25.あのお店のバスチャンネルって、みんなおいしいって言ってたよ♪~バスチャンネルの活用法~【Studio One】

はい、バスチャンネルです。
タイトルがふざけてますね。

ボクの場合、このバスチャンネルが必要になったのは、エフェクターのためだったんです。
前にも書いたけど、ボクがよく使っているOneKnob filterやM’s TapeStopやBC Gain3を使うのに、
必要になったんですよね。

早速ですが、『欠けたピース』を使って、使わないとどうなるか確認してみましょう。
元の「ことのは/おといろ」はこちら。

前半はバスチャンネルを使ったもの、後半は使ってないものです。
ではどうぞ♪

はい、聴いた通りですね。
何をしたかというと、前半はミクさんの声以外にOneKnob filterを使っていて、後半は曲全体に使っているんです。

曲全体に使うと、当然、ミクさんの声が崩壊します。
もちろん、わざとであればいいんですけど。

ミクさんの声以外にエフェクターを使おうと思ったら、
ミクさんの声以外の音源全てにOneKnob filterを挿す必要があります。
が、このプラグインは、挿しっぱなしじゃなくて、オートメーションを使う必要があるので、
そうなると、全ての音源の数のオートメーションをつくらないといけなくなります。

そんな時間のかかることができるわけもなく、そして、当然そうしなくてもできる方法が用意されているわけですね。

ということで、やりかたを見てみましょう。

ドラム、ベース、ギター、ピアノがあります。
真ん中に「メイン」とオレンジ色で書いていますね。

これは、ドラムもベースもギターもピアノも、黄色い線で書いているように、
全ての音が「メイン」に流れている状態です。
だから、「メイン」の音量を変えれば、全ての音源のバランスを変えずに、全体的に音量を変えられるわけです。

この、ピアノの横の何もないところで、右クリックをすると、こうなります。

「バスチャンネルを追加」をクリックすると、

このように、ピアノの横に「バス1」というのが出てきます。

バスは3回までだよ、みたいな感じですね。

で、先ほどのオレンジの「メイン」というところをクリックすると

こんなのがでてきます。
これで、「バス1」を選ぶ。

例えば、ギターとピアノを「メイン」から「バス1」に変えると、音の流れはこうなります。

ドラムとベースは「メイン」となっているので、そのまま「メイン」へ。
ギターとピアノは「バス1」となっているので、「バス1」へ。
「バス1」は水色で「メイン」と書かれていますので、「メイン」へ。

つまり、ギターとピアノは、一度「バス1」にいって、1つの音源となってから、「メイン」へいくわけですね。

この「バス1」にプラグインを挿すと、ギターとピアノの両方に同じエフェクトがかかるようになるわけです。

バスはさらに増やすことができるので、こんなこともできます。

ギターとピアノを「バス1」に送る。
「バス1」をさらに「バス2」へ送る。
ベースは「バス2」へ送る。
「バス2」は「メイン」へ送る。
ドラムは直接「メイン」へ送る。

こうすることによって、
ギターとピアノにまとめて使いたいエフェクト、
ギターとピアノとベースにまとめて使いたいエフェクト、
ギターとピアノとベースとドラムにまとめて使いたいエフェクトを使い分けられるんですね。

とにかく、真ん中の「メイン」とか、「バス1」とか書かれているところに、音が送られるということを理解しておきましょう。
下が「バス1」で、真ん中が「バス2」と書かれていて、ややこしいですが、真ん中の「バス1」は下が「バス1」のところに送られます。

間違わないように。

さて、今回は、エフェクターの関係でバスチャンネルを紹介しましたが、
バスチャンネルを使うメリットはもう1つあります。

というか、そもそもはこっちがメインなんだと思うんだけど。
それは、パソコンにかかる負荷を減らすためです。

プラグインって、使えば使うほど、パソコンに負荷がかかって、
パソコンの性能によっては、固まったり、落ちてしまったりするんですよね。

創っていたものが、途中で消えてしまったら、ほんと大変ですよね。

そうならないように、定期的に自動保存させるのもよいのですが、
改良する前のボクのパソコンの場合、自動保存するたびに、音が一瞬止まってたんですよね。
創っている途中で音が途切れるのもまた不快なんで、自動保存をやめたら、
半日分が消えてしまったなんてこともあったり・・・

一番いいのは、パソコンの性能をあげることです。
とは言え、お金との兼ね合いがあって難しい。
そこでバスチャンネルの出番です。

同じ設定のプラグインであれば、バスチャンネルをつくることにより、
全ての音源にプラグインを挿さなくても、バスチャンネルに1つ挿せば済むということになります。
プラグインを減らすことで、パソコンへの負荷も少しはマシになるということです。

もちろん、音源の音作りをするときは、まとめられないものもあると思います。
例えばEQ(イコライザー)やコンプ等は、それぞれに特定の設定をすることも多いと思います。
だから、全てバスチャンネルで解決できるわけじゃないですが、
まとめられるものはまとめてしまうことで、取り返しのつかない時間の無駄を省ける可能性が出てきますね。
まぁ、それでもダメなときはダメなんで、適度に保存することが大切なんですけどね♪

Studio Oneの使い方の一覧はこちら

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