは、Rateだけでした。
そして、サイン波か三角波かとおもったら、そうでもなさそうです。
不思議な動きです。

後部残響のアタックの設定

Reverb Typeでリバーブの種類を選べます。
Plate、Chamber、Hall1、Hall2の4種類。

Diffuser Sizeで壁などの素材を制御。
Diffuserで、素材の効果量を制御。

Envelope Attackは最初強くか、後から強くか。
Envelope Timeは最初のアタックの時間。
Envelope Slopeは高音の削り具合。

やっぱり、どれも、たしかにちょっと違ってるかなぁ、ぐらいにしか、ボクには認識できない。

後部残響のテールの設定

Reverb Sizeは空間の大きさ。

Low-Mid Balanceは低音と中音のリバーブの時間の調整のようです。
Xover Frequencyで、低音と中音の区別する周波数を決めるようです。

Damping Factorで高音の量を決める。
Damp Frequencyで、どこから高音として扱うかを決める。
表示によると、明るさが変わるということです。
Dampが湿度的な意味みたいなので、音の吸収の問題のようですね。

Widthは音の広がり。

RfbDelay Timeは、初期反射から後部残響までの時間。

Tail Suppressは、コンプ的なものみたいですね。
Tail RecoveryはTail Suppressをコンプとしたときのアタックのような感じ。

アタックに比べ、こちらはリバーブの主要な部分に影響するので、だいぶわかりやすい。
あまり違いがわからないものもありますけど。

初期反射の調整

初期反射だけの調整もできるようですね。

NimbusにはなかったEarly Widthは、初期反射の広がり。
Early Attackは初期反射のアタック。
Early timeは初期反射の時間。
Early Slopeは初期反射の高音の削り具合。
Early Patternは、初期反射のパターンらしく、R2、R4Ⅰ~Ⅳ、Vintageから選択。

初期反射のパターンというのもよくわからないけど・・・
後部残響を消して、初期反射の音だけにして確認してみましょう。

特殊効果

ここは、リバーブと関係ない部分ですね。
なぜWarpなのかわかりませんけど。
リバーブと関係ないので、基本はOFFになっていますので、使用する場合のみONにします。

一番上の段は、コンプ関係。
二段目がオーバードライブ関係。
三段目、Word Sizeがビット数、Wrap TrimがWarpに関する音量。

このあたりは、リバーブとして使う人にとっては、それほど必要のない部分でしょうね。
そりゃ、デフォルトでOFFになっているはずです。

コーラス

<

Nimbusにはなかったコーラス。

コーラスの種類が4種類あります。
Pitchはピッチの揺れ。
Randは推測するに、ピッチの揺れのスタート位置をランダムにするのではないかと思います。
(fat)となっている方が、揺れを感じにくく、逆に言えば自然なようです。

Chorus Rateは揺れの速さ、Chorus Depthはコーラスのかかり具合。

Density RateとDensity Modは、AttackでHall2を選んでいる時だけの設定。
Density Rateは密度の揺れの速度、Density Modは密度の揺れのかかり具合。

うーん、あまりよくわからない。
速さもかかり具合も100にするとわかるけど、使えない感じになる。
これも、耳が良ければ、もうちょっと理解できるのかなぁ、というぐらいの変化。
まぁ、プリセットの設定で、この部分も調整されているのだから、違いはあるのでしょうけど。

ゲート

これまた、Nimbusにはなかったゲート。
ゲートですから、スネアなどで使う、いわゆるゲート・リバーブという使い方なのでしょう。
ゲート・リバーブというのは、リバーブをかけて残響音をつけるんだけど、スネアの音がある程度小さくなったときにスパッと残響音を消すという技法らしいです。
かつて、流行ったらしいですが、理屈としてはそうですよね。
だらだら残響音がなったら、パッとしませんものね。

Gate Thresholdは、基準の音量の設定。

Gate Holdは、基準を下回って、ゲートが閉じ始めるまでの時間。

Gate Cutは、ゲートが閉まった時に、どれだけ音を下げるか。

Gate Clampは、ゲートが閉じるのにかかる時間。

Gate Recoveryは、基準を上回ったときに、ゲートが開くのにかかる時間。

ということで、王道のスネアにかけてみましょうか。

こんな感じでしょうか。

多機能と言えば、多機能。
無駄に設定が多いと言えば、無駄に多いと言えなくもない。

これを無駄と感じない人は、こちらを選ぶ方がよいのでしょうね。

価格

【定価】
299ドル

【セール等の価格】※全てのセールを把握しているわけではないので、参考までに・・・
2021年11月 29ドル
2022年1月 29ドル
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