173.Studio One付属プラグイン Expanderを使ってみよう♪ ~エキスパンダー~

エキスパンダーはゲートの親で、コンプの兄弟みたいな感じです。

基本情報

見た目はこんな感じ。

わからない言葉などが出てきたら、こちらで確認を。

基本的な設定

見方は、コンプ、ゲートと同じです。
ゲートは、左側が垂直でした。
スレッショルドで設定した音量を下回ると、バッサリと切られて、音が出なくなります。

エキスパンダーは、さらにもう一度折れ曲がっています。
スレッショルドで設定した音量を下回ると、急激に音量が下がるのですが、そこから、しぶとく音が残るんですね。

設定によっては、ゲートと同じ状態になるのですが、Studio Oneの付属のExpanderは、完全に垂直にはならないようです。

つまりは、ゲートはエキスパンダーの極端な設定状態です。

で、エキスパンダーは、ある音量を下回ったら音量を下げる。
コンプは、ある音量を上回ったら音量を下げる、ので、兄弟みたいなものです。

そして、今更気づいたのですが、Studio One付属のMultiband Dynamicsもエキスパンダーでした。

それも、Multiband Dynamicsはマルチバンドな上に、設定の仕方でコンプとしても使えるので、そっちの方が上位ですね。
このエキスパンダーは、コンプとして使える設定にはなっていません。

ちなみに、Studio One付属のExpanderではできませんが、ある音量を上回ったら音量を上げるという、コンプと正反対のこともできるエキスパンダーもあるようです。
これは、Multiband Dynamicsの方でもできませんでした。

さて、使い方ですが、そんなややこしいことはありません。

基本的には、ここだけです。
Thresholdで音量を下げる基準の音量を決める。

Rangeはスレッショルドで設定した音量を下回ったときに、どれぐらい音を小さくするか。

Ratioはレンジで下げる音量を、どの比率で下げるか。

と書いてもよくわからないので、実際に見た方が早いですね。

Studio One付属のコンプと同じで、視覚的に理解しやすいですよね。
基本的には見たままですね。

Envelope

これも、そのままですね。
Attackは音量が下がってきたときの反応までの時間。
Releaseは音量が上がってきたときの反応までの時間。

Sidechain


Filterというのを押すと機能します。

音量の基準となる周波数を決めるということです。
これがOFFの状態であれば、音源の全体の音量を基準にするのですが、ここをONにすると、一定の範囲の周波数の音量を基準にするようになります。
Low CutとHigh Cutで、周波数の範囲を決めます。

Swapを押すと、Low CutとHigh Cutの周波数が入れ替わります。
Listenは、基準にするための周波数の音を確認できます。

書き忘れていましたが、Look AheadがONになっていましたが、これをONにしておくと、2ms分、音を先読みするようになります。

サイドチェイン

このプラグインは、サイドチェインもできます。
サイドチェインをすることで、別の音源の音量を基準にエキスパンダーを作用さえることができます。
例えば、キックの音でサイドチェインをすると、キックの音量を基準にエキスパンダーが作用するということですね。

また、サイドチェインの設定をした場合、下のDuckingをON、OFFできます。
DuckingをONにした場合は、外部(今ならばキック)の音量を反転して機能します。

これも見た方が早いですね。

面白いですね。

さて、使い方はわかったけど、で、これは何に使うんだ?という話ですね。
基本的にはノイズを取り除くらしいんですが、それでいけばGateで良いわけです。
Gateに比べ、Expanderの方が、ばっさり切らないようになっていますが、ノイズってばっさり切ってよいのではないの?
ボクは打ち込みしかしないから、あまりノイズと縁がないのでノイズの切り方をよくわかっていないだけかもしれませんけど。
不具合があるのかもしれない。

で、仕組みを考えると、コンプの逆なわけです。
コンプは音量の幅を減らすものです。
エキスパンダーは仕組み的には、音量の幅を増やす方向ですよね。

じゃぁ、それはそれで、メリハリがきいて、面白いのではないでしょうか。
なんか、調べてみると、全トラックにエキスパンダーを挿せ、と書いていたりもします。
ということで、試しに全トラックに挿してみました。

はい、どうでしょうか。
ちなみに、画面に出ているのは、全トラックに挿した中の1つを表示しているだけですが、バイパスになっているときは、全トラックのエキスパンダーがバイパスになっている状態です。

全く違う、とまではいきませんが、違いはありますよね。

結局は、どういうものを創りたいかによるのでしょうね。
全トラックにコンプを挿せ、も、全トラックにエキスパンダーを挿せ、も極論なわけです。

音創りのためにプラグインがあるわけですから、目的次第ですね。

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