682.有料プラグイン Futurephonic社のRHYTHMIZER ULTRAを使ってみよう♪ ~ランダムリズム作成~

ボクの大好きなRHYTHMIZER。

こいつが、いつの間にか、ULTRAってました。
マイナーすぎるためか、全然知りませんでした。
まったく情報が入ってこん。

全然入ってこなかったのに、なぜULTRAってるのを知ったかというと、ボクのブログに来られる方の検索ワードにあったから(笑)

ということで、ULTRAっていきましょう♪

基本情報

ダウンロードはこちら。

インストール方法

インストールファイルでインストール

見た目はこんな感じ。

わからない言葉などが出てきたら、こちらで確認を。

事前設定

設定は前作と同様のようです。
そもそも、これは単体では音が出ないプラグインです。
音が出ないけれども、エフェクターではなく、音源プラグインです。

設定方法ですが、Studio Oneで解説します。

今回はSerumを使ってみましょう。
つまり、Serumの音をRHYTHMIZER ULTLAで出します。
いや、RHYTHMIZER ULTLAの音をSerumで出す、が正しいか・・・

Serum(上)とRHYTHMIZER ULTLA(下)を立ち上げる。
Serumの入力(デフォルトでは「すべての入力」となっています)をRHYTHMIZER ULTLAにします。

で、RHYTHMIZER ULTLAの方に一本の長ーいMIDIノートを設定。
今回は、C2にしています。

これで準備完了。
使うときは、Serumのトラックを選択した状態で、RHYTHMIZER ULTLAを立ち上げるないと、音が出ない。
・・・難しい。

とりあえず、この状態で再生してみましょう。

動画の最初がSerumに直接MIDIを打ち込んでいる状態の音です。
後半がRHYTHMIZER ULTLAを使った場合の音です。
元の音が16分で刻まれていますね。

つまりは、そういうプラグインです。

このままでもよいのですが、この状態で、再生ではなく、録音をします。

そう、録音をすると、ただ、刻むだけではなく、ちゃんとMIDIを作成してくれるんですね。
こうやって、MIDIを作成して、そのまま使ってもよいですし、そこから調整してもよいわけです。

さらに、RHYTHMIZER ULTLAになってからはMIDIの書き出しができるようになったみたいです。
RHYTHMIZER ULTLAの三角のロゴ(?)をDAWに引っ張っていくと、MIDI書き出しができます。

教えてもらわなければ、絶対に気が付かないやつです。

リズムの刻み方

上のMELODYとRHYTHMから、RHYTHMを選択。

1/16と表示されているところを変更することで、16分で刻んでいたものを、8分や4分に変更できます。
また、REGをTRIPに変更すると三連符になります。

SWINGはスウィングで、HUMANはヒューマナイズ(人間っぽくする、つまりはピッタリじゃないってこと)ですね。

で、DENSTIYは確率みたいなもので、100だと必ず音が出る、50にすると出たり出なかったり、みたいな感じ。

DENSITYを隣のSTEPにすると、こんな感じ。

この青い丸が、音が出るところ。
この色を消すことで、出すタイミングを決めることができるわけです。
ULTRAになってから増えた機能みたいですが、これを創った人はRHYTHMIZERの本質を分かっていない!

こんな、手動設定はRHYTHMIZERには必要ないんだ(笑)
まぁ、欲しい人もいるのかもねぇ。

下のRNDMがランダムですね。
FILLはFULLではないのか?と思うけど、全部に色を付ける、CLRはクリアーでしょうね、全部消す。

違う長さの刻みを加える

ずっと16分で刻んでいても面白くない。
ということで、他の長さも加えていきます。

見た通りですね。
1/8とか1/4とかあって、つまみがある。
このつまみは、DENSITYと同じようなもので、1/8のつまみを50まで上げると、半分は1/8にするみたいな感じですね。
しかし、全部100にできるってのはおかしくないか?

まぁ、どれかが優先されるみたいですけど。

あと、この1/8とか1/4は当然、変更もできます。

DENSITYも加えることで、4種類の音符と休符が使用されるってことですね。

VELO・GATE

上段がベロシティ、下段がゲート。
RNDMはランダムです。

どうでもいいけど、このプラグインのGはCにしか見えないですね。
REGもRECにしか見えないし。

その隣のLFOをクリックすると、ランダムからLFOに変わり、周期的な変化になります。

GATEの下の三角形は、右向きのやつがランダムにしたとき増加の方向にのみ増える、左右にあるのが増加、減少の両方にランダム化される、というものです。
GATEの左の1/8とかは、GROOVEの方の1/8だけはゲートをバイパスする、みたいなバイパスのボタンのようです。

オクターブを加える

リズムを刻んでくれるのも楽しいですが、まぁ、単調ですね。
いや、十分、単調ではないけど・・・

今度はMELODYを選んで、PROBとSTEPSを調整します。
PROBを上げると、オクターブ違いの音が出る確率が変わります。
STEPSを上げると、1オクターブ、2オクターブと、さらに上のオクターブも出るようになるわけです。

うん、楽しいですね。
わかりやすいように、刻みは一定にしましたが、ここに、さらに刻み方が変わってくると、さらに楽しくなりますね。

オクターブ以外を加える

オクターブだけしか出せないのかというと、そんなことはなくって、オクターブ以外も出せます。

OCTAVEと表示されているところをクリックすると、色々な選択肢が表示されます。
例えば、MAJORを選択すると、元の音以外の白鍵も鳴るようになります。

STEPSを1にすると元のドの音に対して、レも出るようになります。
2にすると、レ、ミが出る、みたいな感じですね。

OCT SPREAD・OCT・PROB・STEPSの上下

OCT SPREADは上向き三角は音が高い方へ、下向き三角は低い方へ、六角形はどちらにも動く。
OCTはオクターブ、PROBはオクターブ違いがどれぐらい出るか。
STEPSの下の右向き三角は、元の音に対して高い音しか出ない、左右を向いた三角は、元の音に対して低い音も出る。

文で書くと、イマイチよくわからないですが、聴いたら、まぁわかってもらえるのではないだろうか。

SHIFT

これは単純にピッチを変更します。

BEND

BENDの方を選ぶと、鍵盤ではなく、LFOでピッチに変化をつけていきます。
設定はPROB以外はLFOの一般的なつまみです。
PROBはRHYTHMIZER ULTRAの一般的なつまみですね(笑)

ちなみに、SCALEとBENDの間の鎖をクリックすると、両方が適用されます。
鍵盤でキーが変わりながら、LFOの周期的な変化も加わるって感じですね。

POLY STACK

これも、ULTRAになって追加された機能ですね。
同時に複数の音を鳴らしてくれます。
ちなみに、3種類あります。

RNDMはランダム。

POLYの数字を上げると、同時に鳴る最大音数が増えます。
で、それを、PROBでどれだけ出すか決める。

一番下のSCATTERは3つに共通で、同時に出す音を微妙にタイミングをずらすやつです。
最初BGATTERって読んでたから、何かと思ったけど・・・
BGATTER?
BCATTER?
そんな英語はないなぁ、と思っていました。

ちなみにSCATTERは「散らす」みたいな意味。

USERはユーザー設定ですね。

SEMIで追加する音程を決めて、PROBで確率を設定。

で、CHRDはコードですね。

MAJOR、MINOR、DIMINISHEDの3種類から選択。

MAP

MIDIで操作したい場合の設定。
まぁ、これは、やりたい人だけ対象。

LOOP・HANG

LOOPをクリックすると、クリックした前の部分をリピートします。
1/4とあるので、1/4の長さのみってことです。
当然、ここは変更できます。

で、似た感じなのが、HANG。
HANGを押すと、押したタイミングの設定をずっと引き継ぐって感じです。

まとめ

いやぁ、ULTRAってますねぇ。

ブログをやっていなかったら、出ていることにも気づかなかったULTRA。
ほんとマイナーなんでしょうね。

ちなみに、紹介しなかったですが、もう一つULTRAで変わったのが、プリセットが追加されたこと。
プリセットがあると便利なんですが、このRHYTHMIZER ULTRAに関しては、プリセットの必要性がイマイチわからない(笑)

ちなみに、いくつか試してみたけど・・・ボクはいらないかな(笑)

公式には、

Your Chaos. Your Control. Infinite randomised ideas in seconds

と書かれている。
前は、

The power of random

だった。
いずれにせよ、ランダムなんだ。
ランダムこそ、このプラグインの根幹なんだ。
プリセットなんていらないんだ(笑)

ということで、めっちゃ楽しいのに、めっちゃマイナーなRHYTHMIZERさんでした。

価格

【定価】
6200円

【セール等の価格】※全てのセールを把握しているわけではないので、参考までに・・・

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