0VU=-18dBFSはボクらには関係ねぇが、VUメーターはボクらにも関係あった ~テンションを上げるだけじゃないVUメーター~

ちょっと前に書こうと思ってたけど、色々と忙しくて書きそびれていた。

JAPRS(一般社団法人 日本音楽スタジオ協会)が、デジタルマルチレコーディングにおけるリファレンスレベル推奨値を

0VU=-18dBFS(2024年4月1日運用)

に改定するとのこと。

なんだと!!!
そこを改定されたら、大変じゃないか!!!

・・・なんて、思うわけもなく、ボクらには何の関係も無い話。
ボクらには円安の方がよほど関係ありますよね。

で、音楽業界の人にとっては、ものすごく重要なこと・・・かと思いきや、人それぞれって感じですね。

ただ、このニュースが流れた途端に、どこもかしこも、「0VU=-18dBFS」のお話に。
ボクらには関係がないこととはいえ、とりあえず、情報がいろいろと流れてくるんですよね。

その中で少し気になったのが、なぜかVUメーターの話が出てくること。

VUメーターって、正直、何のために使うの???と思ってたんですよ。
見た目はテンションが上がる。
それだけだったんですよね(笑)

実際には使ってなかったんです。

が、色々な情報を聴いていると、これは、ものすごく便利なものなのかもしれない、ということに気づいたんですね。

ということで、こんなドラム音源を用意しました。

ドラム音源をそれぞれのパーツ毎にオーディオ化したやつです。

これの音量を調整していきます。

さて、これで別にいいじゃん、とも言える。
言えなくもない。

そう、これで問題ないという人は、ここから先は読む必要はないんです。
ボクも、これで問題ないと思っていたんですね。

ただ、ただですよ、先ほどの音量調整した最後の方の動画をもう一度、よぉく見てください。
何か気づきませんか。

とりあえず、今度はソロも流しながら、もう一度、流してみましょう。


 
・・・そう、一番音量が小さいハイハットのミキサーのフェーダーが、位置的には一番大きくなってるんですよね。

ここで、VUメーターの登場です。

VUメーターについては、1点、理解しておいた方が良い点があります。
VUメーターって、数値が表示されているんですが、これは絶対値ではないんです。

で、上の画像はWAVESのVUメーターですが、左上にHEADROOMというのがあります。
現在、18と表示されていますが、ざっくりと言えば(不正確ですが)、VUメーターの0のところで、クリップするまで18dB残ってるということです。
もっとざっくりいえば、VUメーターの0が-18dBということです。

このあたり、正確に書きだすと、何やら、色々な単位が出てきて面倒なんです。

だから、このHEADROOMの数値は自由に設定してもらったらいいんですが、まぁ、デフォルトでも問題ないと思います。

で、大切なのは、このVUメーターを使うことで、

それぞれの音量を、同程度にできる

ということです。

実際に、音量を調整するのは、Studio Oneの場合、こんな感じです。

Studio Oneの場合、オーディオファイルの上の部分の四角を動かすと、音量が調整できます。
ちょっと0を超える瞬間もあるけど、まぁ、いいか(笑)

で、全部をVUメーターで0あたりにすると、こんな感じです。

それであってるのか?と言われると、自信がないですけど(笑)

で、これで音量を調整していきます。

・・・さて、どうでしょうか。

画像にすると、こう。

音量バランスについては、さておき、キックが一番大きく、ハイハットが小さく。
どうですか?

音量のバランスと、ミキサーのフェーダーの位置が、概ね合ってると思いません?

これって、ミックスするときに、結構便利なんじゃないかなと思うんですけど。

挿し方にも注意が必要ですけどね。

他のエフェクターを挿す場合は、当然、最下段に挿さないと、意味がないですね。
もしくは、エフェクターが挿ささった状態の音をオーディオ化してからVUメーターを挿すか、ですね。

あと、これもチラッと入ってきた情報で、正確なところはわかりませんが、プラグインって、基本的に想定している音量ってのがあるみたいですね。
小さすぎたり、大きすぎたりすると、ちゃんと作動しない。
作動しないというよりも、メーカー側が想定しているエフェクトがかからない、の方が正しいでしょうか。

もちろん、プラグイン自体にINPUT音量の調整があるので、そこで調整してもいんでしょうけど。

で、これまたしっかり覚えていないんですが、-18dBぐらいが多いとかいう話だった気が・・・

そう考えると、最初にVUメーターで調整してから、エフェクターを挿す。
で、ミックス段階で、またVUメーターを挿すして、調整してからミックスを行う、というのがいいんでしょうかね。

正直、これをしなくても、曲は創れるので、どうでもいいと言えば、どうでもいい話なんですけどね。

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