それなりに曲を創れるようになってきたところで、曲の構成について確認しようかと思う。
音楽は自由だ。長さだって自由だ。
きっと、1小節や2小節ではなく、3〜4分ぐらいのものを「曲」と考えてる人も多いだろうと思います。
別にそんな決まりはない。
何度も書くけど、音楽は自由です。
例えば、ボクの創る「インスト」は1分ちょっとのものが多い。
なんなら「ことのは/おといろ」の方でも、短いものもある。
逆に長い曲だってある。
クラシックなんて、長いものもいっぱいあるし、GYARIさんの『ボーカロイドたちがただ叫ぶだけ』という曲は23分ちょっとある。
さて、どうすれば長くなるのか。
単純です。
これまでやってきたことを、どんどん伸ばしていけばよいだけです。
ボクが好きなVengeance-Soundというチャンネルには、ソフトシンセのアベンジャーやネクサスの音源を紹介している動画がある。
これなんて、音源の紹介なので、構成なんてない。
曲が良ければ、構成なんてどうでもいいんだ。
とは言え、楽器にふれてこなかった、作曲をしたことがない人がイメージするであろう曲というものがあると思うので、一応触れておこうと思う。
いわゆる「フルコーラス」と言われるものですね。
よく使われる構成
Aメロ、Bメロ、サビなどという言葉を聞いたことがあるかと思います。
構成を考えるときに、よく使われます。
特によく使われる構成として、次のようなものがあります。
前奏 → Aメロ → Bメロ → サビ → 間奏 → Aメロ → Bメロ → サビ → 間奏 → Cメロ → サビ 後奏
初めて曲をつくるのであれば、この構成にしたらまぁ、問題はないかと。
というか、この構成にしておいたら、だいたいの人が、これを「曲」と認識するのではないか、ということです。
Aメロ、Bメロなどと書かれていますが、A「メロディ」、B「メロディ」で、つまりはメロディが変わるわけです。
ボクが、前回「曲のレベルが急激に上がったような気になれる方法」と書いたのは、ここなんです。
楽器が増えたり、ドラムが加わったり、ベース加わったりすると、そりゃ、なんか豪華な感じがするんですね。
けど、肝心のメロディを1つしか創れないと、(大多数の人が認識している)曲にならない。
初めてつくるのであれば、前奏、間奏、後奏は同じで良いと思います。
2回出てくる、Aメロ、Bメロ、サビだって、別に同じで良いと思います。
ということは、つくるべきは
前奏(間奏、後奏を含む)
Aメロ
Bメロ
Cメロ
サビ
で、5つ。
とりあえず、5つつくれば、曲のできあがりです。
各パーツの長さ
そうそう、大切なのが、それぞれどれぐらいの長さにするか、です。
これも決まりがあるわけではないですが、ひとまずは、
前奏(8小節)
Aメロ(16小節)
Bメロ(8小節)
Cメロ(8小節)
サビ(16小節)
ぐらいで、よいのではないでしょうか。
ただ、この8小節とか、16小節をつくるのが大変だと感じるかもしれません。
けど、そう難しく考えなくてもよいです。
例えば、2小節のメロディをつくったら、4回繰り返したら8小節ですね。
4小節のメロディをつくったら、2回繰り返したら8小節です。
8小節のメロディをつくったら、2回繰り返したら16小節です。
前奏(4小節×2)
Aメロ(4小節×4)
Bメロ(4小節×2)
Cメロ(2小節×4)
サビ(8小節×2)
でもよいわけです。
もちろん、○小節×○の数字は何でもよいのですけど。
あと、4小節のメロディを2回繰り返す場合、2回目をちょっとだけ変えると、単なる繰り返しよりは変化があってよいでしょうね。
前奏、間奏、後奏を考えない裏技
前奏、間奏、後奏については、大変だったら、誤魔化すことが可能です。
誤魔化すというと表現が悪いですが、考えないで済むうえに、曲的に良くなることもある方法です。
1.メロディだけを使う
前奏にサビのメロディだけを使うとかいう方法があります。
メロディだけなので、コードやドラムを鳴らさない、という方法ですね。
ラクちんです。
もちろん、間奏でも、後奏でもよいですし、Aメロからでも、Bメロからでも構わないわけです。
2.コードだけを使う
メロディだけ使うという方法があるのなら、コードだけ使うという方法もありですね。
3.ドラムだけを使う
ドラムだけを使うのもありですね。
・・・つまり、がんばって創ったものの一部を再利用すれば、前奏とかを創らなくてもよいわけです。
まぁ、余力があれば、再利用する際に、ちょっとだけ変えてみるというのもありでしょうね。
ということで、フルコーラス完成です♪
どれだけ短くても作曲ではありますが、きっとフルコーラスが完成したときの感動はまた別でしょうね。
構成については、当然ですが、もっと色々なパターンがあります。
そのあたりは、作曲に慣れてきたら、色々なパターンを試してみてください。
その5はこちら。
その3はこちら。
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