Ourput社のMovementを紹介したので、今回はPortal。
ボクの中では、PortalはMovementの兄弟分。
しかも、さらに意味不明、制御不能、破壊的壊滅的。
そんな楽しいプラグインです。
基本情報
ダウンロードはこちら。
見た目はこんな感じ。
わからない言葉などが出てきたら、こちらで確認を。
プリセット
画像なのでわかりませんが、この点と線が揺らぐように動いているんです。
綺麗なんですよね、これ。
さて、最初の画面。
プリセットだけで楽しむ場合は、この画面だけで完結です。
右上の、この部分がプリセットになります。
250のプリセットがあるそうです。
左と右に向いている三角ボタンでプリセットを選べます。
また、DEFAULTと書いているところをクリックすると、こんな風に一覧が出てきて、ここでプリセットを選ぶこともできます。
とりあえず、このプラグインの意味不明感を感じてもらうために、プリセットを楽しんでみましょう。
元の音源。
プリセット
どうですか?この意味不明感。
XYコントロール
さて、プリセットを選んだら、さらに複雑怪奇にするのが、これ。
右側のMACRO1、MACRO2。
プリセットを選ぶと、MACRO1、MACRO2の表示がプリセットごとに変わります。
この2つの「つまみ」を1つずつ調整することもできますが、左側のXYコントロールで、2つの「つまみ」を一度に動かすことができるようになっています。
上下方向がMACRO1の「つまみ」、左右方向がMACRO2の「つまみ」に対応しています。
Movementでもありました。
仕組みは同じです。
REVERSE・MIX・GAIN
REVERSEは逆再生。
DRY/WETはエフェクトのかかり具合。WET側がエフェクトがより強くかかる。
INPUT、OUTPUTは入出力のボリュームですね。
ということで、ミクさんに挿して、プリセットを選んで、さらにXYコントロールを適当にいじって、リバースもかけてみましょう。
最初は何もなし、プリセットのみ、XYコントロール適当に動かす、リバースしてみるの順に流してみるとこんな感じ。
これが1つのプリセットですよ、すごいですよね。
さて、プリセットだけで納得できるならば、ここまでで終了。
基本的な設定
もっと自分で設定したい、という場合は、さらに続きます。
ここをクリックすると、細かい設定ができるようになります。
逆に、この上の二重丸をクリックすると、この画面に戻ります。
これが、本来の設定画面。
つまり、ふたを開けて、ブラックボックスの中を見たようなものですね。
とりあえず、挿しただけのDEFAULTの状態を聴いてみましょう。
前半が元、後半がDEFAULT。
グラニュラーって、細かく切り刻むエフェクターらしいです。
そういう意味では、Stutter Edit2と通じるところはあるかもしれません。
で、この刻んだものをさらに調整していくわけですね。
GRAIN CONTROLS
この部分が、このプラグインの根幹らしいです。
順番に見ていくのですが、正直、不明な点が多すぎるので、どこまで正確かはわかりません。
音を聴いて判断していただいた方がよいと思います。
DENSITY
DENSITY:切り刻む数?
1Barから1/64Tまで。これも、Dは付点、Tは三連符。
わかりやすいように、D、Tはなしで、1Barから1/2、1/4と1/64までやってみましょう。最初はエフェクトなし。
DもTも含めて「つまみ」を動かしていくとこんな感じ。
SYNCを外すと、1secから0.5msまで。
◇の所をクリックして上に上げていくと、◇が段々白くなっていきます。
ここは、ランダム変調を追加するところのようです。
ここ以外にも◇がついてるところがありますが、全部ランダムを追加するものです。
SIZE:音が出る時間?
1:8から4:1まで。
DENSITYとSIZEの間にある、よくわからないものをクリックすると、1.00secから0.50msまでにかわります。
OFFSET
OFFSET:わからん。
公式のマニュアルの自動翻訳によると、「複数のグレインが生成された場合、同時グレインの開始点をオフセットします」というよくわからんことが書いています。
先ほどまでのコードでは、何の変化も起きなかったので、変化が起きるものを探したところ、アルペジオにしたら音が変化した。
最初の2小節はエフェクトなし。そこから、オフセットを変化させていきます。
変化しただけがわかって、何がどうなっているのかは、ボクにはわかりません。
0:0から4:1まで。
DENSITYとの間の、よくわからないものをクリックすると、0.00msから250msまで。
PITCH・SCALE
PITCH:ピッチ!わかる!
SCALE:ピッチを変更したときに、ここで、選択したスケールの音だけが出る。
まずはピッチ。
スケール。
2小節ずつピッチを変えて、その間でスケールを変えてみる。
だから、2小節のピッチは変化なしで、変化しているのはスケールという状態。
COUNT
COUNT:わからん。公式では「一度に生成されるグレインの数」。
なぜか1の時だけ、急激に変化している。あとは16までの変化がよくわからない。
SHAPE
SHAPE:わからん。公式にも、これの説明がない・・・。でも、音の変化はわかるから、何が起きているか、わかる人はわかるのでしょう。
PAN・MIX
PANについては省略。いわゆるPANです。
DRY/WETも省略。エフェクトをかける量。最初の画面のDRY/WETと違い、GRAIN CONTROLSだけのDRY/WET。
STRETCH
STRETCH:うーん、なんでしょうね、これ。これまでずっとOFFにしていましたが・・・
SPEED:普通に考えると速度。×1からFreezeまで。遅くする方向のみ。
・・・速度?
RETRIGGER:わからん。公式「STRETCHによって減速されている間、同期されたレートで再生ヘッドをオーディオバッファの現在の位置にスナップします」。はい、そうですか。8Barから1/16Tまで。
8Barにしたら8小節まったく同じ、4Barにしたら2回変化したので、たぶん、これで選んだ長さだけ同じ状態が維持するみたいな気がする。
GRAIN DELAY
GRAIN DELAY:いわゆるDELAY。
TIME:時間、FEEDBACK:量、HP:ハイパスフィルター、LP:ローパスフィルター
いわゆるディレイなので省略。
ここまでが、基本的(基本なのに理解できないところ多数)な設定。
モジュレーション
左下。毎度、おなじみのモジュレーション。
黄色、もしくは赤の+のボタンを引っ張っていって、「つまみ」につける。
割り当てられると、黄色い〇が表示されます。
ここをクリックして、上、もしくは下に引っ張ると、モジュレーションがどの範囲で割り当てられるかが決まります。
割り当てる前の設定を基点にどれだけ変化させるかが、黄色い線で表示されるようになります。
黄色と赤色、2つとも割り当てることが可能。
紫色、水色も割り当て可能。モジュレーションが周期的に変わるのに対して、こちらは手動。
やってみてわかったけど、4つとも割り当てられた。
紫色と水色については、それぞれの「つまみ」で調整するか、左下のXYコントロールで調整するか。
最初の方にも書いたけど、小さな◎をクリックすると、このXYコントロールだけが大きく表示されます。
エフェクター
メインじゃないから、隠されてしまっているエフェクターたち。
この中の2つが使えるようです。
当然、これらのエフェクターの設定も、モジュレーション、XYコントロールで制御できます。
MASTER
マスターも追いやられてしまってます。
それなりに設定ができるのにね・・・
これも、モジュレーション、XYコントロールで制御可能。
で、適当なプリセットを選んで、中身がどうなっているのかが、こちら。
そりゃあ、もう複雑怪奇でしょうよ。
説明していなかったことがありますね。
左上、SPEEDを見たらわかるように、赤丸の中に水色が割り当てられていますね。
赤の割り当てる範囲を、さらに制御するような割り当てみたいです。
あと、下のモジュレーションの白い線が出ていますが、これはHUMANIZEの機能。
揺らぎみたいな感じですね。機械的ではなく、人間味、人間がするような不正確さを追加しているようです。
ということで、Portalでした。
制御しきれないかもしれませんが、いじっているだけでも楽しくなるプラグインです。
価格
【定価】
149ドル
【セール等の価格】※全てのセールを把握しているわけではないので、参考までに・・・
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