DTMerにとって、PCは命です。
ということで、DTMerが一番金をかけるべきはPCだという話を書いたこともありました。
お金さえあれば、CPUもメモリもストレージも、全て最高峰のものを選べばそれでOKです。
何十万、何百万かかろうとも、快適にDTMを行うためなら、いいじゃないか。
・・・なんて言えるのは、よほどのお金持ちなわけです。
となると、何かを選び、何かを捨てるしかなくなるわけですよね。
じゃあ、何を選び、何を捨てるのか、っていうのが、結構重要になってきます。
快適にDTMをするために、ありったけのお金を使って、バージョンアップしたのに、自分の思っていたところと違うところが強化されていても、ショックなだけですよね。
ということで、何を強化したいのか、と、そのためにどのパーツを強化すればよいのか、をまとめてみましょう。
まずはPCのパーツの確認
まず、前提として、PCにはどんなパーツ(性能に関係するやつ)があるのか、です。
1.CPU
2.メモリ
3.ストレージ
(4.グラフィックボード)
とりあえずは、こんなところでしょうか。
グラフィックボードは性能とは、やや異なるので( )をつけましたけど・・・
まぁ、自作をしている人に関しては、マザーボードも電源もCPUクーラーも関係してくるんですけどね。
また、本体ではないですが、キーボード、マウス、スピーカー、ヘッドホン、MIDIキーボード、オーディオインターフェイス、フェイダー、左手デバイスなどなど、いろいろあるわけですが。
とはいえ、今回はあくまでPC。
まぁ、自作の人でいえば、マザーボードの選択もかなり重要なんですけど・・・
Studio One推奨スペック
ボクはStudio One使いなので、Studio Oneについて書きますが、推奨スペックがこんな感じ。
あっ、ちなみに、ボクはWindows使いなので、Windowsについて書きます。
CPU:Intel Core i3またはAMD® A10プロセッサー以上
メモリ:4GB RAM(8GB以上推奨)
ストレージ:40 GBハードドライブ・スペース
らしいです。
絶対、嘘だと思われる(笑)
というか、4GBメモリとかあるんですか?
もう、そんなの見たこともないんですけど・・・
ちなみに、2024年9月時点ですので、今後バージョンが上がっていくと、変わっていくこともあるかもしれません。
目的別、強化するべきPCパーツ
ということで、いよいよ、本題です。
DTMをするにあたり、どの部分のストレスをなくしたいか、どの部分を快適にしたいか、ごとに、どのパーツを強化するべきか、まとめていきます。
1.DAWを、プラグインをサクサクと動かしたい
→ CPUを強化しましょう。
動きが遅いなぁ、もっとサクサク動かないものかな、という場合は、CPUをより高性能なものに変えましょう。
Intel Core i3以上と書いていたけど、IntelならCore i5はほしいですね。
i7、i9とかならより良いですが、今回の爆熱問題があるので、そのあたりは何とも・・・
2.プラグインを同時にたくさん使用したい。
→ メモリの容量を強化しましょう。
メモリは4GB(8GB以上推奨)とのことですが、8GBでもぎりぎりってところじゃないでしょうか。
さっきも書きましたが、今時、4GBなんてみたことがなひ・・・
16GB、32GB、64GB、128GBあたりが選択肢でしょうか。
メモリの容量が大きい方が、一度に立ち上げられるプラグインは多くなります。
立ち上げるってのは、当然ですが、画面に表示しているとか、していないとかは関係ないです。
たくさんの音源を立ち上げて、曲を作成したい場合などは、メモリの容量を大きくする必要があります。
メモリには速度ってのもありますが、速度はあまりどうでもよいかと。
実感できるほどの違いはないと思います。
ただ、メモリ不足に関しては、バウンスして、トラックを無効化することで、避けることもできるといえば、できます。
3.たくさんのプラグインをインストールしたい。
→ ストレージの容量を強化しましょう。
ストレージ、つまりHDDやSSD、M2.SSDなどですね。
推奨は40GBらしいです。
たとえば、今度、Komplete 15が販売されるそうです。
で、一番上位バージョンのCollector’s Editionの場合、ダウンロードサイズ1.1TB(圧縮時)らしいです。
1.1TBということは、1100GBですね。
何をどう考えたら、40GBで足りるのでしょうか。
もちろん、これについては、Collector’s Editionを購入したからといって、全てをインストールしないといけないわけではないので、よく使うものだけをインストールすればよい、ともいう。
そう、購入することと、インストールすることは別問題なわけです。
特に、購入してみたけれども、使わない感じのプラグインは、アンインストールしていけばいいですし。
ただ、ただですよ。
自分の持っているものは、全部インストールして、いつでも使いたい状態にしておきたいじゃないですか。
ボクなんか、そういうヤツです。
そうなると、Kompleteだけで1.1TB(圧縮時)ですよ。
まぁ、Collector’s Editionなんて持っていないですけど。
しかも、圧縮時って・・・
ものによっては、外付けストレージに入れることができるものもあるみたいですが、外付けでは使えないプラグインもありますので、容量は必要ですね。
ちなみに、OSを入れているドライブと別にドライブを用意するのは必須だと思います。
OSやDAW、プラグインは、いわゆるCドライブに入れるのが一番良いと思います。
ただし、自分で作った曲は、作成時はCドライブでよいと思いますが、完成した後は、Dドライブなどに移した方がよいですね。
概ね、壊れやすいのは、OSの入っているドライブなんですよね。
その時に、今まで作った自分の曲をCドライブに保存していると、一緒に消えてしまう場合もあるんです。
だから、唯一無二の完成曲のデータは、別ドライブに保存しておく方がよいです。
OS、DAW、プラグインなんて、いくら消えても、インストールしなおせばよいんです。
でも、自分の創った曲は、他のどこにも存在しないんだから。
4.マルチモニターを使いたい。
→ グラフィックボードを購入・強化しましょう。
マルチモニターって書きましたが、モニター2枚の場合、グラフィックボードを購入しなくても大丈夫な場合もあります。
マザーボード、つまり内蔵グラフィックの出力の差し込み口が2つある場合もよくあります。
ただし、3枚、4枚となっていくと、グラフィックボードが必要になってきます。
あと、1枚だけの場合でも、まず、モニターの性能が上がります。
いや、この場合、高性能のモニターを購入しないといけないんですけど・・・
正直、DTMに関しては、モニターの性能はそれほど重要ではないと思います。
そして、目的部分では書かなかったですが、グラフィックボードをつけた場合、CPUが強化されます。
CPUが強化というと、ちょっと違うんですけど、内蔵グラフィックの場合、モニターを表示するのに、CPUを使用するんですね。
つまり、内蔵グラフィックを使用している時点で、CPUの力を削がれているんですね。
だから、グラフィックボードを使用することで、CPUの力を削がれないようにする、ということで、強化・・・ではないですね。
まとめ
とりあえず、お金はかけられるだけ、かけた方がよいんですけども・・・
で、この場合、最初にお金をかけられたらいいんですけど、なかなかそういうわけにはいきません。
となると、使いながら、お金をためて、ちょっとずつバージョンアップするという、のもありなんです。
ただ、バージョンアップするとなると、自作PCが一番ラクかと思います。
その次がBTOですね。
パーツを選択肢のなかなか選んでいって、組み立てられたPCを受け取るタイプですね。
自作は当然ですが、BTOも、比較的バージョンアップをしやすいようにつくられているんですね。
パーツを交換したり、追加したり・・・
で、避けたいのは、メーカー製のPCです。
メーカー製のPCも、交換したり、追加したりが、できなくもない。
できなくもないんだけど、やりにくい場合も多い。
メーカー製のPCって、自分のところで、パーツを決めているから、それらのパーツにぴったり合うようなケースだったりして、ものすごく上手くつくられているんですよね。
その分、中を触りにくい。
まぁ、ボクも、最初の頃はメーカー製のPCの部品を交換して遊んでいたので、できないわけではないんだけども、やや自由度が低かったりする。
そういうことを考えるのは面倒くさいという場合は、とにかく納得のいく性能(パーツ)のPCを最初から買うってことでしょうか。
ということで、何かの参考になれば幸いです。
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