はじめに
レベルアップするためには、有料プラグインが必要、みたいな論調がある。
これ、8割ぐらい嘘です。
嘘というのは初心者にとって、という意味です。
考えてみてください。
ものすごく有名なボカロPやDTMerがDAW付属のプラグインのみで創った曲と、ボクたちが世の中にあるプラグイン全て使って良いという状態で創った曲、どちらが良い曲になるでしょう。
まぁ、良いというのを定義しないと、正確なことは言えないですが、まぁ、一般的に考えたら、ボクたちの負けですよね。
ということで、そんなことより、知識を、技術を、感性を磨くのが先です。
・・・と、プラグインを紹介しているボクのブログの存在意義をなくしてしまいそうですね。
とはいえ、有料プラグインたちは、DTMerのロマンですから。
そのロマンの参考にしてもらえたら、それでいいんです。
さて、それを踏まえた上で、やっぱり有料プラグインがほしい、という場合に、じゃあ、何から買うのが正しいのか、ということについて書いてみましょう。
1.フレーズの入った音源プラグイン
まず、初心者が購入して、最も役に立つのが、フレーズ入りの音源プラグイン。
例えば、ドラム音源の中には、ドラムパターンが入ったものがあります。
たとえば、無料のMT Power Drum Kit2。
まぁ、元は有料だったみたいですけど、これでさえ、たくさんのドラムパターンが入っています。
つまり、いちいち打ち込まなくても、それっぽいドラムパターンを選ぶだけで、かっこいいドラムが鳴るわけです。
例えば、Avenger。
AvengerのSQなんて、フレーズどころか、もう、それだけで、ほぼ曲と言ってもいいぐらいです。
あと、音源プラグインではないですが、Scaler2やINSTACOMPOSER2、Melody Souce2なんかもよいですね。
これらは、コード進行やメロディなどを、提案してくれます。
これらは、確実に曲が変わるので、初心者がお金をかけて手に入れる価値があると思います。
2.DAWの付属プラグインに入っていない音源プラグイン
次に購入するとすれば、持っていない音源ですね。
DAW付属のプラグインだけでも、だいたいの音源があります。
が、ない音源もありますよね。
たとえば、Wind Chime Premier G。
ウィンドチャイムって、かなり使い勝手がいいですが、たぶん、付属されていることは少ないんじゃないかな。
Scratch Machine。
こういうのも、ありそうでなかったり。
まぁ、プラグインじゃなくて、音素材であったりするかもしれませんけど。
そして、この観点でいえば、一番いいのは、NATIVE INSTRUMENTSのKOMPLETEかもしれない。
ボクのブログでは、今のところ、それほど紹介していませんが、ドラムやギターなどはもちろん、色々な地域の民族楽器などもあって、これを買うだけで、かなりの音源が手に入ります。
バンドルなので、どうしても高価になるんですけどね。
そうそう、初音ミクさんなどのボカロ(正確ではない表現だが)についても、ここに入るでしょうか。
ボカロは、DAWには絶対付属されていないですしね(笑)
逆に、ボカロにDAWが付属されていることはありますね。
3.サチュレーション・マキシマイザー
これは、完全に個人的な感覚で、3番目に入れてみた(笑)
ボクのブログの最初の頃のを見てもらえるとわかるかと思うんですが、初期の頃は、やたらと音圧にこだわっていました。
こだわっていた、というよりも、とにかく、曲を創りはじめた頃は、どう聴いても、他の人の曲に比べて、自分の曲が貧弱に感じられたんですね。
実際に貧弱だったんですけど。
理由がさっぱりわからなくって、困ったんですよね。
で、わかったのが、マキシマイザーという存在。
感性した曲のマスターにマキシマイザーをぶっ挿して、ただただ音圧を上げるだけで、迫力が出る。
サチュレーターも、音を分厚くしてくれるので、とりあえずトラックにぶっ挿しとく。
実際のところは、ものすごく上手にアレンジして、ものすごく上手にミックスをすれば、マキシマイザーに頼らなくてよいのだと思います。
とは言え、初心者にそれを求められても無理なんですよ。
ということで、とりあえず、マキシマイザーの力を借りとけって。
音圧さえ上げれば、とりあえず、自分の曲だけ貧弱ってのを避けられる。
ちなみにDAW付属のマキシマイザーがあれば、それでいいんですけどね。
Studio Oneの場合、Limiter2で音圧が上げれたのを、ボクは、随分経ってから知った。
4.飛び道具系エフェクトプラグイン
基本的に、エフェクトプラグインってのは、付属プラグインでいいと思うんですね。
というのも、エフェクトプラグインが必要になるのって、ミックス段階からだと思うんですよね。
けど、初心者って、ミックスだの、マスタリングだのよりも、まずは、作曲、編曲だろう、と。
だから、エフェクトプラグインよりも、音源プラグインが先。
・・・なんですけど、飛び道具系は、作曲、編曲段階に使うやつですから、優先順位が上がります。
例えば、テープストップ系。
テープを止めたときのような効果ですね。
あとは、フィルター系。
これも、普通のフィルターとして使うんじゃなくて、変化をつける方の使い方。
あとは、ダッキングさせるプラグインだったり。
スタッターだったり。
こういうのは、ある意味、音源プラグインと言ってもよいのではないかと思うんですよね。
5.DAWの付属プラグインに入っている音源プラグイン
付属プラグインに入っているなら、いらないんじゃない?と思われるかもしれません。
そうなんです。
そうなんですけど、違うんですよね。
たとえば、Studio Oneにはドラム音源として、Impact XTがある。
正確にはドラムサンプラーですかね。
ということで、ドラムがないわけではないですが、これ生ドラムでもないんですよね。
そうなると、実際のドラムの音を使用したプラグインがあってもよいかな、と。
他のものでもそうですね。
ピアノだって、もっとピアノっぽいプラグインもあれば、ベースだって、ギターだって同じです。
より良い音、より好きな音が欲しいという感覚は自然なことですが、あると言えばあるんだから、優先順位は低め。
6.DAWの付属プラグインに入っていないエフェクトプラグイン
やっと、エフェクトプラグインです。
と言っても、DAWに付属されているプラグインの中にも、だいたいのエフェクターが入っています。
だから、付属されていないエフェクターって、それほど多くないんじゃないでしょうか。
7.DAWの付属プラグインに入っているエフェクトプラグイン
だいたいのエフェクタープラグインがあるとはいえ、やはり機能面や性能面で、もっとよいものを求めたいこともあることでしょう。
ただ、このもっと良いというのがわかるのも、難しいんですね。
実は、良いと聞くから良いように思うだけって可能性もあります。
つまり、音源プラグインに比べ、エフェクトプラグインというのは、中級者、上級者向けなんじゃないかなぁと思います。
最初にも書きましたが、有料プラグインでレベルアップできるのは、初心者ではなく、中級者、上級者においての話なんじゃないかなぁ、と思います。
番外.ゲート・プリアンプ
何が番外かというと、これ、歌を歌ったり、楽器を使う人にとっては、ものすごく優先順位が高いんじゃないかな?と。
ボクは、まったく楽器を使えない人なので、正直、ゲートなんて、エフェクティブに使って遊ぶぐらいしか、役に立たないんですよね。
けど、歌を歌ったり、楽器の演奏を録音したりしたら、ノイズとかも入るでしょうから、ノイズを削除しないといけない。
プリアンプなんかも、必要になるのかなぁ、と。
このあたり、詳しくないので、番外ということで。
まとめ
これまでにも書いた気がするけど、改めてまとめてみた。
ちなみに、ボクの話をすると、ここで書いたのと、ほぼ真逆の順番で買ってきました。
なんか、有料のエフェクターを購入したら、ボクの曲もすごくなるんじゃないかなって思っちゃうんですよね。
ただ、ただですね、意味があるかどうか、価値があるかどうか、ではなく、新しいプラグインを買うと、テンション上がるんですよね。
テンションが上がったり、モチベーションが上がったりするんであれば、有料プラグインを購入することに価値もあるのではないかとも思いますよね。
そうであれば欲しいものは買うというのも、一つの真理だったりします。
あとはお金の問題ですよね、結局。
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