無料プラグインは素人にはやさしい♪
と以前書いた。
素人が曲を創るのに、使いこなせるかどうかもわからないもののために、
お金を使うことは、賭け(※1)である。
となると、無料で使えるということは、とっても助かる。
別名、投資とも言ふ。
身銭を切らないといけないというのは、よく言われることでもあるので、
単純に賭けと言ってしまってはいけないのかもしれない。
だから、素人にとっては無料はとってもやさしい。
・・・のだが、実は有料プラグインは素人にはもっとやさしい。
素人にこそ、やさしいのではないか。
というのも、有料のものは、色々なことを補助してくれる(※2)ものが多い。
公式には「補助」と書いていることが多い。
たしかに、正確に言えば「補助」だろうけど、こだわらなければ、「自動」と考えても十分なクオリティはある。
具体的に書いてみよう♪
たとえば、シンセサイザーで言えばVengeance Sound社のAvengerやreFX社のNexus3。
シンセサイザーは創りたい曲によって、要らない人は要らないのだろうけど・・・
Vengeance Sound(公式)
reFX(公式)
まぁ、大量の音が入っている(※3)。
尋常じゃないぐらい。
しかも、さらにお金を払えば、音を追加できるようになってる。
ボクの場合で言えば、好みの音が見つかると、フレーズも生まれやすくなったりする。
大量の音が入っていることは、とてつもないメリットだが、
とてつもないデメリットでもある。
音を選ぶのが大変。
そういう意味では、バンド編成なんてとてもラクだと思う。
もちろん、ギターならギターの音色にこだわるのかもしれないけど、
それでも、シンセサイザーの比じゃない・・・と思ふ。
・・・が、ここではないのだ。
ドラム音源やパッド音源などもよいのだが、すごいのがAvengerで言えばSequences、Nexus3で言えばSequence。
この分類に入っているのがどんな音源かというと、伴奏が入っている。
MIDIキーボードかピアノロールでいいんだけど、ある音階より下の方の鍵盤1つ押せば、それだけで伴奏が流れる。
上の方の鍵盤を押せば、その伴奏にあった単音が出るようになっている。
だから、左手で鍵盤を一箇所押さえながら、右手で演奏できたりする(※4)。
ボクが演奏できたりするという意味ではない。
ボクは、音を確認するのにキーボードを触るけれども、演奏はできないから、ピアノロール中心です。
弾けたらもっとラクなんだろうなぁ。
例えば・・・
鍵盤1つ、2つを押し続けるだけでもこんな感じ。
正直、これは作曲というのか?と思う(※5)が、素人が簡単には創れないものを創れちゃったりする。
何度も書くけど、こういう系は創る気がないという人にはまったく意味がないと思う。
作曲とは何なのだろうか。
例えば、ループ音源もそうだし、Sequenceもそうだが、
ここまでできているものを使って、作曲と言えるのか?
とは言え、じゃあ、コード進行とか、ドラムパターンはどうなんだ?
コード進行やドラムパターンだって、誰かが創って良い感じのものを、みんな使っていたりする。
それを自分の手で打ち込めば、作曲なのか?
もともとそのコード進行が鳴るものを使ったら作曲じゃないのか?
じゃぁ、シンセの音はどうだろう。
シンセの音は、単音であっても、実は色々な音が合わさっていたりする。
それを一つずつ自分で重ねていくのが作曲なのか。
難しいねぇ。
書きながら思ったけど、編曲だね、正確には。
ちなみに、Avengerは本来の意味でのシンセサイザーみたい。
音源も入っているけど、自分でかなり音を創ることができるみたい。
Nexus3の方が、本来の意味でのシンセサイザーではなく、どちらかというとサンプラー(※6)らしい。
音源はたくさんあるけど、自分で音を創るには、変えられる設定がAvengerほどはないみたい。
天婦羅~
いろんな音源がほしいだけならNexus3、いつか音源だけじゃなくて自分で音を創りたいならAvengerってところでしょうか。
ギター音源とかもあるけど、生音を追求するなら、ギターのプラグインを買う方がいいんでしょうね。
ボクはきっと買わないけど(※7)。
あと、エフェクターで言えば、iZOTOPE社のNeutron3とかOzone9。
iZOTOPE社(公式)
Neutron3はAIが自動でトラックメイクしてくれる。
コンプとかEQとかを勝手に設定してくれる。
しかも、ミックスもしてくれて、全トラックの音量のバランスとかを勝手に設定してくれたりもする。
Ozone9はこれもAIが自動でイイ感じに音圧とか上げてくれる。
AIすげぇ。
もちろん、自分の感覚ではこれの音量はもっと大きい方がいいなぁとかはある。
けど、とりあえずAIに任せてから、調整するのもありだろう。
ただ、バージョン?グレード?によって使える機能が違うらしいから、そこは調べて購入しないといけない。
シンセにしても、エフェクターにしても、無料で同じような機能があるものもあるだろう。
前に紹介したMT-PowerDrumKitみたいに、無料でもすごい性能のものもある。
それをうまく見つけられないこともあるだろうし、そもそも無料ではありえない性能の良さというのもある。
だから、やはり有料には有料の意味がある。
そもそもStudio oneだって、無料のものもあるけど、やっぱり有料のグレードはできることが多い。
ある意味、お金で時間や技術を買える(※8)とも言える。
能力のある人にとっては、無料のものでも十分な質にものを創れるかもしれないけど、
まだまだ何もできない素人の方が、実は恩恵を受けられるようになっている。
まぁ、自分の求めるものをしっかりと調べないと、金の無駄遣いになっちゃうね。
お金で時間は買える。
これは、人生における大原則だと思ふ。
「金の亡者」などという言葉を使って、お金の価値を認めない人もいるが、
お金の価値はとてつもない。
もちろん、法を犯したり、他の人を傷つけても・・・となると行き過ぎだが、
正しいやり方で得るのであれば、やはりお金は大切にするべきだと思ふ。
例えば、鈍行で行くのと新幹線で行くのでは、かかる時間が全く違う。
飛行機ならもっと速いかもしれない。
それはつまり、時間をお金で買っていると言える。
鈍行で景色を眺めながら、ゆっくりする時間をもつのが良いのだ、という人もいるだろう。
それは、そういう目的で行っているのであって、また別問題。
どちらも選べる状態で鈍行を選ぶのと、飛行機代が出せないから鈍行を選ぶのでは、全く意味合いが違う。
例えば、家政婦を雇ったり、執事を雇ったりするのだって、自分で掃除する時間、洗濯する時間がなくなるわけで、
やはり、時間でお金を買っているようなものだ。
ただし、タイトルにも書いたように、絶対に守るべきことが、定価では買うな!ということ。
音楽関係のプラグインは、他のものと違って、データなんですよね。
部品代というかパーツ代というか、原価がないんですよ。
もちろん、技術代は必要なんだろうけど。
ということは、10万円で売っても、1円で売っても、儲けが出るわけだ。
何なら無料で上げても、赤字にはならない(※9)。
実際に無料になってたりもする。
赤字にはならないのかもしれないが、販売戦略としてはあまりよくない。
無料はさておき、セールにしても、定期的にセールされることがあるということが分かっていたら、
誰も定価で買わない。
次はいつあるかわからないようなセールであるとか、5年に1回しかないセールなら、
今買っておこうともなるかもしれないが、毎年とか半年に1回なら、もう、その時にしか買ってもらえない。
というより、セールの価格が定価のつもりなんじゃないかと疑ってしまう。
例えばパソコンのパーツなんて、どう頑張ったって1円でうったら、赤字だけど、プラグインは1円で売れば1円の儲け。
いや、実際のところは知らんけど、たぶんそうなんだと思う。
だから、通常じゃあり得ないセールがある。
Avengerなんて、50%ぐらい割引されるときがあるみたい。
Nexus3は、だいたい5000円ぐらいの割引らしい。
となると、定価で買ったら損するわけだ。
どうしても今すぐ必要だ、ということでなければ、セールまで待つべき。
「Avenger セール」で検索すると、過去のセールの紹介記事とかがあるので、
どれぐらいの割引がこれまでにあったかはわかる。
もちろん、最大の割引率と出会えるかどうかはわからないけど、目安にはできると思ふ。
最大50%OFFが過去にあったのであれば、40%なら買っておこうか、とか、いや50%のときしか買わないとか。
紹介しなかったけど、例えばWaves社のGOLDというエフェクターの詰め合わせセットみたいなやつ。
定価96000円もするのが、9000円で売ってたりする。
それだけで、87000円の得。
得をしているというのか、ボラれてるというのか。
Waves(公式)
Neutron3、Ozone9は、Tonal Balance Bundleというセット(最上位グレードのやつが入ってる)の中に入っているのだが、それが73200円(個別でも買える(※10)けど)。
これもWavesのGOLDを持っていたら、クロスグレードのセールとかで14900円だったりする。
気になったから調べたら、Neutron3 Advancedが41900円で、Ozone9 Advancedが52400円だそうだ。
ElementsとStandardとAdvancedがあって、Advancedが最上位グレード。
あと、Nectar3 plusという19900円が入ってるっぽい。
ということは、とりあえずWavesのGOLDを買ってから、Tonal Balance Bundlを買えば、
約14万円の儲け・・・というのか、定価で買ったら約14万円損をしているというのか・・・
いや、要らないものを買う必要はないから、割引が低くても、必要なものだけを買う方がいいんだけど。
そして、ボクがどうしてもほしかった、同じくWavesのOneKnob Filter。
つまみを回すだけなんだけど、実際はオートメーションで動かす。
わかりやすいように、つまみを動かしまくったので、音楽的にどうかはさておき・・・
で、これが定価9600円。
えげつない。
結構するなぁ、どうしようかなぁ、と思っていたら、セールで、2200円になってたりする。
しかも、OneKnob Seriseという、OneKnob Filterも入っていて、
他にも6つのプラグインがセットになっているものが定価48000円なのが、
8000円で売ってたりする。
1つが9600円のものが、7つ入っていて8000円の意味がわかんない。
おかしいだろ、いくらなんでも。
まぁ、なんにせよ、有料プラグインは、自分が何を必要としているのか、ということと、セール情報をしっかり確認することが大切ですね♪
無料と違って、有料のものに関しては、しっかりした調べをした上で買いましょうね♪
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