ボクの大好きなRhythmizerがいつの間にかUltraになっていると思ったら、いつの間にかFUSIONになってる。
いくらなんでも、早すぎないか?
さすがにULTRAを持っている人は、差額よりもさらに安いアップデート価格で購入できるらしいですけど・・・
そして、微妙な変化。
いや、まだ正確には把握していないけど。
これ、Rhythmizerから、Ultraを飛ばしてFusionでよかったのではないか、と思うんだけど。
ちなみに、Rhythmizerのときは、
The power of random
と書かれていました。
Ultraniなって、
Your Chaos. Your Control. Infinite randomised ideas in seconds
となっていました。
で、Fusionは、
Explore the infinite.
だそうです。
ランダムが、カオスになって、無限になったようです。
ということで、Fusionってみましょう。
基本情報
ダウンロードはこちら。
インストール方法
インストールファイルでインストール
見た目はこんな感じ。
わからない言葉などが出てきたら、こちらで確認を。
事前設定
設定は前作と同様のようです。
そもそも、これは単体では音が出ないプラグインです。
音が出ないけれども、エフェクターではなく、音源プラグインです。
設定方法ですが、Studio Oneで解説します。
今回はVitalを使ってみましょう。
つまり、Vitalの音をRHYTHMIZER FUSIONで出します。
いや、RHYTHMIZER FUSIONの音をVitalで出す、が正しいか・・・
Vital(上)とRHYTHMIZER FUSION(下)を立ち上げる。
Vitalの入力(デフォルトでは「すべての入力」となっています)をRHYTHMIZER FUSIONにします。
で、RHYTHMIZER Fusionの方に一本の長ーいMIDIノートを設定。
今回は、C3にしています。
これで準備完了。
使うときは、Vitalのトラックを選択した状態で、RHYTHMIZER FUSIONを立ち上げるないと、音が出ない。
RHYTHMIZER FUSIONのトラックを選択しても、音が出ないんです。
そして、さらに面倒なのが、Vitalのトラックを選択すると、Vitalが表示されてしまうため、Vitalのトラックを選択したうえで、Rhythmizer Fusionを立ち上げないといけない。
かと言って、こうすると、今度はVitalの設定ができないので、いっそ、右上のピン止め(Studio Oneの場合)を使って、RHYTMIZER FUSIONとVitalを同時に表示しておく方が良いのかもしれませんね。
とりあえず、この状態で再生してみましょう。
長いMIDIノートを貼り付けているだけ元の音が16分で刻まれていますね。
つまりは、そういうプラグインです。
このままでもよいのですが、この状態で、再生ではなく、録音をします。
そう、録音をすると、ただ、刻むだけではなく、ちゃんとMIDIを作成してくれるんですね。
こうやって、MIDIを作成して、そのまま使ってもよいですし、そこから調整してもよいわけです。
さらに、RHYTHMIZER ULTLAになってからはMIDIの書き出しができるようになったみたいです。
RHYTHMIZER ULTLAの三角のロゴ(?)をDAWに引っ張っていくと、MIDI書き出しができます。
教えてもらわなければ、絶対に気が付かないやつです。
RHYTHM
このプラグイン、大きく分けてRHYTHMとMELODYの2つがあります。
まずはRHYTHMから。
立ち上げると、デフォルトで、RHYTHMの方が表示されると思います。
リズムの刻み方
当然ですが、ただ、16分音符を刻むためのプラグインではないわけです。
で、左側に1/16と表示されています。
だから、16分音符で刻まれているわけです。
ここを1/8に変えると、8分音符で刻まれるようになります。
その上のREGをTRIPに切り替えると、三連符になります。
で、GROOVE(相変わらず、このプラグイン、表記が見にくい。Gなんだか、Cなんだか。)の方に3つ、つまみがあります。
デフォルトでは1/8、1/4、1/32となっています。
ここのつまみを上げることで、16分音符の刻みの中に、8分音符、4分音符、32分音符が混じるようになるわけです。
どれぐらい混ぜるかを、つまみで調整するわけですね。
当然、どのタイミングで出すかは設定できません。
ランダムの力(いや、無限でしたっけ?)ですから。
やっぱり、楽しいよねぇ、この人。
DENSITY
で、この状態だと、ずっとなりっぱなしなわけです。
鳴らない状態もほしいなぁ、ってときは、DENSITYを使います。
出現頻度みたいな設定と思われます。
デフォルトで一番右まで回りきっているので、ずっと音が出る状態です。
これを下げていくと、出現頻度が下がる、つまり、音が出ない状態がちょっとずつ増えていくわけです。
STEP
STEPを使用すると、手動設定ができます。
コンセプトがぐだぐだです。
FILLをクリックすると、上のマスが全部埋まります。
CLAで全部消える。
RNDMがランダムに設定してくれるやつです。
ランダムの量の設定ができますが、ランダムの量というよりは、マスを埋める量の設定ですね。
で、このマスはクリックすると、手動で埋めたり消したりできるのです。
これ、Ultraになってから実装されたんですけど、必要ないよなぁ、と思います。
ランダムの力はどこにいったんだ、と言いたひ。
動画を撮っていて気付いたが、それぞれのマスの出現頻度も設定できるみたいですね。
けど、RNDMでは、それをしてくれないみたい。
しっかりしろよ、ランダムの力。
SHUFFLE・GLITCH・INTENSITY・HUMAN
SHUFFLEはシャッフルですね。
GLITCHは不具合の発生具合、INTENSITYはGLITCHの強度。
HUMANはヒューマナイズですね。
VELO・GATE
ベロシティとゲートですね。
RNDMで、ランダムになります。
LFOで周期的な変化もできます。
GATEはGROOVEのなかの3種類のうち、GATEをバイパスする場合のやつです。
GATEの下の三角は、ランダム設定したときに、GATEで設定したところより上だけにランダムするか、上下にランダムするかの設定ですね。
MELODY/MONO
こっちがメロディ部分。
CHANCE・STEPS
CHANCEを上げていくと、オクターブの違う音が出る確率が上がります。
STEPSを上げると、1オクターブから2オクターブ・・・と増やすことができます。
STEPSの下の三角は右向きは高音のオクターブのみ、両方は高音、低音どちらにも出現します。
OCT SPREAD・CHANCE
これと、右のCHANCE・STEPSとの違いがよくわからなかったんです。
どうも、こっちのやつは、ベース音のオクターブを変えるやつみたいですね。
つまり、今、C3のMIDIなので、C3を基本に設定されているわけです。
右のCHANCEは0であれば、C3がずっとなり続けるわけです。
STEPSを上げると、C4、C5がなるわけですね。
で、左の方のCHANCEを上げていくと、C3のMIDIでC4が基本となるわけです。
この状態で右のSTEPSを上げると、C5、C6がなるようになるわけですね。
C3自体を動かすのが、こっちの小さい方ですね。
正直、こうなるとよくわからんね。
左と右で、どれがどれを動かしてるんだか・・・
まぁ、ランダムだから、わかる必要もないのかもしれないけど。
スケール・上昇・下降・ランダム
オクターブ、オクターブと言ってましたが、これ、実はオクターブ以外も出るわけです。
実は、も何も、想像どおりかもしれませんけど。
OCTAVEと書いているところを変更できるわけです。
で、上向き三角だと上昇、下向き三角だと下降、六角形はランダム。
さらにCOPY TO CUSTOMをクリックすると、下の鍵盤で、自分で出す音を選択できたりもします。
POLY STACK・SHIFT
CHRDで、単音だけでなく、コードも出ます。
CHANCEを上げたら、コードの出現率が増えます。
SCATTER(たぶんSCATTER)は、コードを同時に鳴らすか、微妙にずらすかの設定ですね。
USERだと、同時に出す音を設定できたり、RNDMはランダムにできたりします。
で、すっかり紹介しわすれていたSHIFT。
これは、たんにピッチを変えるやつですね。
BEND
ピッチベンドでしょうね。
LFOで揺らす感じです。
MELODY/POLY
これがFUSIONになって追加された機能のようです。
他にも微妙には変わってるけど、大きく変わったのはこれでしょう。
で、何かよくわからなかったけど、これ、DAW側でMIDIをコードで並べたとき用ですね。
つまり、コードを打ち込んだら、それをばらしてくれる感じ。
MONOにしていると、コードを打ち込んでも、たぶんベース音だけしか認識してくれないと思います。
ということで、C3の長いMIDIをC、E、GのMIDIに変えて確認していきましょう。
アルペジオ・コード
コードを打ち込んだら、それをアルペジオにするか、コードとして鳴らすか。
それを、このスライダーでブレンドできるわけですね。
CHANCE・EXTEND
CHANCEは出現頻度、EXTENDはオクターブを超えた音を加えてくれるらしいですね。
DIRECTION
アルペジオの設定ですね。
CHORD OPTIONS
コード系の設定ですね。
SPREADはコードの音の間を広げるやつです。
FLUXはたぶん、上げていくと、ドミソのうち、ドを2つ(オクターブ違い)とか、ミを2つとかの選択もいれてくるんじゃなかろうか・・・
SCATTERは、コードをややずらしてならすやつですね。
POLYの数字は同時にならす音の数ですが、LIMITにすると、入力しているMIDIの数だけになります。
つまり、9になっていても、LIMITにした場合は、MIDIが3であれば、音は3しか出ないんです。
RHYTHM補足
MELODYの設定を説明しないと説明できないのがあったので、改めて、RHYTHM。
STEP
STEPにオンとオフ以外もあったりするんです。
Shiftを押しながらクリックすると、緑の右向きの三角がでます。
これは、GROOVEをどれだけ上げても、この緑の三角は元の長さ(上の画像の場合、16分音符)になるやつ。
で、Altを押しながらクリックすると、紫の下向き三角。
これは、MELODYでMIDIと違う音が出るように設定しても、必ずMIDIの音が出るようになっております。
まとめ
たしかに、性能は増えておりますな。
いろいろできるようになっていますね。
たしかに、色々できる。
色々できるし、すごいんだけど・・・Rhythmizerでも十分良かったんだよなぁ。
無印は無印で販売してくれたらいいのに。
価格
【定価】
7800円
【セール等の価格】※全てのセールを把握しているわけではないので、参考までに・・・
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