95.楽器などに全く触れたことがない人でも、パソコンで、100%、曲を創れる方法 その4 ~曲の構成~

それなりに曲を創れるようになってきたところで、曲の構成について確認しようかと思う。

音楽は自由だ。長さだって自由だ。

きっと、1小節や2小節ではなく、3〜4分ぐらいのものを「曲」と考えてる人も多いだろうと思います。

別にそんな決まりはない。
何度も書くけど、音楽は自由です。

例えば、ボクの創る「インスト」は1分ちょっとのものが多い。

なんなら「ことのは/おといろ」の方でも、短いものもある。

逆に長い曲だってある。
クラシックなんて、長いものもいっぱいあるし、GYARIさんの『ボーカロイドたちがただ叫ぶだけ』という曲は23分ちょっとある。

さて、どうすれば長くなるのか。
単純です。
これまでやってきたことを、どんどん伸ばしていけばよいだけです。

ボクが好きなVengeance-Soundというチャンネルには、ソフトシンセのアベンジャーやネクサスの音源を紹介している動画がある。

これなんて、音源の紹介なので、構成なんてない。
曲が良ければ、構成なんてどうでもいいんだ。

とは言え、楽器にふれてこなかった、作曲をしたことがない人がイメージするであろう曲というものがあると思うので、一応触れておこうと思う。
いわゆる「フルコーラス」と言われるものですね。

よく使われる構成

Aメロ、Bメロ、サビなどという言葉を聞いたことがあるかと思います。
構成を考えるときに、よく使われます。

特によく使われる構成として、次のようなものがあります。

前奏 → Aメロ → Bメロ → サビ → 間奏 → Aメロ → Bメロ → サビ → 間奏 → Cメロ → サビ 後奏

初めて曲をつくるのであれば、この構成にしたらまぁ、問題はないかと。
というか、この構成にしておいたら、だいたいの人が、これを「曲」と認識するのではないか、ということです。

Aメロ、Bメロなどと書かれていますが、A「メロディ」、B「メロディ」で、つまりはメロディが変わるわけです。

ボクが、前回「曲のレベルが急激に上がったような気になれる方法」と書いたのは、ここなんです。
楽器が増えたり、ドラムが加わったり、ベース加わったりすると、そりゃ、なんか豪華な感じがするんですね。

けど、肝心のメロディを1つしか創れないと、(大多数の人が認識している)曲にならない。

初めてつくるのであれば、前奏、間奏、後奏は同じで良いと思います。
2回出てくる、Aメロ、Bメロ、サビだって、別に同じで良いと思います。

ということは、つくるべきは

前奏(間奏、後奏を含む)
Aメロ
Bメロ
Cメロ
サビ

で、5つ。

とりあえず、5つつくれば、曲のできあがりです。

各パーツの長さ

そうそう、大切なのが、それぞれどれぐらいの長さにするか、です。
これも決まりがあるわけではないですが、ひとまずは、

前奏(8小節)
Aメロ(16小節)
Bメロ(8小節)
Cメロ(8小節)
サビ(16小節)

ぐらいで、よいのではないでしょうか。

ただ、この8小節とか、16小節をつくるのが大変だと感じるかもしれません。
けど、そう難しく考えなくてもよいです。

例えば、2小節のメロディをつくったら、4回繰り返したら8小節ですね。
4小節のメロディをつくったら、2回繰り返したら8小節です。
8小節のメロディをつくったら、2回繰り返したら16小節です。

前奏(4小節×2)
Aメロ(4小節×4)
Bメロ(4小節×2)
Cメロ(2小節×4)
サビ(8小節×2)

でもよいわけです。

もちろん、○小節×○の数字は何でもよいのですけど。

あと、4小節のメロディを2回繰り返す場合、2回目をちょっとだけ変えると、単なる繰り返しよりは変化があってよいでしょうね。

前奏、間奏、後奏を考えない裏技

前奏、間奏、後奏については、大変だったら、誤魔化すことが可能です。
誤魔化すというと表現が悪いですが、考えないで済むうえに、曲的に良くなることもある方法です。

1.メロディだけを使う
前奏にサビのメロディだけを使うとかいう方法があります。
メロディだけなので、コードやドラムを鳴らさない、という方法ですね。

ラクちんです。
もちろん、間奏でも、後奏でもよいですし、Aメロからでも、Bメロからでも構わないわけです。

2.コードだけを使う
メロディだけ使うという方法があるのなら、コードだけ使うという方法もありですね。

3.ドラムだけを使う
ドラムだけを使うのもありですね。

・・・つまり、がんばって創ったものの一部を再利用すれば、前奏とかを創らなくてもよいわけです。
まぁ、余力があれば、再利用する際に、ちょっとだけ変えてみるというのもありでしょうね。

ということで、フルコーラス完成です♪
どれだけ短くても作曲ではありますが、きっとフルコーラスが完成したときの感動はまた別でしょうね。

構成については、当然ですが、もっと色々なパターンがあります。
そのあたりは、作曲に慣れてきたら、色々なパターンを試してみてください。

その5はこちら。

その3はこちら。

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