10.移調・転調

ど素人のど素人によるど素人のための「ことのは/おといろ」の創り方 その10

転調。
これは、ど素人が使える最強の技ではなかろうか。

ちなみに、似た言葉に移調というのがある。

「移調」・・・曲全体のキーを変えること。
「転調」・・・曲の一部のキーを変えること。

つまり、移調は、カラオケがわかりやすいかなぁ。
この曲を歌いたいけど、高すぎて歌えないよ、というときに、
「キーを下げて」なんて言いません?

キーを下げることにより、自分が歌える音の高さにすることができる。

だから、創り終わったときに、うーん、なんか高音が上がり過ぎたなぁ。
でも、この感じは好きなんだけどなぁ、ていうときは、
全体的にキーを下げてしまう、なんてことができる。

転調の方は、曲の一部だけを変えること。
例えば、曲構成で紹介したが、

前奏 Aメロ Bメロ サビ 間奏 Aメロ Bメロ Cメロ サビ サビ 後奏

で、サビが2回繰り返される。

前にも書いたが、
「同じものを繰り返すことの安心感」「同じことを繰り返すことの退屈感」
のバランスをとることが大事になる。

だから、2回繰り返されるサビを、
メロディに変化をつけるというのも1つの方法だが、
もう1つ別のアプローチが転調。

一番ベタなのが、2回目のサビだけ、半音上げるという方法。
これがまた、すごい効果的。

移調も、転調もやり方はすっごく簡単。
編曲に比べたら、バカみたいに簡単。

変えたい部分のメロディとそれ以外の音を選んで、
ごっそり半音あげてしまう。

パソコンでは全て選んで、いっぺんに半音上げる。
そうすると、「ド」は「ド#」に、「レ」は「レ#」になる。
ちなみに、「ミ」は「ファ」になるのだが、
そういうややこしいことも、どうでもいい。

大切なのは、メロディだけを上げてはいけない。
コードを弾いていたら、コードも半音上げる。
「ド・ミ・ソ」なら「ド#・ファ・ソ#」となる。
これも、そんな深く考えずに、ごっそり半音上げてしまえばいい。

どこかで、ハ長調うんぬんと書いた。
本当は、最初に、これは何長調、何短調で作ろうとやるべきなのかもしれないが、
ボクにはできない。
ハ長調なら、#も♭もつかないからね。

だから、ど素人は、ハ長調で作ってから、移調すればいい。

ちなみに、転調は、別にサビだけしか使えないわけでもない。
Bメロで急に転調したっていい。
もちろん半音でなくてもいい。

例えば、ボクの『いつかキミに届くと信じて』

Bメロの途中で転調してます。
たしか、5こぐらい上げてる。
メロは同じなのに、転調したら、すごく印象が変わる。
ちなみに2番も。

そして、サビも転調してる。
サビは半音かな?

編曲はできない、という人は、転調を使ってみましょう。
それだけでちょっとよくなります。

ちなみに、転調をちゃんと勉強するなら、これ。

けど、最初のうちは、難しく考えず、一気にごそっと、
転調したらいいと思うよ。

ということで、
ど素人のど素人によるど素人のための「ことのは/おといろ」の創り方は終了。

あとは、本気で頑張りたい人は、本気でがんばってください♪

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