伊勢神宮へ行く前に読んでおこう♪

伊勢神宮を知ってから歩く

高校生でもわかる「内宮・外宮」と、千木・鰹木の話

伊勢神宮とは?

「伊勢神宮」は通称で、正式には単に「神宮」といいます。一つの神社だけではなく、内宮・外宮を中心に、別宮・摂社・末社・所管社を合わせた125社の総称です。

その中心が、内宮(皇大神宮)外宮(豊受大神宮)です。

内宮 外宮
正式名 皇大神宮 豊受大神宮
主祭神 天照大御神 豊受大御神
性格 皇室の祖先神とされる神。太陽神としての性格を持つ。 天照大御神の食事を司る御饌都神。衣食住・産業にも関わる。
伝承上の歴史 約2000年 約1500年
歴史学としての注意:「約2000年」「約1500年」は神宮に伝わる鎮座伝承です。現在と同じ制度・建物がその時点ですでに完成していた、と史料からそのまま確認できるという意味ではありません。

なぜ「外宮 → 内宮」の順なの?

神宮の中心は内宮ですが、神宮の祭典は原則として外宮を先に、内宮を後に行います。これを外宮先祭(げくうせんさい)といいます。

外宮の豊受大御神は、天照大御神に食事を供える神。祭典でもまず外宮、その後に内宮へ進むという伝統があります。参拝もこれにならって、外宮 → 内宮とするのが昔からのならわしです。

神様の性別は?

天照大御神は『古事記』『日本書紀』の神話では一般に女神として理解されています。豊受大御神も一般には女神とされます。

ただし、古代の神を現代人と同じ意味で男女に分類することには注意が必要です。「神話上、女神と理解されている」と考えるのが安全です。

千木と鰹木を見てみよう

千木(ちぎ)は、屋根の両端からX字形に突き出した木。鰹木(かつおぎ)は、棟の上に横向きに並べられた丸太状の部材です。

千木と鰹木の実物写真

実物では、屋根から斜めに突き出すものが千木、棟の上に横向きに並ぶ丸太状のものが鰹木。
外削ぎと内削ぎの比較図

一般に、外削ぎ・奇数を「男神型」、内削ぎ・偶数を「女神型」と説明することがあります。
内宮 正宮 外宮 正宮
祭神 天照大御神
(一般に女神)
豊受大御神
(一般に女神)
千木 内削
先端が水平
外削
先端が垂直
鰹木 10本
偶数
9本
奇数

「あれ? 豊受大御神も女神なのに?」

ここが面白いところです。神社の豆知識として、「女神=内削・鰹木偶数、男神=外削・鰹木奇数」と説明されることがあります。

内宮は「天照大御神=女神 → 内削 → 10本」で、この説明にきれいに合います。ところが、外宮の豊受大御神も一般には女神なのに、外削・9本です。

結論:千木の削り方や鰹木の本数だけで、祭神の性別を判定することはできません。男女を示す絶対的なルールではなく、神社や建築の伝統による違いと考えるべきです。

現地でここを見てみよう

外宮・正宮:豊受大御神。千木の先端は垂直、鰹木は9本
内宮・正宮:天照大御神。千木の先端は水平、鰹木は10本
順番:「なぜ外宮から先に来たのか?」→ 外宮先祭を思い出す。
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