何度も書くが、Avengerはかなり万能系のシンセサイザーです。
初心者がシンセサイザーを買うなら、最初の1つはAvengerがおすすめです。
ドラムシーケンサー・アルペジエーター
そして、Avengerはよくチートと言われます。
なぜチートかといえば、音源によっては指一本で、結構曲が創れちゃう。
中でもSQというカテゴリーから選ぶと、指一本で曲が創れるどころか、完成してしまう。
C1をずっと押すだけで、こんな音が出る。
これ、音じゃなくて、曲ですよね。
なぜこんなことができるのかというと、アルペジエーターやステップシーケンサーが充実しているから。
まぁ、それだけだと、他のシンセサイザーもそうなんだけど、何よりも、Avengerにはドラムが入っていて、ドラムシーケンサーもある。
このドラム、シンセにとりあえずつけておいたよ、なんてレベルじゃなく、ドラムだけのために買っても十分価値があるんじゃないかって代物。
最近、ドラム音源を選ぶときに、Avengerがファーストチョイスになってるぐらい。
ドラム音源については、前に紹介しました。
で、このドラムに、アルペジエーターで、ベースやらなにやらが合わさってくる。
Arpというカテゴリーから選ぶと、こんな感じ。
これとドラムが合わされば、そりゃ曲にもなるでしょう。
しかも、このアルペジエーターを使用した音が1つじゃなく、複数からつくられているのがSQなわけです。
わかりやすいようにSQやArpというカテゴリーから選びましたが、もちろん、このドラムシーケンサーやアルペジエーターは、単にベースの音を選んで自分でアルペジエーターを割り当てることも可能なわけです。
だけど、だけどですよ、やっぱり融通が利かないじゃないですか。
ここは、そうじゃないんだって場合も出てくるじゃないですか。
そりゃ、完全にSQやArpに任せてしまうというのも方法の一つではありますが。
となると、MIDIにしたいのが人情ってもんじゃないですか。
ということで、MIDIに書き出す方法を書いていきます。
ドラムシーケンサーのMIDI書き出し
ドラムシーケンサーについては、以前紹介したので省略。
で、MIDIの書き出しは、意外と簡単だったりする。
使いたいドラムシーケンサーのパターンを呼び出して、DRM SQの画面の下の黄色で囲んだあたりで、右クリックすると、「Export to MIDI」というのがちゃんと存在するんですね。
ということで、適当な所に保存してしまえば、それで終了。
あとはDAWに貼り付けるだけ。
貼り付けるとどうなるかというと、こう。
当然こうなる。
というのも、ドラムシーケンサーは、指一本で押しっぱなしで鳴るようになっているんだから、こんなMIDIを貼り付けてしまうと、こうなるのは当たり前。
ということで、このMIDIを使うためには、DRUM SQをオフにしないといけません。
これで、自分の曲に合わせて、DAW上で修正ができるようになるわけです。
さて、MIDIに書き出しができると、Avengerを使わなくてもよいわけです。
ただ、気を付けないといけないのは、音の割り当ての問題ですね。
Avengerの場合、Cがバスドラム(キック)、C#がリムショット、Dがスネア1・・・となっています。
つまり、別のドラム音源の場合、違う音が割り当てられている場合もあるということですね。
しかも、書き出したMIDIはC2~B2になっています。
これ、不思議なんですけど、だいたいのドラムキットって、たぶんC1からスタートだと思うんですよね。
概ねキックってC1ですよね。
ということで、他のドラム音源で使用する場合は、1オクターブ下げないといけません。
ちなみに、音の割り当ての修正をせず(オクターブだけは下げて)に他のドラム音源で使用したら、こんな感じ。
これを、スネアはスネアに割り当ててもよいし、まぁ、違う音に割り当ててもよいですね。
個人的には、最低限キックはキックにしたいですけどね。
アルペジエーターのMIDI書き出し
同じ感じで、アルペジエーターもMIDI書き出ししようと思ったんですけど、これができない。
なぜかできない。
どこかにあるのかなぁ。
となると、手動か?
手動なのか?
まぁ、手動でもいいんだけど、別の方法でやってみよう。
とりあえず、Avengerと別のシンセ(Avengerでもよいですが)をもう一つ立ち上げる。
で、もう一つのシンセの入力を、Avengerにする。
Studio Oneの場合はこう。
すみません、上の画像では、VSP Avenger3になっちゃってます(他にもAvengerを立ち上げていたので・・・)ね。
すると、こうなります。
そう、これをするだけで、レイヤーできるんですね。
アルペジエーターに任すのであれば、これはこれで、便利機能ですよね。
とはいえ、今回はMIDI書き出しをしたいわけです。
どうするかと言えば、Studio Oneの場合は、この状態で、「録音」をするわけです。
リアルタイムレコーディングってやつですかね。
MIDIだ!!!
これを、再びAvengerに貼り付けると、自分の曲に合わせて修正できるわけです。
もちろん、ドラムと同様、Arpをオフにしないといけません。
で、こいつをいじって、別のベースも付け足したら、こんな感じになるわけです。
いいんじゃないかい。
まとめ
ドラムシーケンサーやアルペジエーターは便利ですが、なかなか、そのまま使うのは難しい場合もあるんですよね。
オーディオ化して、不要な部分を切ったりするのは簡単ですが、そもそも、その音じゃねぇって場合もあるわけです。
あるいは、繰り返しの4回目は変えたい、とか。
それが、MIDIにしてしまうことで、解決してしまうわけです。
ということで、ボクの大好きな万能Avengerさんは、シンセであり、ドラム音源であり、ドラムパターン集であり、MIDIパターン集であるわけです。
ほんと、Avnegerさえあれば、結構なんでもできるんじゃないか?と思ってきましたね。
ちなみに、ステップシーケンサーはMIDIじゃないから、書き出せなひ・・・
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