172.EQについて考えてみる ~EQの3つの目的と使うEQの種類およびコンプとの順番~

EQについて書いてみる。
あくまで初心者的な理解なので、間違ってたらごめんね。

とりあえず、EQを挿す目的は3つある。
3段階と言ってもいいのかもしれない。

EQ 第1の目的~削る~

第1段階と言ってもいいかな。

第1の目的は、削るためのEQ。

削るというのは、いらない音を無くす目的ですね。
耳触りな音が混じってるとか、低音が大きすぎるとか。
何というか、元の音を、あるべき姿にするためにEQを使うみたいなものでしょうか。

だから、ここでは基本カット方向でいいんじゃないかと思われる。

EQ 第2の目的~盛る~

第2段階として、より良い音にするためのEQ。

第1段階として、邪魔な音を無くしました。
邪魔な音が無くなったら、今度は、より良くする方向性の音創りをします。

この音の、この部分をより強調した方がかっこよくなるよなぁ、とか、気持ちいいよなぁ、みたいな。

つまり、この段階では、主に、ブースト方向ですね。

EQ 第3の目的~バランスをとる~

第3段階として、バランスをとるためのEQ。

何のバランスかというと、他の音とのバランス。

このキック、低音を盛った方がいい音になるよねぇ。
このベース、低音を盛った方がいい音になるよねぇ。

この2つは、結構、あると思うんですよねぇ。
じゃあ、曲全体で聴いたら、キックがベースの邪魔、ベースがキックの邪魔になってしまったりするわけです。

ということで、キックの邪魔にならないように、あるいは、ベースの邪魔にならないように削るわけです。

となると、この段階でもカット方向が中心になるんじゃないかなぁ。

それぞれの目的別EQの種類

上の3つの目的を果たすためには、別に1つのEQでもできるわけです。
が、3つ使ってもいいわけですよね。

つまり、目的別にEQを使い分けるのもありなんですよね。

もちろん、同じEQを3回挿しても問題はありません。
が、何種類かのEQを持っているのであれば、使い分けるのもありですよね。

第1段階 デジタルEQ

第1段階はただただ不要なものを無くす方向なわけです。
となると、デジタルのEQが便利だと思うんですよね。

デジタルじゃない方といえば、アナログモデリング、つまり実機をモデルにしてつくられたEQってのがあります。
が、ここでは、デジタルがよいのでは、と。

というのも、アナログモデリングってのは、概ね、色付けがされるんですね。
何度か書いていますが、実機ってのは、実際の物を使ってつくられているわけです。
そうすると、音が純粋に機械を通って出てくるわけではないわけです。

それが物理の限界なわけです。

が、逆に、そこで生じる音の変化が、それぞれの実機の味になるわけです。
つまり、そっちの方がいい音だと感じる人が多かったりするわけです。

だから、デジタルのプラグインなのに、アナログモデリングなんかつくられるわけです。
まぁ、見た目的なこともあるんだろうけど、アナログモデリングのプラグインは、そういう実機で生じる音の変化も再現してるんですよね。

が、第1段階では、味付けとかいらない。
だから、デジタルでバッサリ削っていきましょう。

第2段階 アナログEQ・デジタルEQ

第1段階のを読んだら、もうわかりますよね。
第2段階は、より良い音に創るために挿すEQなわけですよね。

だからこそ、実機の味付けがあるアナログEQの方がいいわけです。

もちろん、味付けはいらない、って場合は、デジタルEQでもいいわけです。
特に、デジタルEQの場合、設定できるバンド数が多いものもあります。

そっち重視なら、デジタルEQもありでしょう。
アナログEQって、3バンドとか4バンドしかないものが結構多いですからね。

第3段階 デジタルEQ

第3段階に関しては、バランスをとるためのものなので、またまたデジタルEQの方が良いのではないかな、と。

で、デジタルEQなので、第1段階で使ったEQでもいいんです。
いいんですけど、実は、トラック間の音の重なりが表示されるEQってのがあります。

DAWには付属していないかもしれないので、お金がかかるかもしれませんけど。

コンプとの順番

EQとコンプ、どっちが先か問題というのがありますよね。
よく話題にあがるかと。

これはそれぞれの特性を考えたらよいのかな、と。
EQはざっくりといえば、周波数ごと音量を調整するプラグイン。
コンプはざっくりといえば、全体の音量を調整するプラグイン。

と、なると、第1段階の後ろ、第2段階の前ではなかろうか、と。

第1段階であるべき音に戻すわけなので、第1段階の前の音ってのは、あるべき音ではないわけです。
あるべき音ではないということは、そもそも不要な音量があるわけですよね。

と考えると、不要な音量をトリガーにしてコンプをかけるのって、どうなんだろう?って。

だから、まず、あるべき音、あるべき音量にしてからコンプをかけるべきなんじゃないかなぁ。

ただ、第2段階でブーストをかけるので、その後にコンプをかけるのもありなのかなぁ。

もしくは、第1段階の後、第2段階の後の両方にコンプを挿す、か。

まぁ、このあたり、そうしないといけない、というわけではないので、どっちかかなぁって思う。

ということで、EQについての考察でした。
みなさんは、どのようにしていますか?

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