パラアウトじゃなくて、パラインだろ ~ドラム音源に必要なのはパライン(人による)~【Studio One】

最近、ドラム音源をあまり使わなくなっていた。
大きな理由が2つあった。

それを解決する方法を、今更見つけた。
これ、知らなかったの、ボクだけなのかなぁ。

ちなみに、パラアウトはマルチアウトとも言う。

パラインは、マルチインとも言う。
ただし、パラインもマルチインもボクが勝手につくった言葉なので、正確な言葉を知らない。

ドラム音源を使わなくなった理由

ボクがドラム音源を使わなくなった理由が2つあった。
これが解決できたらなぁ、とずっと思っていた。

キックだけ、スネアだけにエフェクトをかけるのが面倒

それは、パラアウトすればいいだろ、と思われたかもしれません。

ちなみに、パラアウトについてはこちら。

簡単に説明しときます。
Studio OneのImpactXTを使うと、ミキサー画面はこんな感じになる。

これ、キックの音はSt1に、スネアの音はSt2から出るようになっているんです。
さすがは付属プラグイン。
便利ですよね。

ちなみに、サードパーティ製のプラグインでも設定すればできるものも多いです(デフォルトではできません)。

そう、パラアウトすると、キックだけ、スネアだけにエフェクターを挿すことができるようになる。

解決できてるじゃないか、と言われるかもしれない。
いや、ちょっと待て。

ちがう、ちがう、そうじゃな~い。

と、何となく、サングラスが思い浮かぶのですが、ボクが言っているのは、そういうことじゃないんです。

というのも、ボクはオーディオデータにプラグインを挿す人なんです。
つまり、MIDIデータをバウンスして、オーディオ化してから、エフェクターを挿す。

この上じゃなくて、下に挿したい。

これは、人によって好みが分かれるんでしょうけどね。

オーディオデータにエフェクターを挿す理由はいくつかあります。
ただ、一番、はっきりわかるのは、CPU負荷を下げるためですね。

CPU負荷の高い音源を大量に使って、CPU負荷の高いエフェクターを大量に挿したら、当たり前のようにStudio Oneは白旗を上げます。
となると、

CPU負荷の高い音源を大量に使って、オーディオ化して、CPU負荷の高い音源を無効化して、CPU負荷の高いエフェクターを大量に挿す

という方法になるわけです。

となると、バウンスしないといけないんだけど、パラアウトしたやつをバウンスするって、できないんですよね。
できないんです・・・たぶん。
できないですよねぇ。

そう、

パラアウトしたものにエフェクターを挿すことはできるけど、パラアウトしたものをオーディオ化できない

んです。

ということで、仕方がないので、ドラム音源側で、キックだけをソロにしてバウンス、スネアだけをソロにしてバウンス、とするしかないわけですよね。
・・・面倒くさい。

キックだけのMIDIデータを使うのが面倒

もう一つの理由が、これ。
例えば、ドラムが完成した。
けど、このキックの部分に、別のキックを重ねたいなぁ、となったとき、コピペで・・・できないじゃないか。

当然、ドラムのMIDIには、スネアもハイハットも入っているわけです。
コピペしても、スネアやハイハットのデータはいらないんだよぉ。

となると、

コピペして、キック以外のMIDIを消す

必要がでてくる。

さらに言えば、MIDIはいらなくても、キックのタイミングを知りたいというときも同じなんですよね。

どれがキックだよ!

となる。

まぁ、これは慣れている人は、すぐにわかるのかもしれませんけど。

・・・面倒くさい。

ドラムに必要なのはパラインなんだ

そんなこんなで、もうドラム音源要らなくない?となったわけです。
つまり、オーディオデータをペタペタ貼り付けてもいいんじゃないか?

あるいは、キックの音を一つバウンスして貼り付けていけばいいんじゃないか?となったわけです。

しばらく、それでやっていたんだけど、最近、

あぁ、ベロシティって大事だなぁ

と気づいたわけです。

これがまた、ペタペタ貼り付けではできないんですよ。
音量を変えることはできる。

が、ベロシティって、それだけではない。

じゃあ、ベロシティってのも、意識してみるか、と。
まぁ、お前が努力すべきところはベロシティじゃねぇ、って言われそうですけど。

で、今、色々と試していたんですけど、やっぱり面倒くさい。
そこで、別のプラグインのことを思い出したんです。
あれって、もしかして・・・

これが正解でした。

パラインの方法(ただし、できないプラグインもある)

とりあえず、ドラム音源(今回は無料プラグインMT Power Drumkit2)を立ち上げる。

さらに、インストゥルメンタルトラックを追加する。

キーボードマークが「なし」になっているので、ここで、「MT Power Drumkit2」を選ぶ。

「Midi IN1」となっているのを「Midi IN2」とする。

改めて自分の書いたものを見ていて気付いたけど、なんでこんなことをしたんでしょうねぇ。
Midi INを設定する必要はないです!
「MT Power Drumkit2」を選ぶだけでOKです。

これだけです。

ということで、実際にはこんな感じです。

3つのトラックがそれぞれに反応していますよね。

そして、バウンスしたのがこれ。

ちゃんと、それぞれオーディオ化できていますよね。

当然、ハットはクローズとオープンを分ける必要はないので、1つでいいわけです。
なんならクラッシュもライドもまとめたっていいわけです。

このあたりは、目的によりますよね。

まとめ

これ、常識なんですかねぇ。

DTMについて調べていると、調べてもいないのに、「パラアウト」という言葉をよく目にするんですが、パライン(何度も書くが正式な名称を知らない)については、調べても全然出てこないんですよね。
あまりにも当たり前すぎて、誰も紹介していないのかもしれない。

まぁ、これって、必要な人と、必要ではない人に分かれるだろうし。

今回、このことに気づいたのは、MIDIで制御するプラグイン(StutterEditとか)をまとめたりしていたからなんですね。

やっぱり、色々やっていると、つながっていくもんですね。
いやぁ、自力で気づいたボクはえらい♪

例え、全DTMerの常識だったとしても・・・

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